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読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

47冊目:「ゴーマニズム宣言Special 沖縄論」

2011-05-24 23:13:22 | 
総評:★★★☆☆ 沖縄問題はまだまだ山積みだなと思った
面白い度:★★★☆☆ それなりに面白い
読みやすい度:★★★☆☆ 普通
ためになる度:★★★★☆ 台湾論よりは下がる
また読みたい度:★★☆☆☆ さらにぶ厚いんで、また今度で


次は沖縄論です。
沖縄の方が台湾より身近だし、面白く読めるかと思ったけど、どちらかと言うと台湾論の方が面白かった。

日米の関係、軍事基地の問題など、現在のニュースで流れている沖縄のことについて、メインに書かれているが、その他沖縄の歴史や沖縄の宗教などについて書かれている。

・沖縄の宗教について
沖縄は日本と神道とはまたちょっと変わった信仰があることが分かった。
神道は神社や鳥居などが立てられ、神様が祭られているが、沖縄ではそういったシンボルはなく、自然の洞窟や岩などが祭壇だったり、祈祷所になっているらしい。

また、女性の巫女が儀式を司り、女性が大きく権威を持っているという。
沖縄には霊感の強い巫女さんみたいな人(ユタと言われる)がいて、占いとかもやっているらしいので、今度いつか沖縄に行ったら、是非占ってもらいたいと思った。


・沖縄の返還について
沖縄は1972年に日本に返還された。
自分が生まれた10年前のことだ。
結構最近である。

でも返還当初は、本土と沖縄の間には大きな壁があったらしい。
それから沖縄が日本の一部と認識されるまで、結構長い時間がかかったらしいが、今では沖縄は旅行などで大きなブランドとなっている。
今では本土と沖縄の間には全く壁など無いように感じるが、自分の親などはそういった壁を今でも感じているのだろうか?と思う。


・沖縄での戦争について
太平洋戦争時、沖縄は本土決戦を回避するための盾として、日本での戦場に使われたというイメージが自分にはある。
盾となり、戦場となった沖縄の当時の光景としては、地獄絵図に等しかっただろう。

日本の「島質」とされて、多くの被害を受けた沖縄を、今の日本の人、沖縄の人はどう考えているのだろうか。
少なくとも沖縄は戦争の傷跡が一番濃く残っている所だと思う。
高校の修学旅行の時は全然そういう思いもないまま行っていたので、今度沖縄に行った時は、そんな時のことを知ることができるような所へも行ってみたいと思う。


・瀬川亀次郎について
沖縄復帰運動の旗手となった瀬川亀次郎の物語が終盤で描かれているが、この物語が一番面白かった。
何かドラマや映画にでも出来ると思う。
信念を持ち、それをブレることなく行っていく。
とても難しいことであると思うが、この人はそれを地で行く人だと思った。
前回の李登輝さんもすごかったが、この人も負けないほどすごいと思った。


そんな感じの一冊でした。
次もまたゴーマニズム宣言、かな?
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