福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

ダボ棚受金具の取り付け

2012-11-01 20:43:25 | 製作記録

ダボ棚受金具の取り付け風景。


ダボとは、木製丸棒の意味もありますが、

今回紹介するのは、棚(本棚、食器棚など)の棚板を上下に可動した時に、

使用する金具(真鍮製ニッケルメッキ仕上げ)です。


言葉ではわかりにくいので、一足先に完成写真を ↓





穴にはネジが切ってありますので、そこへダボのオスを計4箇所取り付けて、

両サイドの棚で、一枚の棚板を支えます。


これは、ダボ金具と、取り付けるための刃物です ↓





左手前が、オス側とU溝ビット、

右奥が、メス側とストッパー付きのドリルです。


まずは、オス側から。

これはトリマーという電工工具 ↓





この機械に先ほどのU溝ビットを装着して、

棚板の裏側4箇所に丸い掘り込み(半円柱)を入れます ↓





この掘り込みにオスが嵌り、棚板のズレを防ぎます。


続いて、メス側は、

出来るだけ正確に穴あけするために、その位置を慎重に墨付けします。

今回は、1mの定規にテープを貼って、治具の代わりとしました ↓





写真の定規にある白いテープは、穴あけ位置のピッチです。

墨付けには、鉛筆では狂いが大きいので、先の細い釘などで位置決めします。


釘で開けた穴に合わせてドリルで穴をあけていきます ↓





そこへ、ダボのメスを一つ一つ玄翁で叩いて打ち込んでいきます ↓





このとき、玄翁は、平側でなく、凸側の面で打ちます。

平側で打ち込んだ場合、玄翁の輪郭が板側に凹んで残ってしまう恐れがあるからです。


打ち込み完了 ↓






一つ一つ、神経のいる作業ですが、

きれいに揃って完成すると、なかなか見栄えが良く仕上がり、

作り手としても、嬉しいものです。




2017年12月18日現在の様子を、「ダボ棚受け金具」 というタイトルであらためて紹介していますので、

興味のある方はこちらもご参考にしてください。





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