木工の製作風景で、度々登場するクランプ。
板材をはぎ合わせて、棚板やテーブルなどをつくる時に必須の道具。
私が主に使っているクランプは、BESSEYというメーカー ↑
アタッチメントで、角度(15°まで)つけてクランプできるパットを常時取り付けているため、収納スペースがそれなりに必要な代物。
いままでは壁面に引っ掛けていたけれど、① 見栄えが良くない、② ホコリをかぶる、③ クランプ作業の場所から離れていて取りにいくのが大変などの問題がありました。
いつかは快適なクランプ作業ができるよう何とかしたいと思っていたのですが、なかなかそんな余裕がないまま年月が経っていたのですが・・・
■ メールが届く
どういう巡り合わせ、縁なのかはわかりませんが、海外の金具販売店よりメールが届きました。
メールには、福島木工家具店のブログで、他社のスライドレール紹介の記事を見たとのこと。
そして、「弊社のスライドレールを無償提供するので、あなたのブログに載せてほしい」という内容でした。
最初は失礼ながら、こういう上手い話は怪しいと思いましたが、
日本に拠点を持ち、HPもあり、Amazonでも販売しているとのことなので恐る恐る承知した次第。
希望するスライドレールの型番と、発送先住所をメールすると、90分後に発送しましたとの返信!
すごく迅速な対応に驚く。
2日後、スライドレール到着 ↓
(Amazonギフト券が入っていた)
先方からは、ブログに載せるだけという条件だったので、
こちらからは「スライドレールの品質については正直にコメントさせて頂きますのでご了承ください」と伝えておきました。
クランプ収納の設置場所(取り付け前)はこちら ↓
ツールキャビネット上のスペースを活用します。
抽斗(ひきだし)箱の部分を仮組みし、クランプを仮置きしてみた ↓
うん、よい感じ。
抽斗の底板は不要なのでありません。
本組、接着の様子 ↓
底板がないので、変形しやすい。
実際、組んでみたら直角が出ていなかったので、
曲尺を当てながら、直角になるようクランプで矯正しているところ。
こちらはスライドレール本体側を取り付けているところ ↓
■ スライドレール取り付け方法
取り付け穴は1箇所につき3つあります。
手順として、まずは真ん中の上下に楕円となっている穴に、仮止めのビスで固定。
仮止めの状態で、抽斗を取り付けて、スムーズに動作するか、取り付け高さが左右均等かなどチェックします。
右と左で高さが違えば、どちらかのビスを緩めて調整。
位置が決まれば、仮止めの左右にある本留め用の穴にビスを打ちます。
このスライドレールは重量用仕様のためか、ビス固定部分は皿頭になっていますね。
しっかりとセンターにビス留めすれば、重みで下がってくることはないと思います。
左右2箇所に本留めすれば相当な力に耐えることができるでしょう。
■ 耐荷重は?
ちなみにこのスライドレールの耐荷重は、L900mmの場合、57Kg。
*スライドレールの長さが短いほど、耐荷重は高くなります・・・ 例)L300mmは120Kg
実際に収納するクランプ重量は、約3Kg × 6本 = 18Kg + 抽斗重量約7Kgで、合計約25Kg なので余裕ですね。
こちらは抽斗側のビス取り付け
仮止めの際、こちら側が少し下がっていたので、墨線よりやや上にしてビスの本留めをしました。
抽斗側のビスは、適当な長さの皿頭がなかったのでナベネジで固定。
写真を撮った後、念の為、左右ともにしっかりとビス留めしておきました。
スライドレール取り付け終了
3段引きスライドレールなので、抽斗の奥まで引くことができます ↑
クランプを収納してみた ↓
収納後、実際に開け閉めを何度もして念入りに動作確認。
■ レビュー
- しっかりした品質 25Kgの重量でも片手で開け閉めできるほどスムーズに動く
- L900mmと長いスライドレールを初めて使ってみたが、想像よりグラつきは少なく精度は良い
- コスパについて 国内メーカーで相当品を探しましたが類似している商品を見つけられなかったので何とも言えません
- 仮に相当品があったとしても、ロック付きで同じ仕様なものを作った場合、やはり国内メーカーの方が高くなるでしょう
- ロックなしでの比較:L700mm以下(900mmで相当品見つからず)の場合は、国内メーカーでコスパの良いものが揃っている
- ロック付きの利点:勝手に開いたり閉まったりしないことから車載におすすめ。また、安全対策(小さな子ども)にも対応
- 要望として、プッシュオープンタイプはL600mmまでそろっているが、もっと長い(例:L900mm)スライドレールがあれば嬉しい
次回は、完成品としてあらためて紹介する予定です。
紹介記事アップしました ↓
ブログ記事 2021.5.29「VADANIAさん提供のスライドレール」
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