玄語

玄音の弟玄です。日々感じている事、考えている事を語っていきます。そんな弟玄が語る”玄語”です。よろしく。

シリア情勢

2013-08-30 13:18:16 | Weblog
イギリス議会が軍事行動に対しての法案を否決しました。
政権基盤の弱い今のキャメロン政権は議会の動きを無視して強行する事は考えられないそうです。今回のシリアの件は各国の国民が冷静にみていて、イラクの二の舞はごめんだ、どこの国も軍事行動によって何の国益にもならないと主張してます。イギリスの動きから良い方向に動いてほしいです。

イランのニュースサイトが的確です。

「シリア大統領、「起こりうる戦争で勝利することを確信」」
http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/39599

「イランとロシア、西側のシリア攻撃防止を強調」
http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/39602
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ロシアNOWより

2013-08-28 19:05:45 | Weblog
ロシアの報道機関によるシリアのアサド大統領のインタビュー。
http://roshianow.jp/politics/2013/08/27/44787.html

「ロシアはシリアをめぐり誰とも戦うつもりはない」
http://roshianow.jp/politics/2013/08/27/44795.html

どう考えてもこのロシアのラブロフ外相の主張が真っ当です。
見出しだけでも何をいわんとしているかわかるでしょう。
「国際法の甚だしい違反」
「軍事的に有利なときに化学兵器を使う理由はない」
「証拠を提出せよ」
「シリアそのものの崩壊を招く」
「イラクの二の舞に」
「イラン介入で中東全体に波及するおそれ」


ここでの問いかけに答えられないのなら、どのような国も他国を侵害してはならない。
世界を戦禍の渦に巻き込む事だけは、どのような正義があってもなされてはならないのである。
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ノーベル平和賞

2013-08-28 00:27:39 | Weblog


予断を許さないシリア情勢。
様々な情報が入り乱れてます。今シリアを何とか理由をつけて叩こうとしているのがアメリカ・フランス・イギリス。その中でのアメリカ、フランスは財政危機が叫ばれており、この秋に、何かの刺激剤を投入しないと債務不履行(デフォルト)に陥ると報道されてます。大国のデフォルトを避ける常套手段、もしくは財政問題解決に戦争が起こされる事は国際政治経済では歴史的に見られる事。軍需産業の経済への影響は凄まじいものがあり、アメリカが定期的にどこかの国に軍事介入している動きと財政再建の動きはリンクしていると言われてます。実はアメリカよりもデフォルトの危険度が高いと言われているのがフランス。シリア政府に対して化学兵器使用を世界にやたらにアピールしているのがフランスというのも、こういった背景があるのかもしれません。しかしこんな事で戦争を起こされてはたまったものではありません。歴史がどうであろうと、ダメなものはダメなのです。

またイランのニュースサイトにこんな記事の記述があります。
「シリアの化学兵器使用に関する国連の独立調査委員会のメンバーであるカーラ・デル・ポンテ氏は、「ダマスカス近郊に対する化学兵器攻撃の被害者の話から、化学兵器を使用したのは反体制派の武装勢力であること、政府はそれに関与していないことが完全に明らかだ」と強調しました。」同じ様な内容でロシア外務省はテロリストが化学兵器を使用した証拠を国連安保理に提出していると報道されてます。

アメリカは今まで何度も国連決議を通さずに軍事行動を起こしております。今回も国連や国際社会でシリア政府が化学兵器を使用していない証拠がどんどん明らかになっている中、その事は無視して、逆の主張を無理矢理通す動きが見受けられます。後はオバマ大統領の指示のみという状況にまできているといいますが、ノーベル平和賞を受賞されたオバマ大統領。ノーベル平和賞受賞者が戦争へのゴーサインを出すようであれば、ノーベル平和賞はもう何の価値もありません。即刻廃止するべきです。ノーベル平和賞が一つの抑止力になる事を祈るばかりです。

今、本当にギリギリの状況にある世界情勢。このシリアの問題がどう展開するかで、これからの国際社会の動向はハッキリしていく。9月、10月は本当に危うい状況ですが、ただ今までと違う動きも多く見られ、ある意図やパターンのまま展開はしてない事は明らかで、その予想外の展開にこそ、この問題を収束させる希望の光があるのかもしれません。小さな動き、侮るなかれ。全てに通じる事。
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危機的状況

2013-08-26 10:46:04 | Weblog


アメリカがシリアへの軍事行動を検討し始め、海軍を所定の位置へ配置しているとの事。後はオバマ大統領のゴーサインを待つのみ、という状況になっている。ロシアが一貫して軍事行動に反対している事から国連を大義名分にはできないという事から、また単独でのアクションを取ろうとしている。アメリカの腰巾着の様にイギリスも足並みを揃えているけれど、これってイラクの時と状況がほとんど同じではないか。

あの時は大量破壊兵器を所持している疑いがあり、それが確認できたから軍事行動を起こし、フセイン政権を崩壊せしめたけれど、その後、大量破壊兵器はありませんでしたとなった事。。あの時ほど、国際社会の恐ろしさを感じた事はありません。言いがかりで一国の体制を崩壊させられる。結論ありきでアクション起こしてしまえば、後は理由はどうとでもなるいうやり方。結局国際社会は武力を背景にパワーバランスを保っているのであり、平和は武力を前提に成り立っているのが現代なのである。

