経済から現実を理解すること。
最近ある掲示板で話題になっているスレがあったそうで。
それは若い経済学者?が現状を分析していることがあまりに理に適っており、ネットのうるさ方達も納得したという程のもの。
それによると今はスタグフレーションという状態にあり、これはインフレになっているのに賃金は下がっている状態のことを指すそうです。要は物価が上がっているのに、買う金が少なくなっているというもの。さらにお金は高齢者層ばかりにストックされ、若い世代にお金が回らない構造的な状態も指摘されています。さらに輪をかけて消費税が上がり、可処分所得は下がる一方。それでもマスコミを中心とした報道ではアベノミクス効果の良い部分だけが強調されており、現状とこれからの予測の危うさについて分析している番組はほとんどないといいます。それでも上辺だけでも繕っていられるうちはまだ良いと言います。この人によると、マスコミがアベノミクス批判をし始めた時が本当に危ない時といいます。それも経済破綻が差し迫っている時といいます。
さて、こういった状態に対して日本経済はどうしたらいいのでしょうか。お金はあるのに使わないという状態。それで貧困が増えているという状態。なぜお金を使わないのかは未来への不安で貯蓄していることもあるでしょうが、買いたい程の価値あるものがないというのもあると言われています。実際、高級ブランドの一点ものみたいな最高級品は売れているというし、立地の良い高層マンションもすぐに売り切れたといいます。またお金が回らないのは根本的には価値観が大きく変わっていることの現れでもあり、本当に価値のあるものは何なのかわからなくなっているからともいえるでしょうか。
技術力もあがり、安くてもそれなりのモノが手に入ることも影響しているかもしれません。そう、この人は貧困が増えている理由として、技術革新があり、生産する機械が人々の雇用を奪ってしまっているといいます。付け加えるのなら、インターネットが普及して、パソコンの性能もソフトの質も上がり、それが安価で、場合によっては無料で利用ができる。誰でもが自分で出来る事が増え、しかも無料。これがインターネットが普及して20年経ち、起きていることです。今までの仕事がどんどんなくなってきているのです。こういう時代を生き残っていくためには価値創造、イノベーションが必要とはずっと言われ続けている事ですが、価値創造とはビジネスモデルの様なものでできることでしょうか。価値とは何なのか。価値の本質とは何なのか。時代が直面し、答えが求められいているのは実は根本的な事。ごまかせない状況にどんどん来ていると感じます。社会が大きく変わり始めている、時代が大きく変わり始めているというのは大げさなことではなく、経済的な視点からはリアルにその現状を伝えてくれている事を最近のネットの話題で新たにわかり始めました。
本当に大変な時代です。
本質的な事が問われる時代ともいえそうです。