玄語

玄音の弟玄です。日々感じている事、考えている事を語っていきます。そんな弟玄が語る”玄語”です。よろしく。

荒覇吐神(アラハバキ) そして 八人の天女

2021-10-24 15:58:47 | Weblog
 (石塔山荒覇吐神社秘傳より)

古事記、日本書紀などの神話成立により、より隠されてしまった歴史があるという。
その痕跡は万葉集などに、歌という形で、隠されるようにして示されているという話を最近聞き、いろんな角度で歴史を再度調べる事の必要性を感じています。

そうこうしているうちに、ふと部屋の片隅に置かれていた”東日流外三郡誌”が目に止まる。これは東北の古代の歴史が書かれた書物で、偽書とも言われる曰く付きの書である。そういえば、こちらの方向で今一度日本の歴史を知る事も大事だと、何だか目からウロコが落ちるようにハッとする発見でした。ちなみに”東日流”と書いて”つがる”と読みます。

東北には”日本中央”と書かれた石碑が見つかったり、奥州の安部氏は”日之本将軍”と記されていたことから、日本国とは東北の事であると言われていたり、福沢諭吉で有名な”天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず”という言葉は実は東北の有力氏族である安倍・安東・秋田氏累代の共同思想として掲げられていた文言であったのを福沢諭吉が取り上げたものであった(実際、福沢諭吉のこの文言の後に「〜と云えり」とある)など、興味深いことが、東北の歴史を調べていくと多くあるのです。

そして”東日流外三郡誌”にあった東北の神様である”荒覇吐神”について書かれた箇所を読んで、これは凄いことが書かれているなと、改めて感動とというか、何かとてつもない真実が書かれている感覚におそわれたので、抜粋させて頂きます。

「 荒覇吐神之事

 大宇宙の創は陰と冷にして陽の動化起らば光熱を爆裂す。依て宇宙に天体生じ、天体また生滅ありて宇宙はなれりと曰ふ。宇宙とは果ての尽ざることなけん。日輪とて星の一粒なりせば地界また如件。宇宙は常に拡大し、星雲よりまた星生れ、死に、星雲となりぬと曰ふ。凡そ古き世に支那国に是を説きける聖者あり。号けて阿羅覇吐と曰ふなり。

彼の究めたる哲理ぞ世の創めをして成れる動化と曰ふ。即ち陰と冷のなかに一化の起爆起りては誘発なりて大爆裂なし、光熱は天体星雲を成らしめて星々生るなりと曰ふ。是の化原を荒吐創化論と曰ふは荒覇吐神に化をなして信仰と相成れる因源りと語部に伝う。

依て支那国にては宇宙を西王母神とし、宇宙を動化せしむは伏義神となし、人及び万物を造りたるは女媧神とせり。天地水を以て万物世に生じたれば天に近き池を神となし、天地神天山に起り、是を西母神の天池となせり。韓に渡りては白頭山に至りて天池神となり、日本国に至りては白山毗咩神また十和田神、白神、姫神、朝日神、天池神となれり。

西王母天池水を造り、女媧黄土を以て人を造り、伏義天体を宇宙に配すと曰ふは支那国の信仰なり。韓国にては八人の天女白頭山に降りて、万物すべてを産むと曰はれむ。〜」(「東日流外三郡誌4 信仰編 東日流中山史跡保存会編 八幡書店」)


宇宙の始まりについて語られた壮大な伝承。この中でも特に、”八人の天女”が”白頭山”に降りて、”万物すべてを産む”という表現に、これは歴史のある秘密に関わることが表現されている気がしてなりません。

東北、日本、東日流(つがる)、荒覇吐(アラハバキ)、そして白頭山に八人の天女。偶然見つけたこれらの言葉から表現されているある存在、力。思ってもみなかった今ある繋がりが、実は歴史的に必然だったのかもしれないという、何か歴史の真実の開示に出くわしたような畏れにおそわれています。
 
コメント
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