農村ライフ 日々是好日

山形・庄内平野でお米を作る太ももの会広報部長の農村日記

はなむけ

2020-07-06 22:36:20 | 日記
親戚のおばあさんが亡くなってそのお通夜に参列してきました。
式場もコロナ対応で検温を行ったり、椅子の間隔を開けたりと。
また通夜振る舞いは行わずに、帰り際折と飲み物を土産に持たせて下さいました。

印象に残ったのが故人の菩提寺の住職の法話。
お通夜は夜を通すと書きますが、それでは夜通し何をするのか?

「一期一会」という言葉がありますが、
それはこの人とはもう二度と会うことはできないかも知れないと思って、
その出会いに感謝して誠心誠意相手をもてなすこと。
故人にとっては今晩がまさに最後の夜なのです。

転勤や進学で人と別れるときに旅立つ人にかける言葉を「はなむけ」と言いますね。
その人がたとえ自分に厳しかった人だったとしても、
「はなむけ」では恨みがましいことは言わない。
その人との楽しかった思い出や晴れの門出への期待を伝えるものです。

お通夜がまさにそれ。
故人をしのんで最後の夜に楽しい思い出話に花を咲かせるのが、
何よりの供養になるのです。

おばあさん長い間いろいろお世話になりましてありがとうございました。
ご冥福をお祈りします。