今回のシリアが化学兵器を使用した事をアメリカの情報筋が確かな情報として確認したといっているけれど、ではロシアやイランの様に化学兵器使用は反体制派である事を確認したと真逆の事をいっている事がある限り、疑わしきは罰せずが法治国家の原則であり、それが国際社会の国際法の倫理そのものであり、その為の話し合いの為に国連の様な国際組織を作ったのではないのかと言いたくなる。イラクと同じやり方でシリアの体制崩壊を目論んでいるとしか思えない。今のシリアの体制をアメリカが倒して何の利益があるのか。全く不可解であるけど、この裏にどうしても無視できない存在がある。それはイスラエルの存在です。中東のあらゆる問題の根底にイスラエルの存在がある。アメリカにはこのイスラエルロビーがとてつもない力を持っていて、イスラエルの意図をアメリカを通して実現させようとする動きは常にあると言われています。

今、シリアだけでなくレバノンにもその矛先が向いてるようで、レバノンでもモスクが破壊されたり、内戦になる気配に満ちているといいます。これらの国のトップが言う事は同じで、内戦を起こさせる為に、混乱を起こす為に、国内で対立する勢力のそれぞれの拠点をあたかも相手がやったように見せかける手法で攻撃し、感情的対立を煽っている者がいるということ。エジプトでも確認されている事で、対立するグループ双方に銃撃をしているグループがいた事が確認されている。シリアもレバノンも同様だという事。何か得体の知れない勢力が動いている事は確かであり、それでシリアのアサド大統領はその勢力をテロ組織とし、そこに対する対決姿勢を鮮明にしているのである。混乱を助長させる勢力がある。最終的に誰が一番利益を得るのか。そこから考えていけば、今の世界情勢の動きの糸をひいてる者がだんだんと明らかになっていくはずである。

今とてつもない危機的状況にある。数年前のイラクの時と同じ動きを感じているのは俺だけではないでしょう。安倍首相が集団的自衛権の法的解釈の確立を急いでるのも、この辺りと関係しているのかもしれない。という事は秋までにこの集団的自衛権の法的解釈を決定するのであれば、アメリカの軍事行動は秋には確実という事になる。何とかしてそれだけは避けなければいけない。日本はこの動きに絶対同調してはいけない。

どの年も9月は危機的状況がなっているのが不思議だが、今年は特に危険である。軍事一辺倒の動きに反対を表明し、政治的に解決するべきだと言っているロシアやイランという国々に今は希望を感じ、何としてでも軍事行動だけは避けさせなければいけないのです。今はとにかく祈るのみです。
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平和への祈り

2013-08-23 12:27:28 | Weblog


シリアの化学兵器使用の報道のおかしさ。
今、国連の査察団が入国している中で、化学兵器を使用する馬鹿がどこにいるでしょうか。冷静に考えてみればわかる事を報道機関は何の疑いもなく反体制派の情報をそのまま報道するという愚。また化学兵器が使用されたとする前日に既に被害の映像がアップされていた事を突き止めている国がいます。

政府機能が維持されている国家で国民に対して化学兵器を使用する事が考えられるでしょうか。ここ数日の報道を見ていて、反体制派の動きやそこを支援している西欧諸国の動きがあまりにおかしくて、自分で自分の事を暴露しているようにしかみえないのです。なぜそこまで執拗にアサド政権を倒したいのでしょうか。イラクを崩壊させ、シリアの体制崩壊を目論み、それにより多くの難民が発生しています。今回も国家を持たない遊牧民族といわれるクルド人がまたその犠牲になっています。ここ最近の各国の発表を冷静にみていると、ロシアやイランの発表があまりに真っ当で、欧米諸国に追随しない国の方がかえって冷静にものをみていると感じます。

マスコミ報道の一辺倒さにある種の恐ろしさを感じるのは自分だけではないでしょう。
日本のジャーナリストも馬鹿ではありません。真実を伝えようと奮闘している人達も多くいます。
この国際社会は全てが平等というわけではなく、第二次大戦で戦勝国といわれる連合国がその覇権を維持する為につくられた国連を中心として秩序がつくられているのが現実という事。この事を忘れては行けないし、その国連の中心国の意向に沿わない国がこじつけの様な理由で崩壊させられている。国際秩序を維持する為の国際法は戦争と平和の法である事、つまり平和は戦争の善し悪しは別として、戦争、つまり武力を考慮しない平和は存在しないというのが世界の常識であるようです。それなしでただ平和平和いっても世界からはおめでたい国とみられるのがおちなのである。

とにかく一日でも早くシリア情勢は落ち着いてほしい。エジプトも同様です。結局犠牲になるのが一般市民であることに変わりなく、どちらの発表であろうともその犠牲者の映像には心が痛みます。最近のガソリン代の高騰も中東情勢の影響だという事です。世界は複雑に影響し合い、ネットワーク化しているのです。平和への願い、祈り。世界が真っ当になる事を心より願う日々です。
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