がんを公表し、注目されている経済アナリスト、エコノミストの森永卓郎氏が闘病の傍ら、3月に「書いてはいけない」とされる3つのタブーについて、まさに命がけで本を執筆したそうである。3つのタブーとは、「ジャニーズの性加害」「財務省のカルト的財政緊縮主義」「日本航空123便の墜落事件」のことである。彼は、四半世紀に及ぶメディア活動で見聞きしてきた“3つのタブー”に挑み、その背景に存在する真相を描き出している。彼によれば、がんの宣告を受けた時、「なんとか自分の命のあるうちにこの本を完成させて世に問いたい。そのことだけを考えた。その意味で本書は、私の40年にわたる研究者人生の集大成であると同時に、私の遺書でもある」と述べている。最も興味が惹かれたのは、やはり「日本航空123便墜落事故の真相」である。彼によれば、これは事故ではなく事件ということである。
123便の墜落事故については、最終的には、ボーイング社による圧力隔壁の修理ミスが原因とされているが、不審な点も少なくなく、いまだに様々な憶測が飛び交っている。森永氏による不審、不可解な主なポイントは下記の通り。
・墜落先が不明なんてありえない
・内部からの圧力破壊であれば、急減圧となるのに、急減圧は起こっていない
・外部からのなんらかが機体の一部に衝突した可能性が高い
・米軍による救援を日本政府が断わっている
・米軍が横田基地への緊急着陸許可を出していたが、着陸を拒否している
・エンジン4基の内第4エンジンのみが粉々になっている
・遺体はほとんど焼けこげ状態なので、墜落後に遺体を意図的に焼いた可能性がある
・自衛隊機による第4エンジンへの誤射が原因か
・自衛隊による証拠隠滅
・ボーイング社に修理ミスとして責任を被ってもらった
・嘘に嘘を重ねたため、対米従属がいまだに続いている
等々。
元JALのCAであった青山透子さんが2017年に出版した「日航123便墜落の新真実」という書籍も、目撃証言から真相にせまったもので、森永氏にもいろいろ影響を与えているようである。常識的には、自衛隊機か何かが誤射して、墜落事故となったものの、国をあげてそれを隠蔽していたなんて考えられないが、いまだに議論があるということは、やはり何かがあるかも知れない。中曽根元首相は真実を語らず、墓場に持って行ってしまったようだが、数々の疑問や謎は解明されないままなので、いつか真相を解明してほしいものである。彼の解説の真偽は不明だが、都市伝説として、聴いてみるのもいいと思う。
「JAL123便墜落の真実」(57分): https://www.youtube.com/watch?v=hQXxXNYFBr8
(追記)
森永氏の講演について、経済評論家の三橋貴明氏が三橋TVでコメントを加えている。彼は、いつも正論を語ってくれるので、信頼している。
三橋TV(4/5): https://www.youtube.com/watch?v=J0tp0u7wUEk
1月31日に遅れに遅れていた新潟をベースとする新規航空会社トキエアの初便が就航した。新潟空港発札幌丘珠空港行で、機材は、72人乗りのATR72-600というターボプロップ双発機である。当面2機で、新潟-札幌(丘珠)間を1日2便、週4日運航するようである。冬場の寒い時期の運航開始で、天候不良等も心配されたが、初便は無事71人を乗せて札幌に到着したようである。ニュースによると新潟県知事を迎えて、初便セレモニーも行なわれたようである。新規参入航空会社としては、2017年のエアアジア・ジャパン以来6年振り、独立系航空会社としては、フジドリーム以来15年振りである。新潟-仙台線、神戸線や新潟-佐渡島も検討されているようである。
個人的には、1998年のスカイマークの初便以来、11社の国内線新規参入航空会社のすべての初便に搭乗してきたので、今回も搭乗計画を立てたが、小型機であるため、発売開始1分で満席となり、残念ながら予約を取ることができなかった。今までも、初便搭乗は、人気があり、予約を取ること自体が至難の業となっているので、やむを得ないところである。予約が取れたとしても、東京から新潟までの新幹線代と札幌から東京までの飛行機代に宿泊ホテル代も考えると、物凄い高額の旅行となるので、自分の体調や資金や冬場の天候不良も考えると、無理しなくてよかったと考えている。ひとまず就航が開始されたので、おめでたいところであるが、新潟=札幌間の需要がそんなにあるのであろうかという印象がある。航空事業はもともと儲かる産業ではないし、昨今はLCCの参入で航空運賃が物凄く下がっているので、経営的には心配材料だらけである。日本に参入したLCCは各社とも経営的に苦しい道を歩み、生き残りのための再編が繰り返されている。今回のトキエアは、小型機運航なので、すぐに厳しい経営環境に直面すると懸念される。いかに地方の需要を取り込めるかが生き残るカギとなりそうである。
Yahooニュース: https://news.yahoo.co.jp/articles/565621e70f54906e86d40b837f83f12ef94c54af
報道によると、LCCのジェットスター・ジャパンの労組が12月22日から未払い賃金を巡る会社側との交渉決裂によりストライキに入っていたが、その規模が拡大し、29日は17便が欠航したようである。組合によると、時間外労働の算定方法が誤っていたとして未払い分の賃金を求めているらしいが、年末年始という繁忙期にストライキをやり、お客様に多大な迷惑をかけるという組合のセンスを疑う。今時、ストライキで飛行機が欠航するなんて、化石のような話で違和感を覚える。航空会社も創成期は、待遇改善等でよくストライキが行なわれていたが、お客様に迷惑をかけるだけで、会社にとっても組合にとってもいいことは何もなく、ここ数十年は、ほとんど聞いたことがない。歴史の教訓はどうなっているのであろうか?このようなLCCは早く業界から退場してほしいものである。
航空自由化という世界の潮流に乗り、遅ればせながら、日本でもスカイマーク航空が1998年9月に新規の航空会社として国内線に参入し、その後、LCCとしてエア・ドゥ、スカイネットアジア(現ソラシドエア)、スターフライヤー、フジドリーム、ピーチと続々参入し、2012年7月にジェットスターが誕生した。初便マニアなので、ジェットスターの初便にも搭乗したが、あれから11年、その後参入したLCCを含め、経営状況は総じて芳しくなく、再編も余儀なくされ、現在に至っている。格安運賃が売りで、利用者にとってはいいが、鉄道に比べると安すぎるという印象が強く、そんな運賃で経営が保てるとは到底思えない感がある。それでも労使が協調し頑張っているかと思いきや今回のストライキを耳にするといかにLCCが自転車操業で、経営が苦しいかがよくわかる。航空会社なんか儲かるビジネスではないことは、世界中の航空の歴史を見れば明らかである。そんな中、来年1月から新潟をベースとするトキエアなるものが新規に参入予定であるが、経営環境は厳しいことが予測され、いつまで持つかが心配される。年末年始というのは、航空会社にとっては売り上げの書き入れ時なのに、ストライキでお客様に迷惑をかけるだけで、労使ともマイナス要素ばかりでいいことは一つもない。JALの傘下と認識しているが、どうなっているのであろうか?JAL本体への影響が心配される。
朝日新聞デジタル(12/29): https://www.asahi.com/articles/ASRDY4VT4RDYULFA004.html