時代

この数日、ニュース等で取り上げられる事件から感じる今の時代。
職業倫理がなくなっていること、もしくは職業そのものの本質を理解していないこと。
そして言葉を大事にしていないこと。

全てはお金に起因すると考える。
お金になればそれで良い、お金を価値の基準のメインにした事による頽落。
やっている当人、その枠の中にいる人は恐らく気付いていない。
この事が恐ろしい。
仕事だから仕方ないという事よりさらに進んでいる。

真が通じない。つまり言葉が通じない。
日本人は魂を無くしたと世界中でいわれているそうだ。
魂とは、一つは文化を大事にし、志があるという事。
そのとっかかりは言葉である。
日本人の魂体現した最後の文化人は三島由紀夫氏にありとどこかで読んだ事があるけど、それは、言行一致、つまり言葉に命を賭ける事とはどういう事かを死を賭して体現した人だからだ。

言葉を大事にしない国は間違いなく滅ぶ。
真っ当な議論すらできず、ただ短絡的な結果ばかりを求める国も滅ぶ。

今のテレビ番組、政治や経済、そして報道。記者の事。報道のプロセス、その選択。
ちょっとおかしくないか。

こういう時代である。
真っ当な人はあまり表に出てこないのではないかと考える。
時代と逆行していようとも、人としての大事な事は何一つ変わらない。
人が真に成長する事、魂や精神を鍛える事には時間がかかるのだ。

短絡的な事に惑わされる事なかれ。
結果を急ぐ事なかれ。
何千年もかけてなる山々が現す、その悠久の時間。
文化も言葉も悠久の時を重ねてなったのだ。

今の時代がむしろ特殊、いや異常というか。
真っ当への道を探る日々。
時間はかかっても進んでいくのです。