農村ライフ 日々是好日

山形・庄内平野でお米を作る太ももの会広報部長の農村日記

映画「島にて」再見

2020-10-31 22:41:10 | 映画

飛島のドキュメンタリー映画「島にて」が酒田市内で初上映されました。
今回は親父を誘って文化センターへ。

過疎化はなにも離島に限ったことではありませんが、
医師が駐在していない、学校に通うこどもがいない、
そしてなにより天気が荒れると連絡船の運航が止まってしまう、
という状況はあらためて島という特殊な環境で生きる容易でなさを実感させます。

家族とは死に別れたり、または酒田に別居したりして老人が一人暮らす島の暮らし。
それはちょうど私の親の世代でもあります。
ある独居老人の「苦労したなやの」という独白。
その人生の言葉の重みが胸に迫ります。

その一方で、島に活気を取り戻そうという新しいムーブメントも起こっています。
「漁師にはなるな」「島に戻るな」
と言われながら一度は島を出て、その後Uターンした若い人たちです。
「合同会社とびしま」のメンバーには、
県外出身者でフリーランスを目指しながらも組織に属したいと島に家を買った人もいます。
新たな雇用を生み出すべくいい意味で「波風を立てる」彼らの活動をぜひ応援したいものです。

また映画には会社を定年退職後、飛島に移住して自主的に海岸のごみ拾いをしながら、
自由な人生を謳歌している方も登場しました。
こんな生き方もなかなか素敵です。

映画のチラシに載っている問いかけ。
人が人として、社会を営み、生きていくために本当に必要なものとは?
そんな深遠なテーマを考えさせてくれる「島にて」は本当にいい映画です。

上映実行委員会の皆様、どうもありがとうございました。

ちなみに新くんは現在羽黒高校の2年生。
アメリカ留学?目指して頑張っていることでしょう。

そして飛島中学校で新くんの恩師である若き舟山先生は、
現在当地区の小学校勤務で4年生の担任なんですよ。
本日はポプラ発表会お疲れさまでした。

収穫後の土作り「乾土効果」

2020-10-30 21:41:37 | 田んぼ

藤井先生の土づくり研修会2回目、
今日も有意義な情報が満載でした。

その中で「乾土効果」の話を。
乾土効果とは春、田起こししてから代掻き水を入れるまでの期間、
晴天で土が乾くと土中の微生物や有機質が窒素分となり、
田植え後稲に吸われる養分として期待できる地力窒素のことです。

これは天候にもより(耕起後4日間雨が降らないと効果発現)
年次変動があるので一概には言えませんが、これがなかなか
すごいパワーがあるのです。
年によっては窒素分1kg~1.5kg分の効果があるというので
これが有る無しでは生育に少なからず影響します。

ただし乾土効果が出てくるのは6月下旬の中干し以降なので注意が必要です。
つまりうまくコントロール出来ないと薬にもなり毒にもなるということでしょうか。

農家の中には最初から乾土効果の発現を期待しないで、
耕起後すぐ水を入れて施肥設計をし易くする人もいるとか。

今年の春に関しては、4月27日から5月の3日まで晴天が続いたことから、
この期間に耕起後田んぼの土が乾いた人は、乾土効果を大いに発揮できたそうです。

今、自分の田んぼの耕起した日程と入水した日程の間隔を確認していますが、
乾土効果があったと思われる田んぼとない田んぼに分散はします。

今年例年になく倒伏したイネの圃場が多数見受けられました。
倒伏したしないは品種にもよりますが、後半に発現した
乾土効果をしっかりコントロール出来たか否かも
大きな要因になったかも知れません。

また食べにきます

2020-10-29 17:00:18 | 家族
わが家で一番食いしん坊なのが、中学2年で食べ盛りのアイ。
とにかくいつもほかの誰よりも長く食卓に座っています。

学校から帰ったらまずは腹ごしらえ。
おかずやお菓子をちょっと摘まむ程度では済みません。
しっかり茶碗に盛って食べています。
これが夕飯第1部。

第2部はみんなで囲む夕餉の食卓。
ここでも普通に食べます。
「ごちそうさまでした」
その後食器を片付けるのが普通なのですが、
アイだけ食器がそのままに。

先日その食器の上に紙が置かれていました。
そこには
「また食べにきます」の文字。
恐るべき食欲。
天晴れ、青春!?

