玄語

玄音の弟玄です。日々感じている事、考えている事を語っていきます。そんな弟玄が語る”玄語”です。よろしく。

”結工房”

2018-03-11 10:53:12 | Weblog
今日は2018年3月11日。
東日本大震災から7年。

長いようで短い時間。
大震災というだけでも大変な事なのに、原発事故という、これまたとんでもない事故が重なり、この東日本大震災は本当に複雑であり、世界的に見てもとんでもない災難が続いていることを自覚する事が大事と、7年目の今、強く感じます。

今、仙台に来ています。
あの震災の年に、導かれるように訪れた山元町。その周囲の凄まじい情景に言葉を失った事を思い出します。その山元町の中心地に当たる山下駅周囲は昨年電車も開通し、復興が形となっていることは、いろんな状況がある中でも、とても喜ばしいことです。

その山下駅からすぐのところに本日、カフェや直売所が入った新しい施設”結工房”がオープンします。地元のイチゴ農園の方と我々がよく知るNPO高麗との共同での開設です。オープンに至るまで、様々な困難を乗り越え、7年目の今日、いよいよ実現の時を迎えます。この”結工房”への思いはひとつ、”復興”から”発展”へ。その象徴としての”結工房”です。

聞くところによると、震災においては人と人との”絆”が象徴的に語られていましたが、山元町の地元では”絆”ではなくその事を”結(ゆい)”と表現するそうです。とても良い言葉ですね。今日はこれからその”結工房”に行ってきます。

地元の新聞、河北新報にも取り上げられたようです。その記事を以下転載します。
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<震災7年>イチゴで結ぶ客との絆 山元町の新市街地に初のカフェ

11日にオープンする「結工房」


 山元町の新市街地「つばめの杜」に11日、カフェや直売所などが入った複合施設「結(ゆい)工房」がオープンする。町の農業生産法人「山元いちご農園」と、東日本大震災の被災地で支援活動を続けている東京都のNPO法人「高麗(こうま)」が共同で開設する。JR常磐線山下駅前にあり、イチゴ狩りなどで訪れた観光客らの利用を見込む。

 木造平屋で延べ床面積約300平方メートル。つばめの杜地区で初となるカフェは約40席で、町産のイチゴやリンゴ、イチジクなどを使ったグルテンフリーのスイーツを提供する。コーヒーは、エチオピア産の野生の豆を使用し、店で焙煎(ばいせん)する。直売所では農園のイチゴやイチゴの加工品などを販売する。
 NPOの高麗恵子代表は「町での活動を通して感じた住民同士の絆を店の名に込めた」と話す。農園の岩佐隆社長は「イチゴ狩りで訪れた人にゆっくりと過ごせる場所を提供し、町での滞在時間を延ばしてもらいたい」とPRする。
 営業時間午前10時~午後5時(11日は午前11時営業開始)。火曜定休。連絡先は結工房0223(35)7430。
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女性の体

2018-03-07 19:50:23 | Weblog
(”縄文の女神”wikipediaより)
 
あるニュースを見ていて、気になったことがあります。
 
それは元マラソン女子日本代表選手が万引きをして捕まったという記事です。これは執行猶予中の犯行で、同じ犯行を繰り返してしまったということで、何とも言えない気持ちになりましたが、よくよく考えてみると、その背景にはとても大事なこと、とくにこの社会全体で大事な視点が抜け落ちているのではないかという事を感じました。それはこの記事を読んでいて思い出したのが、整体の野口晴哉さんの『女である時期』に書かれていたことです。
 
女性は生理の波や生殖器の状態が体や心理状態へ影響が出やすく、その視点から行動や言動を見ないと、何が本当に起きていることなのか見誤ると言います。生理のある時期の女性、つまりは生殖可能な時期においては、より体の波の影響を受けやすく、その波の状態によっては目を覚ましてはいても、まるで酔っ払ったような状態になることもあるといいます。この本ではその体の反応が頚椎に出た人のことで、こういう記述があります。
 
「頚椎部に故障がある場合、生殖器に関係のある度合いが強いという場合には頭のはたらきが変わってきます。昔の話ですが、歌人で美人で有名だったK夫人が万引きしたという話が伝説のように伝わっていますが、そういうことがあったとしても不思議ではない。それは、より女的だったと言えるだけのことです。写真で見てもきれいな人とは思えませんが、動いてるときはきれいに見えた人かもしれない。としたならば、多分に女的な分子があると言える。
 
そういう面から考えると、頚椎の三番四番を中心に生殖器の影響が強く出てくる人だと考えれば、月経の時期に往来を歩きながら居眠りをしたとしても不思議はないのであって、万引きしたからといっても必ずしも盗癖があったとは考えられないものがあります。やはり生理的な一つの現象と見るべきだと思う。」(『女である時期』全生社 野口晴哉著)
 
マラソン選手に限らず、女性アスリート達は過酷なトレーニングにより、生理不順だけでなく無月経など、生殖器そのものに深刻な影響が出ている人が多くいることが最近わかってきています。今回のニュースの元マラソン選手は現役時代の厳しい体重制限で暴食しては吐く「摂食障害」となっていたことを明らかにしています。
 
今回の一件、万引きそのものはもちろん、社会的、法律的には問題のあることです。しかし、それだけの事で終わらせてはいけない、象徴的な一件に思えてなりません。女性のことを理解するとは、何も男女平等という権利の問題だけで終始してはいけず、女性の体の事、生理の事など全体的・総合的に考えていかなくてはいけないと改めて感じます。女性が女性として生きやすい社会を創らなくてはいけない、実はそのモデルは古代社会にあるのだよ、、と、その事を”縄文の女神”は伝えてくれてるのかもしれません。
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