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読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

33日目:タオ島2日目。-ダイビング実習をする-

2014-06-24 08:08:20 | 旅行
○午前のプール実習、ダイビングポイントに向かう

6時半に起き、7時20分から午前のプール講習があった。

ちなみに今回のオープンウォーターライセンスの取得カリキュラムは全部で3日間であった。
1日目が午後からの座学、2日目が午前がプール実習と午後からは実際に海に出ての実習。
そして3日目が午前の海実習で終了という、結構短めのカリキュラムで、オープンウォーターライセンスが取れるのであった。

ちなみに自分は2年くらい前に沖縄で体験ダイビングというのをしており、そこで初めてダイビングに触れ、地上の世界と全く違う海の世界に感動し、今度機会があったらダイビングライセンスを取得したいと思っていたのであった。
しかし、ちょっと懸念点があり、ルアンパバーンにいた辺りから軽い風邪を引いており、昨日まで結構鼻水が出ていた。
鼻水が詰まっていると耳抜きがうまくできないことがあるらしいが、今日の朝起きた時には若干鼻水は出たが、鼻が詰まるという所までは行かず、何とかダイビングは問題なくできそうだった。

んでプール実習開始。
ウェットスーツを着て、まずは準備運動としてフィンを使った泳ぎ方の訓練。
それが終わった後は昨日座学で学んだ通りにダイビングの装置を組み立てた。
んで入水前のバディチェックを済ませ、フィンを着けプールに飛び込んだ。
そして最初は呼吸をするレギュレーターをくわえて水中で息ができることを確認した。やはり口呼吸はなにか違和感がある。

プールでの実習は上々で、そこからゴーグルからの水抜きのやり方、また水中でゴーグルを外してまた着けるやり方についてこなしていった。またその後、レギュレーターを一回外してまた加えるやり方、そしてレギュレーターを見失った時のやり方についてをやった。
さらに最後、タンクの空気が無くなった時の動作と、そこから二人一組となっているバディから予備のレギュレーターを受け取る動作をやった。

その後休憩を挟み、浅い所から深い所に潜っていき、水中での機材の脱着や、水抜きの練習や、肺の空気を利用して自分の身体を水中で上下させたりといった難しいテクニックをやり、その後、一定の深度で泳ぐ練習などをやった。
ちなみに水の中に入ったら結構すぐにもよおしてきた。結構途中から小がしたくて気になっていたが何とか休憩が入り大丈夫だった。
水に入ると結構生理現象というか、色々身体に変化が起こる。トイレに行きたくなるのも一つだが、あと喉が渇くというのもあった。
一回ボンベを着けて入ったら基本上に出れないので、そういった事がダイビング中に起こると結構辛かった。


問題なくカリキュラム通りに実習をこなし、11時くらいにプール実習は終了した。
その後、12時15分から午後の海に出ての実習を開始した。
ちなみにここでは国別にダイビングの講習が行われており、日本は自分を入れて4名、中国は2名だったりし、他に色々国が分かれていて、それぞれに専属のトレーナーがついていた。

そんなんで一つのトラックに10人くらいの生徒と先生が乗り込み、最初にボートが着いた船着き場に向かった。
んで荷物を下ろし、船に荷物を入れて乗り込んだ。
んですぐにウェットスーツを着てボンベにBCDというダイビング機材を付け、ダイビングの支度を始めた。
海での実習をする場所はボートの発着場から近く、30分くらいで着いたと思う。しかし結構揺れた・・・
船に乗る前に酔い止め薬を飲んでおくといいと言って渡されたが、本当に飲んでおいて良かったと思った。


○1回目のダイブ、死が隣にある状況を体験する

んでダイビングポイントに到着、すぐ近くの島が日本の庭に似ている事から、ジャパニーズガーデンという名前のポイントとなっているらしい。
んで1本目を飛び込む。
今回の講習で初めて海に入ったが、やはりプールでの状況と結構違う。
まずはボートから出ているロープを伝って下に潜っていく事になった。

