農村ライフ 日々是好日

山形・庄内平野でお米を作る太ももの会広報部長の農村日記

昨日雨 今日吹雪

2014-01-31 21:09:19 | 季節
どうも天気が極端です。
昨日は15度近くも気温が上がり雨になったと思ったら、
今日は台風並みの強風が吹き荒れて、
時折激しく吹雪きました。
気温も昨日より10以上低めです。

朝は車に娘2人を乗せて、小学校と保育園へ。
途中道路工事している箇所がありまして、
風雪の中作業員の人たちが働いていました。
まことにご苦労様です。

私にも経験があります。
まだイッセイやジュンが幼い頃、
1月の厳冬期にヘルメットを被って
下水道工事のアルバイトに出ました。

とはいえ工事は初心者だったので、
指示された仕事が旗振り。
つまり道路上で工事箇所の前後で、
通行中の車を止めたり進めたりする交通整理です。

現場は周りが田んぼの田舎道。
車はごくたまにしか通りません。
だから仕事が楽かと言うと、実際は逆でした。

想像してください。
真冬の吹きさらしの田んぼ道。
そんな状況で、身体を動かさない
交通整理ほど寒くて辛いものはありません。

視界が利かないほどの吹雪の中では、
あまりの寒さに電柱の陰に身を隠していました。

時間が経つのも遅い。
長い一日が終わると身体は冷え切ってしまいました。

このままは帰れない。
どこかで身体を解凍しなければ・・・
そこで立ち寄ったのが、昔の長沼温泉です。
150円払って、清酒月海の鏡の前で脱衣して
熱い湯船に首まで浸かってようやく息を吹き返したのでした。

そんな中、現場監督が仕出し屋に頼んでおいた
どんがら汁(鱈汁)を昼食に振舞ってくれました。
寒い外仕事で冷えた身体に、染み入る熱々のどんがら汁。
その美味しかったことといったら。
生涯で一番のどんがら汁でしたよ。

さあ明日から2月です。
寒鱈汁がとびきり美味しく感じるような
1級の寒波がやってくるのでしょうか?

やっぱりまだやってくるのだろうなあ。



健康診断

2014-01-30 19:12:51 | 日記
1年に一度の健康診断の日です。
朝起きてから食事や水を一切摂らずに検診センターへ。

内診から始まって、心電図、視力、聴力、血液
胸と胃のレントゲンと小1時間検査していただきました。

血圧は正常、
身長、体重、胴回りもほぼ前年並み、
そんな中
毎年数値が落ちているのが視力です。
ついに左眼も1.0を割ってしまいました。

車の運転や農作業には支障ありませんが、
最近テレビの文字がはっきり見えなくなっています。

同時に老眼も進んでいて、
新聞や文庫本など小さい文字を読むのが辛くなりました。

相変わらず食いしん坊で本好きです。
くれぐれも歯と眼は大事にしましょう。

ひと月ぐらいすると検診の結果が届きます。
ここ2年間、幸い何も引っかかっていません。
身体の通知表、今年の成績は如何に?

雪がないぞ

2014-01-29 22:17:14 | 季節
「大寒の候 皆様におかれましては 益々・・・・・」
と時候の挨拶を申し上げたいところではありますが、
雪がほとんどありません。

1年で一番寒い時期のはずなのに、
寒気が長続きしません。

雪じゃなくて季節はずれの雨が普通に降ります。
先週末の土日が雨、
火曜日が雨、
そして明日の木曜日も夕方から雨の予報です。

雪がないから生活は楽です。
雪かきは不要だし、
車の運転も容易だし、
おそらく暖房用の灯油の消費量も多くはないでしょう。

今朝なんか、太ももメンバーのほとんどが
ズック靴で通勤していましたから。

会社にあるトラクターでの除雪作業も、
今月はたしか1日しか動いていないはずです。
(平年ならほぼ毎日)

まもなく1月が終わりますが、
積雪量や平均気温などが集計されて、
記録的に暖冬傾向の数値が発表されるものと思われます。

2月もこんな感じで過ぎてくれたらありがたいのですが、
そうは問屋が・・・なのでしょうか?

