玄語

玄音の弟玄です。日々感じている事、考えている事を語っていきます。そんな弟玄が語る”玄語”です。よろしく。

蜂蜜

2012-02-28 17:21:08 | Weblog


先日、地元の民家で販売してる蜂蜜を買いました。
いろんな花から採取されている蜂蜜がたくさん置いてあって、10種類以上ありました。

その販売所のお母さんは太っ腹で、食べてみないと味はわからないからと仰り、結局販売している10種類近くの蜂蜜全てを試食させてもらいました。アカシヤからレンゲ、ブルーベリーから梅まで本当にたくさんあって、全てが美味しいからこれがまた困る…。ただその時の状態で、ふっと感覚が変わった味を思い出し、結局レンゲの蜂蜜を買いました。とっても香りのある蜂蜜で、値段も手頃でした。

そんでもって、また先日、何気なくテレビを見ていたら、蜂蜜を作っている所の番組をやってまして。
あれ?と感じてたら、この間買った所の蜂蜜ではないですか!瓶の裏の製造場所をみたら、正にそこでした!
何という偶然でしょうか。作っている社長さんの蜂蜜への想いもわかり、毎日食べてる蜂蜜がまたさらに美味しく感じてきました。

こういうタイミングって何とも嬉しいし、ちょっと不思議に感じてます。
と同時に作っている人の顔がわかってから、より美味しく感じるのも不思議です。
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「戦場にかける橋」

2012-02-25 13:48:37 | Weblog


デビッド・リーン監督の初期の代表作である「戦場にかける橋」。
とっても面白かった。日本軍人が出てきたり、東南アジアが舞台だったりと、この監督の異文化を取り込みながら描くそのスタイルが何ともいいですね。映像は期待通り、素晴らしいです。50年以上前の作品というのも驚きだけど、その自然の描き方が、その土地土地の空気がやはり伝わってきました。これもやはり凄いなと思います。

そういえばあのテーマ音楽はなぜか、小学校の時に口笛でふいてたことを思い出しました。
友達が「バカ、ゴリラ、チンパンジー♪」って、あのメロディーに合わせて歌ってのも思い出した。こういう記憶はなぜか残る(笑)。

戦争の中で、捕虜であっても人の尊厳を説き、規律と統制により盤石の橋を作り上げていった英国人将校の存在。捕虜でありながら、人としての尊厳を取り戻していっても、やはり戦争は戦争。戦争という次元の中では、どんなに創造しても必ず破壊が起きる。最後、将校が撃たれ時、橋を爆破する導火線の上で倒れ、その爆破のきっかけを自ら作ってしまうという、何とも言えない虚しさ。戦争でどれほどの美談があろうとも、それをあざ笑うかのごとく、結局は破壊されてしまう。人の関係もモノも全ては破壊する。素晴らしく作っても破壊される。それが戦争なんだと、そういった強烈なメッセージを感じます。戦争という次元で起きる創造と破壊の円環運動。しかし、それはただぐるぐる回っているだけで、根本的には何も変わりはしない。

イランの前大統領が外側の事をいくら変えても、結局人は同じ事を繰り返す。ならば、その外側の環境をつくっていく元である人の内面を変えない限りは世界は絶対に変わらない。現実を直視しながらも、内面を変える事を第一に考えて生きていく事が平和へ繋がって行くような話があったと記憶してるけど、この映画を観ていて、その事が同時に思い出されてきました。今は我々は幸い、実質的な戦争に遭遇はしていないけれども、あらためて戦争とは、平和とは、と考えさせられました。

しかし映画は面白いと改めて感じます。
観る度に様々な事を学び、感じるので、映画は本当に面白い。最近特に自分が生まれる以前の大作と言われる作品に惹かれてます。映画も不思議と縁と巡りがあって、正に出会いが起こるから、何とも楽しいですね。さて、名作探究の旅に出かけるとしようかな。

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『インドへの道』

2012-02-22 13:22:46 | Weblog



ある感動した作品に出会うと、その作家なり監督の他の作品が気になる質でして。
最近感動したデヴィッド・リーン監督。
その遺作となった「インドへの道」を観ました。

中東のアラブの砂漠を中心にシリア辺りが舞台の「アラビアのロレンス」。
ロシアが舞台の「ドクトルジバコ」。
そしてインドが舞台の「インドへの道」。
この舞台のチョイスが何とも渋い。
今の自分にとって、確実に沸き立つ何かがあります。

「インドへの道」はリーン監督の評価としては酷評されてますね。
確かに細かい所では、イギリス人のアデラがなぜ洞窟でのこだまにより錯乱し、その虚言からインド人のアジズの逮捕劇に繋がっていったのか等の描き方が少し強引にも感じます。ただこの映画全体に醸し出すインドの混乱した空気感は、間違いなくインドであり、その”人の多さ”やインドの自然の美しさが、運命的な事と相まって、見方ががらりと変わってしまう作品だと感じました。

今まで観たリーン監督の作品に共通する、英国に対する皮肉と異文化との出会いから起こる人の心の葛藤、そしてその異文化を象徴する自然描写がとても素晴らしい。何か全体的な雰囲気というか、空気感が観ていて感じてきます。こういう空気感を感じる作品こそ、様々な見方ができるので、人によっての評価が様々になるのでしょう。

