最近の国際情勢においては、ある方向性一辺倒で、報道の取り上げ方や、そこからの影響など、いろんな方向から考えても、うんざりする事ばかりである。しかし、そんな中でも、エチオピアの女性初の大統領の誕生や、シリアの国立博物館の6年ぶりの開館には、今までにない希望を感じます。
(AFPBB Newsより)
閣僚半数に女性起用のエチオピア、史上初の女性大統領を全会一致で選出
エチオピアには2001年11月10日に首都アジスアベバで開催された、NPO高麗とエチオピア政府の共同主催の”いだきしん エチオピアコンサート「天命」”への参加で訪れました。メスケル広場というアジスアベバの中心の広場で開催されたこのコンサートは主催者発表で11万人の人が訪れ、いだきしん氏の即興演奏といだき氏により撮影されたエチオピア全土の映像が同時に流れ、またエチオピア国立舞踊団とのコラボレーションのパフォーマンスもあり、まさに人類発祥の地と言われるエチオピアに相応しい荘厳なコンサートでした。
人類発祥の地と言われる所以は発掘されたルーシーと言われる女性の人骨が現段階では最も古い人骨とされているからである。そのエチオピアにおいて、女性の大統領が誕生したというのは、何か人類史的なものを感じます。エチオピアでの大きなイベント事の多くはトラブルだらけで、場合によっては暴徒化し、警察や軍が出る事もあるといいますが、自分もこのコンサートに参加して驚いたのは、現地のエチオピアの人たちは本当に穏やかにこのコンサートを楽しみ、何よりも日本から来た我々を大歓迎してくださると共に、敬意を表してくれる方が本当に多かったのが印象的でした。エチオピアの人たちのもつ本質とその歴史性、精神性を音楽と映像でありのままに表現されたコンサートはエチオピアの人たちのプライドを呼び起こし、そのことがジワジワと醸成していき、だんだんと芽が出始めているのかもしれない、もしそういう影響があり、現象化しているのだとしたら、こんなに嬉しい事はありません。
(AFPBB Newsより)
シリア首都の国立博物館、6年ぶり開館 ISが破壊の像も修復し公開
またシリアにおいては、よくぞここまで持ちこたえてくれたという想いと、そしてその復興が少しずつなされている事が本当に嬉しいです。2015年にはパルミラ遺跡も破壊されてしまい、そのパルミラの博物館の館長が殺されてしまいましたが、そのパルミラの遺跡のライオンの像が復元され、今回展示されたことは、パルミラにおいて最も重要な文化財は事前に隠し、まさに歴史を守ったパルミラの館長の魂に報いるものであり、シリアの復活に相応しい。シリアは古代において思想、宗教、文化の要の地であり、特に自分はイスラム思想において最も重要な一人とされるイブン・アラビーの最後の地とされるダマスカスにとても惹かれています。存在一性論という神秘主義と存在論を一つにした、ある意味、人類でも稀に見る境地に到達した思想家の存在の痕跡が残るシリアです。まだまだシリアの現実は大変であり、国際情勢的にも落ち着いたとはいえません。しかし、今回のニュースの様に、文化的なことの復活を世界に大きくアピールすることは、世界だけでなく、シリア国内においてもとても大事なことと感じます。精神性を重んじる人たちは必ず復活し、復興を成し遂げる。その事を実証してくれたのは、何と日本人であり、その日本から多くを学びたいと、シリア人の多くが捉えているというから驚きです。日本人も今忘れてしまっているこういった精神性を取り戻す事が急務であることは言うまでもありませんが。
(AFPBB Newsより)
閣僚半数に女性起用のエチオピア、史上初の女性大統領を全会一致で選出
エチオピアには2001年11月10日に首都アジスアベバで開催された、NPO高麗とエチオピア政府の共同主催の”いだきしん エチオピアコンサート「天命」”への参加で訪れました。メスケル広場というアジスアベバの中心の広場で開催されたこのコンサートは主催者発表で11万人の人が訪れ、いだきしん氏の即興演奏といだき氏により撮影されたエチオピア全土の映像が同時に流れ、またエチオピア国立舞踊団とのコラボレーションのパフォーマンスもあり、まさに人類発祥の地と言われるエチオピアに相応しい荘厳なコンサートでした。
人類発祥の地と言われる所以は発掘されたルーシーと言われる女性の人骨が現段階では最も古い人骨とされているからである。そのエチオピアにおいて、女性の大統領が誕生したというのは、何か人類史的なものを感じます。エチオピアでの大きなイベント事の多くはトラブルだらけで、場合によっては暴徒化し、警察や軍が出る事もあるといいますが、自分もこのコンサートに参加して驚いたのは、現地のエチオピアの人たちは本当に穏やかにこのコンサートを楽しみ、何よりも日本から来た我々を大歓迎してくださると共に、敬意を表してくれる方が本当に多かったのが印象的でした。エチオピアの人たちのもつ本質とその歴史性、精神性を音楽と映像でありのままに表現されたコンサートはエチオピアの人たちのプライドを呼び起こし、そのことがジワジワと醸成していき、だんだんと芽が出始めているのかもしれない、もしそういう影響があり、現象化しているのだとしたら、こんなに嬉しい事はありません。
(AFPBB Newsより)
シリア首都の国立博物館、6年ぶり開館 ISが破壊の像も修復し公開
またシリアにおいては、よくぞここまで持ちこたえてくれたという想いと、そしてその復興が少しずつなされている事が本当に嬉しいです。2015年にはパルミラ遺跡も破壊されてしまい、そのパルミラの博物館の館長が殺されてしまいましたが、そのパルミラの遺跡のライオンの像が復元され、今回展示されたことは、パルミラにおいて最も重要な文化財は事前に隠し、まさに歴史を守ったパルミラの館長の魂に報いるものであり、シリアの復活に相応しい。シリアは古代において思想、宗教、文化の要の地であり、特に自分はイスラム思想において最も重要な一人とされるイブン・アラビーの最後の地とされるダマスカスにとても惹かれています。存在一性論という神秘主義と存在論を一つにした、ある意味、人類でも稀に見る境地に到達した思想家の存在の痕跡が残るシリアです。まだまだシリアの現実は大変であり、国際情勢的にも落ち着いたとはいえません。しかし、今回のニュースの様に、文化的なことの復活を世界に大きくアピールすることは、世界だけでなく、シリア国内においてもとても大事なことと感じます。精神性を重んじる人たちは必ず復活し、復興を成し遂げる。その事を実証してくれたのは、何と日本人であり、その日本から多くを学びたいと、シリア人の多くが捉えているというから驚きです。日本人も今忘れてしまっているこういった精神性を取り戻す事が急務であることは言うまでもありませんが。