でもあまり小雪だと、
2月末に予定されている肘折温泉地面出し競走がつまんなくなるぞー。
(現在積雪212cmだそうです)


3日前の記事「薪作り」を読まれた方から
早速廃材提供のご連絡をいただきました!

ナリタさん、ありがとうございます!

これだけあったら春まで間に合いそうですよ。


(追記)
新聞によりますと、
仙台管区気象台は2月3日ごろから1週間ぐらい
平年に比べてかなり低温で、日本海側では
大雪になるという警戒情報を発表したそうです。

覚悟しとこ。

なつかしのホーロー看板

2014-01-28 21:58:03 | 日記
川井肥料のカワイさんたちがいらっしゃいまして、
お昼をごちそうになりました。

イオンモールのラーメン屋に入ると、
店内の壁には昔のなつかしいホーロー看板が
ディスプレイしてありまして・・・・


私「これは浪花千栄子のオロナイン軟膏、なつかしいなあ」
カワイさん「・・・・・」


私「これは水原弘のハイアース、なつかしい」
カワイさん「誰ですかこれ」
私「水原弘、レコード大賞の歌手」
カワイさん「・・・・・(あなた何歳ですか)」

年代差が出ましたねー。
そうか知らないのかー、残念だなあ。(何が残念なのか)

昔は街角によく見かけた看板ですが、
今ではこんな金属の看板なんて見かけなくなりました。
「かなり前からこんなのもうありませんよ」
今ではコレクターの間では、けっこういい値がつくらしいですよ。


水原弘の看板といつも一緒だったのが、
由美かおるの「かとり線香アース渦巻」。


「うれしいとメガネが落ちるんですよ」
大村昆のオロナミンC。
アニメ「巨人の星」のスポンサーでした。



それからレトルトカレーの元祖、
松山容子のボンカレー。

これらの看板はどれも大塚製薬グループのものです。
まだポカリスエットが販売される以前、
大塚さん全国通津浦々に商品の看板を網羅して、
TVCMと並行して宣伝活動をがんばっていたのですね。

今回の記事の画像は
「なつかし看板堂」
のサイトから転載させていただきました。

そういえば、当時のTVCMで、
白黒画面にアニメの煙突が3本出てきて、
「煙突さん苦しそう」と三宅邦子が言うコマーシャルって、
何の商品の宣伝だったかなあ?
便秘薬?




小さいおうち

2014-01-27 20:55:16 | 映画

山田洋次最新作「小さなおうち」早々と観てきましたよ。
今回は予備知識一切無し。
題材やストーリーはもちろん、
俳優さんでさえ誰が出ているのか
全く知らないさらの状態で鑑賞できました。

山田監督の作品としては、
いい意味で新鮮で意外な面白さがありましたね。

原作が直木賞小説とういうのも知りませんでした。
図書館に借りに行こうっと。

薪作り

2014-01-26 19:27:31 | 暮らし

風呂釜用の薪が不足してきました。
生木を割ったものが積んであるのですが、
まだ十分に乾燥していないので薪としては使えません。

そこで近所から廃材をいただいてきました。
何年か前に家を新築した際、取っておいた木材があるというのです。
倉の中で保管されていたので、よく乾燥しています。
薪としては即戦力になります。

長い木材は最初チェーンソーで30cmくらいの長さで切りそろえます。
その上で、幅があったり厚みがあるものは
鉈で割って適度な大きさにします。


今日の作業はここまで。
これで半月は持つでしょうか。

建築用の廃材は火が着きやすくて燃えやすいのですが、
炎を上げる持続力はイマイチです。

炎が持続するのは堅くて重い材木です。
樹の種類でいったら広葉樹。

でも贅沢は言っていられません。
どなたか、乾いて要らない材木をお持ちの方、
譲っていただけましたらご連絡ください。
太ももの餅を持ってこちらから取りに伺いますよ。

