ここは最上町瀬見温泉。
昨日の午後、新庄まつりの見物前に時間があったので
JR陸羽東線で往復して2時間程度温泉街を散策しました。
新庄からは3駅で片道大人320円。
所要時間は20分です。
駅を降りて国道47号を横断して温泉街を目指します。
瀬見温泉は義経伝説が数多く残るところ。
義経が頼朝の追手の逃れて平泉に向かう途中、
北の方が産気づき、産湯を求めて川に降りた弁慶が
温泉を発見したという謂れがあります。
小国川の土手の上にあった「弁慶の硯岩」。
橋のたもとにも義経の銅像が。
でも笛を吹いている様は、五条大橋のイメージが・・・
湯前神社の前には産湯のモニュメントが。
飲泉はくせがなく飲みやすいお湯でした。
温泉街でひときわ目を引く年季の入った旅館が「喜至楼(きしろう)」。
昭和ロマン(大正?)あふれるそのたたずまいは、
今の時代逆に魅力的に映ります。
前からいっぺん泊まってみたい旅館です。
中には文化財級の装飾や絵画が残っていて
館内ツアーもあると聞きました。
ローマ風呂は日帰り入浴できます。
本館奥手には渡り廊下でつながった
これまた味わい深い別館がありました。
3階は見晴らし良さそう。
瀬見温泉のルーツが小国川の河原にある「薬研の湯」。
産湯を求めていた弁慶が河原に湯煙を見つけて、
なぎなたで岩を砕いたところ温泉が湧き出たのがここ。
そんな由緒ある薬研湯ですが、熱くて入れませんでした。
薬研湯のそばに(喜至楼の向かい)新しくできた公衆浴場が「ふかし湯」。
嬉しいことに足湯、内湯、露天湯、ふかし湯が揃っています。
入浴料400円。
無人で入り口の料金箱に100円玉を4枚入れると
自動ドアが開きます。
浴槽はそんなに広くはないけれど
いい湯加減でゆったり温泉を堪能できました。
入り口わきの足湯は無料で入れます。
温泉の沸きだし口では温泉卵が作れます。
こんど卵を持参しよう。
いつも対岸の国道を車で通過するだけだった瀬見温泉。
やはり自分の足で歩くといい風情を感じますね。
わずか2時間の小さな旅でした。