要するにこの食器は片付け忘れたのではなくて、
また続きを後で食べに来るからこのままにしておいて、
というサインなのでした。

寝る子は育つ、
そして食べる子も育つ。
しっかり食べられるのは健康の証でしょう。

「また食べにきます」カードは
今日も食卓の脇の方にスタンバイしています。

籾殻運搬

2020-10-28 19:21:06 | 季節

高速道路の先に新雪を抱いた鳥海山が見えました。
外輪付近はの雪はまだ融けていませんね。
(日沿道下り方面、黒森のなんだ橋より)


溜まった籾殻や乾燥機の廃塵を大掃除。


埃で目がショボショボです。


黒米も籾摺り

2020-10-27 20:04:56 | 農作業

杭掛け天日干しコシヒカリに続いて、
黒米(品種:朝紫)も一気に籾摺りしました。
もちろん混米しないように念入りに掃除してから。


メッシュの袋に入った乾燥籾を手作業で張り込みます。


黒米だから炭のように真っ黒。
これが栄養価が高くていいんです。
少量白米に混ぜて炊くと赤飯のように鮮やかになりますよ。

だつぼー君

2020-10-26 21:32:27 | 農作業

だつぼー
脱帽ではなく脱芒、
籾から禾(のぎ)を取り除く機械が脱芒機です。
機械は知り合いの農家から拝借しました。
主に種子にする籾の選別に使用します。

杭掛け天日干ししたコシヒカリの籾にいつになく禾が多くて、
籾摺り機の搬入ホッパーに入っていきませんでした。
そして仕方なく禾取り作業をしているわけです。

さあ禾が取れて籾がすっきりしました。
明日は籾を摺るぞ。

ちなみに同じ摺るでも、
「胡麻をする」という言葉がおべっかを使うという意味になったのは、
炒った胡麻をすり鉢ですると、内側に胡麻がくっつくことから、
人にべたべたと擦り寄りへつらう意味に用いられるようになったからだそうですよ。

摺る する→手で刷る
擦る する→こする
磨る する→すりみがく
擂る する→すりつぶす



浅田家!

2020-10-25 18:59:28 | 映画

あの話題を呼んだ写真集「浅田家」が映画化されました。
写真家になって家族を撮り続ける次男とその愛すべき家族の物語。
いやあいい映画だったなあ。

人はいつまでも記憶の中で生き続けるけれど、
その存在を思い出すきっかけとなるのはやはり写真です。
写真は大事にしたいですね。

コスプレこそやらないものの、私もいつも家族を撮り続けてきました。
撮り手としてカメラを構えるから必然自分が写らない写真が
圧倒的に多いけれどそれでもいいんです。

でも最近はタブレットで反転とタイマーの機能を使って
自分も入った家族写真も増えてきたかな。

ところで「鬼滅の刃」の人気が凄いですね。
映画館のロビーもいつになく観客で賑わっていました。



萬世大路

2020-10-24 20:10:30 | 

萬世大路(ばんせいたいろ)とは、
明治の初め初代山形県令となった三島通庸が手掛けた
米沢~福島間の道路建設の偉業ともいえる産物で、歴史的価値の高い古道です。

難工事の末に明治13年に栗子山隧道貫通、
翌14年に明治天皇の東北巡行の際開通式を挙行して
「末永く利用され愛される道路たれ」という思いが込められて
萬世大路と命名されました。

先日地元紙にこの道の歴史をまとめたDVDが、
地元保存会の皆様のご尽力で制作されたとの記事を読み
速攻問い合わせて一部を送っていただきました。


DVDには萬世大路が開通した明治14年からの第1世代、

昭和に入って自動車が普及し、自動車道路として大改革された
昭和12年からの第2世代、

冬季間も通行できる道路として新たなルートとして建設され、
現在も国道13号線の大動脈として機能している昭和36年以降の第3世代、

そして東北中央自動車道として新たに9km弱のトンネルが開通、
米沢と福島が20分という夢のような所要時間で結ばれた
平成29年以降の第4世代に分かれて構成されています。

とても丁寧に編集されていて、保存会の方々の郷土の財産としての
愛情が感じられる内容でした。
一緒に送っていただいた萬世大路の散策パンフレットも嬉しい付録でしたよ。
国道13号の分岐から隧道入口(DVD表紙の写真)までのおよそ4kmの
萬世大路トレッキング、近いうちにぜひ訪れてみたいものです。


星屑スキャット

2020-10-22 21:21:49 | 日記
ANIMALIZER (LIVE edition) / 星屑スキャット

録画してあったThe Covers 筒美京平ナイト!アンコールを観ていたら、
少年隊の「君だけに」をカバーした星屑スキャットに目が釘付けに。
もともとミッツさんのファンだっただけにYouTubeをいろいろ見まくっています。
いいなあ、これぞエンタテインメントだなあ。
The Coversは音楽はもとより、MCのリリーさんのコメントやツッコミが痛快です。