リーン監督に共通するテーマに「運命」というのがある気がします。「インドへの道」ではアジズの一件に対して、ヒンドゥー教徒のゴドボレ教授が「成るようにしか成らない、運命だ」と言わせていたり、「アラビアのロレンス」でもアラブ人の運命観に逆らい、ロレンスが砂漠で集団から脱落した仲間を助けに行き、その助けた仲間をあるトラブルの仲裁から、自分の手で殺さなくてはいけなかったり、「ドクトルジバコ」は国家に翻弄されながら愛に生きるジバコそのものが運命を考えさせられます。

どのような文化的背景があっても、人間というのは運命に翻弄される存在なのでしょうか。
それとも運命を越える事ができるのでしょうか。
そういった事を広大な自然を背景に、我々に問いかけているように感じます。

全て3時間を越える大作。また見直したいのだが、それはいつになるやら。
さて、デヴィッド・リーン監督を知る人なら、あれを観てない!と叱られてしまいそうなのは良くわかっております…。
てなわけで、今、ちゃんと手元に「戦場にかける橋」があります。
一番最初の代表作がなぜか一番後に観る流れになってしまったのも、何か「運命」的なものを感じますが…(笑)。

さて、もう少し、デヴィッド・リーン作品に浸る時を過ごします。。

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酒屋

2012-02-19 21:13:09 | Weblog
 

自宅から買いに行けるエリアに素晴らしい酒屋があると何とも幸せな気持ちになります。
日本酒、焼酎、ワイン、ビールと大好きなお酒達。

今日行ったお店は前から、あるワインだけを買いに行ってたんだけど、始めてお店の店長と遭遇。
たまたま500円くらいのワインの所を見ていてら、このワインは安くて旨いぞー!と勧めてくれたスペインワインがありました。
なんと480円!
先ほど、開けて飲んでみたら、おおお!!うまい!
この値段でこのレベルかあ~!!
さすがです!

自分の中で良い酒屋を見つけるポイントで、自分の好きなお酒が置いてあるかを重視してます。
その酒を置いてる所は、凄い傲慢な表現だと、この店はわかってる!という事で尊敬の気持ちが湧いてきます!
さらに置いてあるだけでなく、価格も重要。地元で売っている値段と同じなら、まず間違いなし!

そして、そういう酒が置いてあるお店のマスターはやはり酒のスペシャリスト!
マスターとお話するのが好きなんで、お勧めを素直に聞いて試すと、まず間違いなし!

日本酒、焼酎、ワインを買いに行く所に本当に恵まれてます!
当然、人にプレゼントする時こそ、マスターに相談して、ついでに自分の分も買ったりして、それがまた楽しいんだよなあ!

高いお酒が旨いのは当たり前。
リーズナブルな値段でコストパフォーマンスの高いお酒を見つけるのが、飲ん兵衛としては腕の見せ所ですね!
とはいっても、ただ情報収集して、後は試すだけですけどね。

さーて、もう一杯やりますかね☆
乾杯!
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ジバコとロレンス

2012-02-17 10:15:05 | Weblog
 

ずっと気になっていて観ていなかった”ドクトルジバコ”をやっと観ました。
ロシアの革命期が舞台のこの映画。
革命前夜から、革命後の圧政など、とてもリアルに伝わってきます。
そんな中で繰り広げられる二人の女性を愛してしまったジバコのストーリー。
国家動乱期の革命前夜と革命後を二人の女性との対比で描いているのではないかと感じました。
それにしてもロシアでない所で撮影しているのに、ロシアの香りがしてくるこの映画は正に傑作です。

続いてデヴィッド・リーン監督の代表作の”アラビアのロレンス”も観ました。
最近、イスラム思想史を少し勉強していて、アラブ人の感覚を映画で学べないかと思ってたので、正にドンピシャの映画でした。
アラブ人がどれだけ部族を中心に生き争っていたか。広大な砂漠の中で生きる人の厳しさが伝わってきます。
そんな中で英国軍人のロレンスが部族を一つにまとめ、トルコに対抗していくストーリーですが、ロレンスの心の変化が妙に人間臭くて、心に響いていきます。この映画。気付くと女性が全く出てこない。これだけの大作で、お決まりのようなロマンスがなく描かれている。それもまたアラブ的なのかもしれません。アラブを中心としたイスラム社会ではいまだ女性は表に立てないのですから。

デヴィッド・リーン監督の描く映像の世界はスケールがでかい。
ロシアもアラブも広大な大地。ロシアでは雪原。アラブは砂漠。
人がどんなにあがいても自然の猛威の中ではまったく歯が立たない。
そういう環境で生きる人間の強靭さ。一瞬の判断が命を左右する。

小林秀雄さんがたしか、長い小説を読む事は人生に似ているという事を言っていた気がします。
この長編映画も同じ様に感じます。両作品とも3時間半以上。
しかし、まったく時間を忘れて映画の作品に入ってしまいました。
何か新たな人生経験をしたようです。映画の醍醐味でしょうか。

それにしても、両作品に出演されているエジプト人のオマー・シャリフ。
 
ホント、カッコいいです。男ながらシビれちまいました。


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