明治神宮に行ってきました。
久しぶりです。
酷暑というべく本当に暑い日でしたが、風が清々しく、空は抜ける様な青さで、天が近いような感覚です。
神宮の森は都会にいる事を忘れてしまうほど、本当の森にしか思えません。
明治の先達の素晴らしい功績です。神宮建設にあたって、神宮の森は100年200年先を見据えて、東京の自然になっていくように、実に考えられて木が植えられたそうです。今では近代化する前に東京で生息していた植物や菌類が神宮の森に現れているそうです。
最近、大日本帝国憲法憲法がどのように成立していかたを調べていますが、知れば知る程、その思想的背景の深さに驚いています。近代日本を造るにあたって、どれほど世界の最先端の知識にあたったか。憲法をつくるにあたって、アメリカ、ドイツ、イギリスにその当時の最高の権威に直接学びにいっている明治の知識人の学力の高さ。鎖国していたと言われる江戸時代から、そんなにたっていない明治の数年でこんなに世界に行けるでしょうか。鎖国という通説も少しあやしくなってきました。
明治の風に吹かれたい。
そう感じて訪れた明治神宮です。
ずっと鳥は鳴き続け、森独特の音や香りがします。
こんなに近くにこれほどの森があったことを今一度見直せたこと。今日は行って良かった。
この地が特別であることは訪れる外国人の姿や態度からよくわかる。
銀座や繁華街であれほど騒いでいるアジア系の人達も、とても厳かで静かです。
欧米の方は教会や聖地の感覚があるから、よりその意識が高いと感じる。
みんな何かを求めてあの地を訪れる。
それぞれの姿から感じるのは日本への敬愛でしょうか。
ふと感じたのは、こういった日本を敬愛する外国人と共に、この日本をもっとより良くできるのではないかということ。
日本をもっと知りたい、知れば知る程さらに知りたくなり、触れれば触れる程に敬愛していく。世界にはそういう人がたくさんいると感じます。
明治神宮。
自然の森に近づいた、いや人工だからこその特殊な自然空間に昇華しているように感じました。明治人の智恵や願い、その精神が森として表現されている。そう考えると明治神宮の素晴らしさがまた違ってみえてきます。