んで下に潜っていったら、うまく耳抜きができない。結構鼓膜が押され、痛い感じになっていて、何回も耳抜きをしても片方の耳だけになってしまう。結構潜ったら頭が痛くなってきた。
鼻は詰まっていないらしいが、やはり鼻水が結構出る事が問題になっているらしい。んで先生に鼻をかんでと言われて水中で鼻をかんで耳抜きをして片方上手くできない方を頑張ったりと、結構最初からテンパっていた。
んでゴーグルから海水も入って来て、その水出しをやったりと、色々やる事がいっぱいで、結構テンパった。が、何とか潜っていくことができた。

途中深く潜ると頭がさらに痛くなって来て、そこからマスクが顔にさらに張り付いて顔面が痛くなったりと、さらにかなりテンパった。
耳抜きも上手く行かず、何とかゆっくり下がっていく事はできたが、やはり他の3人よりは遅れてしまった。
んで何とか頑張って海底までは着いた。しかし、今までのテンパり具合もあり、頭痛は引き続き起こっており、すぐに上に出たかった。
ダイビングは下に着いたらすぐに上に上がっていく事ができず、結構時間をかけて上がらなければいけない。そんなんでちょっと楽しみよりも苦しみの方が大きかった。でも本当に呼吸を乱さなくて良かったと思う。

考える人によると思うが、本当にダイビングは死と隣り合わせのスポーツ?だと思う。海底にいて何かハプニングが起こったら、そこからすぐに上には行けないのだ。海底にいて結構きつい今、これ以上何かあっても楽に呼吸ができる地上は遥か上で、そこに行くまで結構時間がかかるのだ。
そしてその自分を支えるのは自分の呼吸を乱さない冷静さや精神力、そして身につけている装置に自分の命を委ねる事になるのだ。
ダイビングをやる人は精神力が鍛えられるんじゃないかと思う。

悲観的かもしれないが、自分は前にやった体験ダイビングからそういった怖さは感じていたが、前回は特にトラブルもなく、かなり楽しく潜れたので問題なかったが、今回海底について本当に死が隣にあるものなのだと実感した。
本当に呼吸を乱したらそこで死ぬ可能性は十分にある。頭も痛いし耳も若干痛いが、ひたすら冷静に呼吸をすることに意識を集中した。

そして海底について泳ぎ出したら、喉がめっちゃ渇いている事に気づいた。
いままでテンパっていたこともあって、喉の乾きに海底に行ってから気づいた。
本当に水が飲みたかったが、今は海底にいて飲む事ができない。この状況は本当に辛かった。
死と隣り合わせの状況で地獄にいるような感じだった。
海底について早く終われ~と思いながら、何とかカリキュラムを進めていった。

そして一通りカリキュラムが終わり、上に行くことに。
上に行くにも耳抜きが必要で、やはり上手く行かず、頭痛も変わらずでひどかったが、水面に上がっていっていると思うだけで楽だった。
そして一本目のダイブが終了。
本当に今日、呼吸を乱さずパニックにならず、生きて地上に戻れただけで良かったと思った。

船に戻って装置を片付け、次のダイブの準備をしてから休憩する。
頭痛はやはり鼻水がたまっていることによる影響らしい。全然鼻は詰まっていないのだが、やはりその原因が大きいとの事。また耳抜きをこまめにしなかったことも原因らしい。
頭痛は鼻水を頑張って出すようにしたら引くようにはなったので、気持ちを切り替え、鼻水をなるべく出し、耳抜きをこまめにすることを心掛け、さらに水をたくさん飲んで2回目のダイブに臨むことにした。


○2回目のダイブ。頭痛がひどくなる

んで2回目のダイブ開始、問題なく入水する。
んで2回目はダイブの最初に、「コントロールされた緊急スイミング・アセント」という、4mくらいを息を吐き続けてゆっくり上がるという泳ぎ方のテストをやった。
基本その最中は息を吐き続ける必要があるのだが、自分は息が続かず2回くらい息を吸ってしまった・・・
まあとりあえずこれは一応終了した。

