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ボランティアへのワクチン接種は疑問~ダブル・スタンダード

2021年06月10日 07時54分38秒 | イベント

丸川五輪相は、4/9に五輪参加アスリートへのワクチン接種はやらないし、検討したこともないと言っておいて、5月に完全撤回して、アスリートやコーチや関係者へのワクチン接種を宣言し、ここに来て7万人のボランティアにもワクチンを打つこと検討していると言い出すとは、とんでもない嘘つき政治家の一人である。コロナ対策として、オリンピックだけは別というダブル・スタンダードがまかり通っている。

全国民がワクチン接種を待っているのに、オリンピックのボランティアだけ優先するというのはどう見ても不公平感がある。高齢者さえ、まだ接種がゆきわたっていないのに、一部の若者だけを優先するのはおかしい。ボランティアに参加するというのであれば、ワクチン接種は関係なく、自己責任で参加すべきである。感染が怖いのであれば、ボランティアは辞退すべきである。また、ボランティア不足のため、アルバイトも募集されており、五輪関係のアルバイトにのみ、優先的にワクチンを接種するのもどう見てもおかしい。このような不公平感は国民を分断する恐れが大きい。

また、ボランティア全員にワクチンを打ったところで、完璧な安心・安全な大会は不可能に近い。五輪会場や選手村に出入りする業者の人達や国内メディアの人達へのワクチン接種はどうするのか?バブル方式といっても、GPS方式も穴だらけであり、感染拡大の可能性は消えることはない。それに、今からボランティアに打ち始めるとしても、7万人もいれば、オリンピックには間に合わないし、思いつきの後手後手の印象が強い。一般国民の接種計画に影響を及ぼすことは絶対に許されないし、国民を怒らせるのもいい加減にしてほしいものである。

政府による五輪関連のダブル・スタンダードは目に余るものがある。国民には、PCR検査は必要最低限しかやらないのに、五輪関係者だけは、国際スタンダードで毎日検査(抗原、PCR)を実施し、国民には外出自粛を要請しておいて、五輪の応援のためなら、外出はOK(パブリック・ビューイング)とし、飲食業にお酒の提供を禁止しておいて、五輪選村では、お酒の提供を認める等、五輪だけは特別扱いというダブル・スタンダードのオンパレードである。なぜ五輪だけは特別なのか理解できないし、もう気が狂っているとしかいいようがない。

尾身さんが分科会の専門家として、五輪開催の問題点を指摘しようとしたら、自分達に都合の悪いことばかりなので、非難し、取り上げようともしない。五輪開催のコロナ対策についは、分科会ではなく、組織委の専門家二人の意見を参考にしていることが明らかになったが、何と驚くなかれ、二人とは、悪名高き感染研の親玉である岡部信彦氏と現在の感染研の感染症危機管理研究センター長である齋藤智也氏であることがわかった。ともに、政権忖度の御用専門家であり、危うい感がある。こんなコロナ感染が拡大する状態でも、しかるべき対策を講じれば、五輪を開催しても問題ないと進言しているにちがいない。PCR検査を制限し、間違った方向での対策に終始した政府のコロナ対策を失敗させる一方、保健所を核としたコロナ対策の推進で感染研の利権を確保しようとしてきた専門家達である。専門家のメンバーの人選がいかに重要であるかを痛感する。政府のコロナ対策の混迷の原因はまさにここにあるような気がする。

日刊ゲンダイデジタル(6/2): https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/289929

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