福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

六角テーブル 天板の仕込み

2015-08-20 12:12:46 | 製作記録
夏です。

暑いです。

海で泳いでリフレッシュしたいところですけど、

今年の異常な長雨の影響で忙しく、心の余裕がありません。

オンオフの切り替えは不器用なので、ある意味ストイックな生活になりがちなので困ったものです。


数々のお客様をお待たせしており、焦って空回りしそうですが、

そこは冷静に一つ一つ仕事をこなしていかなければいけません。


天気予報と今日の湿度・温度などを常にチェックしながら、頭に入れながら、

その時々に出来る最善の仕事を考えながら柔軟に決めていかなくてはいけません。

こんなときは、同時進行で色々な家具の製作を進めるのが良いです。


一つだけでの製作は、集中・一貫して出来るメリットがあるのですが、

短時間で作り上げた家具というものは、後々に問題が出ることがあるものです。


生まれたばかりの赤ん坊で例えますと、

暗室 → 明るく風通しの良い室内 → 日陰 → 穏やかな日向

といった具合に徐々に周りの環境に慣れさせ(馴染ませて)ていくのが良いと思います。


家具材も同様に、丸太から板材を挽割り、その後、徐々に仕上げの寸法まで、

時間をかけて(馴染ませて)加工を何度も繰り返して行きますと、その後の狂いが少なくなります。


とまあ、前置きが長くなりました。

以上は、心掛けていることでして、現実的にはまだまだ課題があるから、

このように長々と自分に言い聞かせるように書いてしまいました。



テーブル天板の剥ぎ合わせ ↓






六角テーブルの1/6です。

天板の両端は60度の角度でカットします。

このテーブル6台を合体させると、大きな六角形テーブルになるというお客様からのご要望です。



今回新たに導入したクランプアクセサリーです(写真手前) ↓





長手方向にクランプするので、とても良いです。

通常のタイプのクランプのアタッチメントを交換するだけです。

しかも角度もつけられるので、斜めクランプも出来る優れもの。



加工した板材は湿度の低い屋根裏へ ↓





ある意味、板材にとって過酷な環境です。

製材所から仕入れた板材の状態から数えますと4回目の“馴染ませ”工程となります。

ここで最終的な狂いを出させてから、最後の仕上げに入ります。

これでも完成後、年月が経てば多少の狂いが出ると思いますが、

自然乾燥で現実的に出来る範囲のことはやっておきたいものです。



ちなみにこちらは前回紹介しました、 ↓






2回目の加工が終わった作業用テーブルの板材です。

屋根からの熱と乾燥で大変だとは思いますが、

まだしばらく屋根裏で馴染んで頂きます。




コメント
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