玄語

玄音の弟玄です。日々感じている事、考えている事を語っていきます。そんな弟玄が語る”玄語”です。よろしく。

”マガイモノを排除せよ”

2021-01-10 14:10:30 | コンサート


日本の歴史には断絶がある。
それは敗戦となったことで、国の根幹となる憲法を他者から与えられたこと。そして古事記などの神話について全く伝えられなくなったこと。国の在り方、文化の根幹に関わる中心軸が失われたまま、今に至っているのである。

憲法については、あの碩学の小室直樹氏が、今と全く同じ内容の憲法でもいいから、一度国民投票にかけて、この憲法を採択するだけでも良いから、自らが選択して採択したという現実を作ることで、いわゆるアノミー状態が改善されると論ぜられている。本当にそうかもしれません。

そして古事記である。古事記は不思議な書物である。天皇に連なるアマテラスオオミカミに至る神代からの物語や、スサノオに代表される出雲の話があったり。また言霊として捉えて、その音(オン)そのものに力があるとする話や、当時、既に失われ始めた言葉を後世に残すために編纂させることを天武天皇が求めたとか、この古事記という不思議な書物が醸し出す、或る意味あやしき空気が日本人の不思議さを現しているともいえる。

自分個人の関心としては、昨年少し書いた出雲についてである。それはたまたまだけど、自分が初めて飛行機に乗って旅した先が出雲地方の熊野大社であったこと。また昨年読んでいた松本清張の壮大なるゾロアスター教と日本の奈良の遺跡を結ぶ考察としての「火の路」。拝火教とも言われる火を祀るゾロアスター教の影響を日本の奈良時代の斉明天皇にみたこの壮大なストーリーは、それはその学説を小説という形で発表した前代未聞の試みでもあった。この火を祀るという意味では熊野大社は「日本火出初之社」(ひのもとひでぞめのやしろ)という火の発症の神社であり、拝火教との関係はないとも言えない。

また古事記に出てくる造化三神と言われる、アメノミナカヌシ・タカミムスヒ・カムムスヒのカムムスヒは出雲の祭神であるオオクニヌシの祖母にあたるとされる。最近、佐藤正英氏による「古事記神話を読む」という斬新な古事記解釈の本を読み、古事記の神様に対する見方が全く変わってしまったこともあります。それは造化三神にしてもそれは神そのものではなくて、神を祀る祭祀であったという説です。神そのものを見ることはできない。その神の名で現された祭祀を通してその神の働きが現れるという説である。こういった考えは井筒俊彦氏によるギリシア神秘哲学におけるプロティノスやイスラム神秘哲学のイブン・アラビーなどの考察がとても参考になり、佐藤正英氏の考察も的を得たものではないかと妙に納得しました。

憲法にしても神話にしても、日本の根幹に関わる中心軸である。その両方とも、様々な考えがあり、それこそ何が本当で真実なのかがわからない在り様である。ただずっと感じとしてあるのは、何かマガイモノがこの国の中心軸を覆って支配してしまっているという感覚であり、それによって何が正しいのかの軸がぶれてしまっているという感覚である。それもそのはずである。日本は敗戦によって歴史・文化の断絶があるのと、間違ったこと、もしくは偽りが教育され、伝えらえれていること。さらに悪いのはお金による価値観の横行で、お金があり、目立っているものが正しいかのような錯覚が植えついてしまっていることである。

本当のことを知ること以外に真に魂の覚醒はないと考える。この今のコロナ騒動において、まさにこの真実が問われているのである。マガイモノが騒いでるだけなのか。このマガイモノは強敵である。専門家というマガイモノかもしれない。権力者というマガイモノかもしれない。教育者というマガイモノかもしれない。宗教者というマガイモノかもしれない。いや普通の人という何ともやっかいなマガイモノかもしれない。今年の正直な気持ちはこの”マガイモノ”を排除せよ、である。

さて、そんな心境の中、このような事態の中で自分にとっては正に的を得たといわんばかりの、あの”高句麗伝説コンサート”の開催である。何か得体の知れない空気が醸成されつつある今の時において、それこそ清(きよ)く潔(いさぎよ)き高句麗の魂の風により、マガイモノを吹き飛ばすかの如く、この風に当たり、心身共に真の清らかさを得ることの必要性を感じざるを得ません。とにかく電子からアナログまで、あらゆる楽器による即興演奏と、その時その場で起こることが詩で表現される、音楽と言葉と映像の総合的芸術表現であるコンサートです。時代によっては神事として扱われたのではないかと考えられる程の場でありコンサートです。自分は単純に凄く楽しみにしているのです。上記、自分の関心も、今における不安も、全ては真の表現により培い、そして払われてもいくということ。大事な今の時です。心よりオススメ致します。

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"高句麗伝説コンサート

2021年1月13日(水)
新宿文化センター 大ホール
東京都新宿区新宿6-14-1
PM5:20開場 PM6:00開演
PM7:30終演予定
出演:高麗恵子(詩の朗読)・いだきしん(即興演奏・映像)
全席自由 10,000円
主催:特定非営利活動法人高麗
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新年明けましておめでとうございます

2021-01-01 16:56:43 | Weblog
新年明けましておめでとうございます!
世界も生活もまるで変わってしまった昨年から、さらに今年は変化の一年となるでしょう。

何が本当で、何が真で、何が正しいのか。
一人一人が常に問われ、一人一人がその決断の責を問われる。
それで良いとおもう。
何にも強制されず、自由に考え、行動する。
共有できる人とは共有し、共に生きて行く。

だからこそ正しく知識を得て、正しく考えていく。
これからより本質的な事が問われていく時代となる。

今年も考えてる事や発見した事など、いろいろと書いていきたいとおもいます。
本年も元気に駆け抜けていきましょう!
今年もどうぞよろしくお願いします。
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