んでまた潜行を開始、2回目は大丈夫かと思って頑張ったが、やはり耳抜きをしても鼻をこまめにかんでも頭痛がひどかった。
他の3人はあっという間に下まで行き、自分はまだ浅い所で潜れずにいた。なんでそんなに早く潜れるんだよと思った。
そして5mくらい行った所で頭痛に限界を感じ、インストラクターの方にも見てもらって上ヘ上がる事になってしまった・・・
そんなんで2回目のダイブは中止。一人船へ戻って片付けをして皆さんが戻るのを待っていました。そして頭痛もしばらく続いていた。。。

まずこの時点で予定の日程でライセンスを取る事ができなくなってしまった。。。
本当にこれからどうしようと思って色々考えてました。
でも今回の旅は安全が何より第一。本当に無事に日本に帰る事を優先としているので、無事に地上に戻れただけでも良かったかなと思いました。

ちなみに今回の頭痛の原因はやはり風邪が治りきっていないこと、そして1回目のダイブで耳抜きをこまめにしていなかった事が原因で結構頭痛が悪化したのだと思う。
インストラクターの方は今回の頭痛が起きる事でダイブを中止する場合はあまりないという。
というか頭痛が発生するより先に鼓膜の方に負荷がかかり、それで中止する場合が多いと言っていた。

みんなが船に上がってからインストラクターが今回のダイブの感想をみんなに聞いたら、自分以外は全員楽しかったと言っていた。
自分は怖かったという感想しかないので、本当に3人がうらやましかった。


○実習が終わって、振り返り

んで5時半くらいに教習所に戻り、教習後のオリエンテーリングをしていた。
ログブックというダイビングの記録表に、今回の内容を記録した。
自分はみんなと違うので、本当にここの仲間外れ感はきつかった。
これは自動車教習所の合宿で一日遅れてしまった人とかと同じような心持ちだろう。

んで宿に戻ってショックを引きずって寝た後、起きて夕飯を食べている時にこれからどうしようかと考える。
今までの教習を無駄にしないために、日を改めて受ける事ができるが、その場合、4000バーツがさらにかかるとのこと。
でも自分はこの日を改めた後でも、また同じ事が起こらないか本当に心配だったし、もしそうなったら日数と追加料金が無駄になってしまう。
また今回の1回目のダイビングで怖い思いをしたことがトラウマになっていて、次やった時にPTSD的な事が起こらないかも心配だった。

なのでちょっとこのショックが和らぐまで時間をおいて、まずは今度体験ダイビングをもう一回やってみてしっかりできるようだったらまた受けようと思いました。
そして明日最後の実習がある3人や、この教習所の生徒達を見ているのも辛いので、明日にタオ島を離れ、バンコクに帰る事にしました・・・

ダイビングライセンスなんて教習を受ければすぐに取れるものだと思っていた。まさか自分がこんな感じで脱落するとは思ってませんでした・・・
これは自分の風邪のせいにすればいいのか、自分の体質が原因だったのか、日が違ったら大丈夫だったのか、本当に分からない所が辛い。
ダイビング、今はおそらくすぐには再会できないと思う。でも本当にやっている人たちは楽しそうにダイビングをするし、水中の世界にも本当に憧れる。
そういったダイビングをできる人たちが本当にうらやましい。自分が取るはずだったCライセンスが遠くいってしまい。今回の旅の大きな目的の一つが叶えられない事になってしまった。

これが何を意味するのかは分からない。でもこの現実を受け止めなければならない。
この思い出が自分のトラウマになるのか、それとも克服できるのかも今はまだ分からない。
でも結果は結果。この結果を受け止める強い精神力を持つ必要があるんだなと今は思います。
そんなんで、おちこんだりもしたけれど、私は一応げんきです。


今回の写真は無いのでブッダビューリゾートにいた犬
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