大工さんや製材所にも訊いてみましょうかね。

寒の雨

2014-01-25 17:56:48 | 季節
夜半から降り出した雨は、
結局一日中降り続きました。


雪が一気に解けましたね。

田んぼの雪から上がった水蒸気が、
まるで雪煙のような濃い靄(もや)を作っていました。
寒のうちなのに珍しい光景です。

県内各地で最高気温10度近く上がりました。
酒田では恒例の寒鱈まつり開催中なのですが、
雪ならぬ雨では人出に影響するのでは。

雨は明日も続く予報です。

冬の海岸

2014-01-24 20:49:13 | 日記

今日は午前を中心に良く晴れましたね。
朝は放射冷却で氷柱が発達していました。

そして午後4時。(1日は早いもんだ)
歯医者の診療が早く終わったので、
夕日に誘われて海を見に行きました。


自宅から一番近いのが十里塚海岸。
直線で3kmくらいでしょうか。
こどもの頃からよく海水浴で通いました。

村はずれの松林を抜け、
浜に出るこの径が大好きです。


さらに前進。
十里塚集落にはけっこう雪があったのに、
浜には雪がありません。


浜に出ました。
風が弱くていい感じ。
とても1月の真冬の海とは思えません。


目の前に広がる日本海。
空気が変わります。

あまり硬くない砂浜なのですが、
それでも四輪駆動が走り抜けた轍があります。


砂の中に黒い小石が多数混ざっていて、
その周りの砂が飛ばされて、
小石が浮き上がって目立ちます。

きれいとは言えない冬の砂浜です。


波打ち際を目指します。
激しい波に侵食されて、
波打ち際はさらに一段低くなっていました。


下に降りて振り返る・・・


海岸北側。
酒田港の風車が見えます。

波打ち際には繰り返し寄せる波の
一つ一つの履歴が残されています。

テトラの少し先、よく波立っているところが浅瀬です。


海岸南側。

庄内浜の砂浜は湯野浜温泉まで続きます。

夕日はだいぶ南の方角に傾いていました。

カメラを覗いていたら、あやうく波に足がさらわれそうになりました。

穏やかな冬の海岸には、まるで人気(ひとけ)がありません。
それが逆に少し怖い気分になりました。
さあ、もう戻りましょうか。


解体すすむ旧国立倉庫

2014-01-23 22:47:50 | 日記
昨日用事があって酒田市光ヶ丘にある
農政事務所に行ってきたのですが、
同じ敷地内にある旧国立倉庫では、
粛々と解体工事が進められていました。

平成4年に米倉庫としての役割を終えた旧国立倉庫。
その後いろいろ跡地利用が模索されましたが、
売却のめども立たず、崩壊のおそれがあることから
解体が決まったようです。

ちょっと中をのぞいてみました。

大きな覆いに囲われたその内側では・・・


何台かの重機が動き回っていました。
肉厚な倉庫が次第にコンクリートの破片に・・・
昨年の11月から工事が始まっています。
それにしても長い建物だなあ。


こちらは残存する西側の棟。
やはり26年度中には解体予定だそうです。

2棟の間には鉄道の引込み線が延びていて、
米を積んだ貨車が行き来していたという
往時が偲ばれます。


西棟を隣接する住宅地から見たらこんな感じ。
大正時代から続いていた風景です。


倉庫の南側(方向位置が正しいだろうか?)に
当時管理棟だったと思われる煉瓦積みの建物が。
レトロで味があります。



そこから正面入り口と思われる方向へ伸びる通路。


外道路を南側に回りこんで、
入り口を正面から見てみました。
線路踏み切りのすぐ脇にあります。

往時はこの門柱に立派な看板が取り付けられてあったのでしょうね。
「東北農政局酒田倉庫」とでも描いてあったのかなあ。

資料によりますと、
国によって倉庫が建てられたのが大正15年だそうです。

東北に一つだけということで各地で
誘致合戦が繰り広げられたそうですが、
最終的に酒田に決まった決め手は、
江戸時代から国内屈指の米の集積地として栄えた
港町酒田の伝統による力が大きかったからと思われます。

