5月31日のテレ朝の「博士ちゃん」は、芦田愛菜ちゃんと渡辺直美の二人がスペインのバルセロナにある世界遺産、サグラダ・ファミリアの内部に潜入するという特別企画が放映された。サグラダ・ファミリアは、アントニ・ガウディという建築家が設計・建築に取り組み1882年3月に着工されたが、いろいろあって建築に長い年月がかかり、未完というかいまだに建築中の教会として世界的に有名な世界遺産である。当初は完成までに300年はかかると予想されていたが、建築技術の進歩や優秀な技術者の貢献もあり、ガウディの没後100年にあたる2026年に完成すると発表されている。
サグラダ・ファミリアは中央に悦6つの塔から構成されているが、聖母マリアの塔(2021年に完成)、ルカの塔、マルコの塔(2022年に完成)、マタイの塔、ヨハネの塔(2023年に完成)、イエス・キリストの塔は2026年に完成予定である。最も高いイエスの塔(172.5m)には、最後に高さ17メートルの十字架が設置されるという。
番組では、二人が教会の外観及内部の最新映像を紹介してくれた。また、「ロザリオの間」を修復した外尾悦郎氏という日本人の彫刻家が貢献している様子も詳しく紹介してくれた。彼は25歳でバルセロナに移り住み、45年にわたって装飾・彫刻を担当し、今はガウディの遺志を継ぐ主任彫刻家を務めているとのことで、愛菜ちゃんによるインタビューも紹介された。イエスの塔の内部デザインも彼が一手に出がけているとのことである。まさにイエスの塔の完成には今世界中が注目しているという。
サグラダ・ファミリアには、2回訪れたことがある。1回目は1987年9月、2回目は、2012年5月のことで、1回目の時は、まだスカスカの印象であったが、2日目は、礼拝堂が完成した後であったので、内部もかなり出来上がっている印象を受けた。今は、ドイツのウルムにあるウルム大聖堂(1987年10月に訪問)が161mで世界一高い教会であるが、イエスの塔が完成し、十字架が取り付けられると世界一になるという。完成後にできればもう一度訪れてこの目で完成した姿を見てみたい。