誰もが感じている生きにくさ。虚しさ。
本当に大事な事は何なのだろう。人生。運命。それは何なのか。
誰が強制しているのかわからないような事に、自ら従い、おかしいと思っていても従ってしまう柔順な姿勢。知らず知らず心身は蝕まれ、気付いたら大変な事になっている。
もう誰もが限界と感じている今の世。
楽しくもないことに馬鹿騒ぎし、ごまかしのように華美な世界は自慢げにアピールする。
嘘に、誤魔化しに、もしくは無関心、無視。だんだんと人間的なものが失われていっている。
人間として大事な事を無視して生きるということは、生きる力を失っていっていることを意味している。
人間として大事な事は何だろう。本当に大事な事はわかりにくいのか。いや、何でもかんでもわかりやすいことが良い事のように捉えている頭ではかえってわかりにくくなっているのかもしれない。
大事な事をずっと表現し続けている人がいる。
特別な空間をいつも創造し続けている人がいる。
何度も開催されてはいるが、毎回新しく、毎回初めての経験となること。
それはやっている方々が毎回新しく取り組まれているからでもある。
それもすべて即興演奏である。
音楽はもちろん、その空間で今起きている事を詩というカタチで言葉にすること、その音楽と言葉を受けて瞬時に映像を選択し創造していく。そうして創造される空間はひとつのエネルギーの場となる。今必要なのは生きていくエネルギーである。この場に身をおき、経験すれば、虚しさも誤魔化しも、無関心もすべて吹き飛ぶ。間違いなく吹き飛ぶ。無視すらできない特別な空間となる。
その特別な空間の創造、コンサートが近づいて参りました。
演奏者はいだきしん氏。人の状態をそのまま自分のこととしてわかる状態で生きておられ、生命の働きを最も活かせる表現ができる方。そしてそこで用意される楽器は世界でも稀に見るアナログ、デジタルのものが揃い、そのステージは宇宙基地みたいにみえる。一人の演奏者がここまで楽器を用意するステージはおそらく世界でも稀でしょう。なぜそこまでされるのか。たった一音のために大きなシンセサイザーを用意する程のことなのである。その一音により、人の内面は拓かれる。どの音が人の内面を拓くかわからない、だから様々な音を用意するという。その凄まじい準備である。人が最も活きる空間を創造し続けておられる方である。
詩の表現は高麗恵子氏。高句麗王直系子孫として生まれ、その資質のまま生きておられる稀有な方である。その資質とは見えない世界が見える、言葉にできるというもの。古代高句麗王は天の意をわかり、見え、国を動かしていたという。その資質そのまま生きておられる方。いだきしん氏が表現される音空間には様々なエネルギーが動く。それは我々自身には認識できない程のもの。その空間で起きていることを詩で表現されるのが高麗恵子氏なのである。言葉にされることで経験がさらに深まるのである。
映像はNPO高麗のビジュアルチームである。長年、このお二人の活動を支え、そこで表現される意味を最も理解されているゆえ、瞬時に映像として表現されることで、経験の意味がさらに深まっていく。
大事な事は今までの流れを変えること。日常を超える経験こそ、流れを変えられる。変えるのは一人ひとりである。この世にまみれない、大事な事を大事な事として活かして生きる一人ひとりこそ、これからの世を拓いていく。新しい時代を創造していくのである。そのための新しい出会いと経験こそが高句麗伝説コンサート。
いよいよ11月1日。新宿文化センターにおいて高句麗伝説コンサートが開催されます。この日はこのコンサートを主催するNPO高麗の創設の日。さらにその根拠となったのは詩を詠まれる高麗恵子氏のお父上のご命日であることにあります。今の時においても、表現される方々にとっても特別な日である11月1日。1ははじまりの1である。1がみっつも並ぶ景気の良い日にち。正にはじまりの日。誰に取ってもエネルギッシュで活き活きと生きれる自分自身となるはじまりの日として、私自身も楽しみにしています。心よりおすすめします。
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" 高句麗伝説"
2022年11月1日(火)
新宿文化センター 大ホール
東京都新宿区新宿6-14-1
PM5:50開場 PM6:30開演
PM8:00終演予定
出演:高麗恵子(詩の朗読)・いだきしん(即興演奏・映像)
全席自由 10,000円
主催:特定非営利活動法人高麗
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