その際建設用地としての12000坪の土地を
無償で提供したのが本間家八代当主光弥だそうです。
ありがたやー。

酒田市の歴史建造物遺産とも言えた旧国立倉庫。
惜しまれつつも、その存在はまもなく消滅しつつあります。

旧国立倉庫画像(YouTube)

また先週まで旧国立倉庫の貴重な写真を集めた写真展が
文化センターで開かれていましたが、
再び2月10~19日に、さかた街なかPR館でも開催されるそうです。
これは絶対見に行こう!

そして幸いなことに私には、
昔食糧事務所の職員として旧国立倉庫で
働いた経験のある叔父がいます。
こんど当時の話を伺いに遊びに行きたいと思います。
その話はいずれまた。

北極男 荻田泰永

2014-01-22 20:01:29 | 日記

本日の午後まりゲストは北極男の異名をとる荻田泰永さんでした。
荻田さんはまもなく北極点単独無補給徒歩の旅の、
2回目のチャレンジに出発します。
(1回目は氷の状態が悪くて撤退)

荻田さんを初めて知ったのが、
角幡唯介さんの著書「アグルーカの行方」。
カナダ北極圏の長旅の相棒が荻田さんでした。

とにかく北極にばかり足しげく通うので
北極男と呼ばれているそうです。

著書「北極男」

初めてお声を拝聴しましたが、
闊達で溌剌な印象のお方でしたよ。

冒険には縁もゆかりもなかった荻田さんが、
北極へ向かうことになったきっかけが面白い。

学生時代にたまたま観たNHKTVのスタジオパークに出演していた、
冒険家大場満郎さん(山形県最上町のご出身です)
のお話に強く惹かれたのだそうです。

「来年は若者を北極に連れていきたい」
という大場さんの発言にすばやく反応して、
翌年の「北磁極をめざす冒険ウォーク2000」に
大学を中退して参加しました。


北極はすべてが海の上。
基本的にスタート地点もゴール地点(北極)も
景色は変わらないそうです。
そういった意味で「絶景」というものがないのだとか。
オーロラは緯度が高すぎて、もう見えないそうです。


無補給ということで衣食住のすべてを橇に乗せて
引っ張ってただひたすら歩きます。
したがって1gの単位で装備の軽量化を計ります。

近年の北極は氷が薄い。
そこでリード(水路)が出来てしまった場合、
なんと極地専用のドライウエットスーツを着て
泳いで渡ったり、折りたたみのカヌーに乗って
移動することも考えているそうです。
ワイルドすぎますねえ。

毎日とにかく淡々と前進する。
やることが多すぎて、
「リラックスする時間は?」という質問には、
「ありません。しいて上げれば食後紅茶を飲むときぐらいかな」

テントの中で読書なんてこともやりません。
「その間のストーブの燃料がもったいないから」
だそうです。

「どうしてそんなことするの?」
という質問が一番冒険家にとって答え難いもの。
「ただ行きたいから」
としか答えようがありません。

でも世間一般の皆さんが想像するような
リスクにはちゃんと対処方法が自分なりに確立しているので、
「危ない」「怖い」という感覚ではないのだそうです。
そりゃそうだろうなー。

荻田さんは北極点をめざす活動の資金の
一部を応援してくれるサポーターを募集しています。

サポーターの方には北極点到達が成功した場合、
北極点に立てる旗に名前が入るほかに、
北極の氷がプレゼントされるそうですよ。

詳しくは→北極冒険家荻田泰永のページ