2月26日、BS日テレの番組を見ていたら、地元の蕎麦屋さんが紹介されているのに気付いた。番組名は「ふらっと立ち食いそば」といってタレントのドランク塚地さんが街の立ち食いそば屋さんに立ち寄って紹介するというものであった。番組紹介を見ると、ドランクドラゴン塚地武雄が庶民の味方「立ち食いそば」を求め、日本全国ふらっと旅します。行く先々では最高の一杯と心温まる素敵な出会いが。こだわりあり、人情ありのほんわか立ち食いそば巡り!」とあった。
26日は、東京・青物横丁「人生色々の店主が営む立ち食いそば」というタイトルであったが、そば屋さんに行くまえに、近くにある1779年開業の松岡畳店と懐かしの駄菓子を売っている稲垣商店に立ち寄り、紹介していた。「人生色々」とあるのは、「人生いろいろ」の島倉千代子さんが地元出身なので、それとかけたものであろう。「畳屋さんは、地元でも有名で、テレビドラマのロケやウォーキング番組でも頻繁に取り上げられている。畳屋さんは徒歩1分、駄菓子屋さんとそば屋さんは徒歩3分のところにあるので、まさにもろ地元の紹介番組であった。
立ち食いそばやさんは、何となく存在は知っていたが、入ったことはなかった。番組で店主はじめお店のことがよくわかり、興味が沸いたので、翌日早速お昼に出かけてみた。この蕎麦屋さんは、「そば切り うちば」のいうお店で、2019年に開店した手打ちと立ち食いのハイブリッドのおそば屋さんという。貧困に悩んでいた時に、大好きだった手打ちのそばが食べられなかったという店主の過去から、手頃な価格で手打ちのおそばを楽しんでもらえるようにと現在の業態になっているとのことである。番組で塚地さんが食べて紹介してくれたものと同じ「玉子とじそば」(690円)を食べたが予想通り大変美味しかった。テレビで紹介されたので、絶対込み合うと判断し、11時前に出かけたが、一番乗りであった。まさに立ち食いだけだが、持ち帰りも可能ということがわかったので、今度は持ち帰りをやってみようと思う。
番組予告編1分紹介: https://www.youtube.com/watch?v=HsUDJGyyTG8&t=21s
1985年から1989年まで、ドイツのフランクフルトに駐在していたが、当時、ヨーロッパ各地で日本人向けセールスの担当者が集まる販売業務友の会なるものがあり、ロンドンにある欧州地区支配人室が音頭をとって、年1回各地で情報交換を兼ねて会議が行われていた。ロンドン、パリ、フランクフルト、ハンブルク、デュッセルドルフ、ミュンヘン、アムステルダム、コペンハ-ゲン、ブリュッセル、モスクワ、ローマ、ミラノ、チューリッヒ、ジュネーブ、ウィーン、アテネ、マドリッド等で働く全員日本人の販売業務担当者から構成されていた。駐在中は、、アテネ(1986)、バルセロナ(1987)、ジュネーブ(1988)、ロンドン(1989)での会合に参加した記憶がある。
当時、このような会合が何回か開催されたこともあって、帰国後も、当時のメンバーが情報交換のため時々集まるようになり、名称も「欧友会」として、年1回、年末に飲み会を開催するようになった。ここ数年はコロナ禍で中止されていたが、11月28日に4年振りに開催されたものである。今回の出席者は、ロンドン4人、パリ2人、フランクフルト1人、ブリュッセル1人 計 8人だけの出席という小規模な飲み会になってしまった。出席人数も、いつもは10人を超していたが、皆、高齢者の域に入っているため、病気等で来られないメンバーやすでに亡くなったメンバーもいるので、寂しい限りである。ここ1-2年で1年先輩の2人と1年後輩1人が旅立ってしまい、ショックを隠せない。それでも、当時の模様の思い出やら、年寄ならではの健康の話などの話題で盛り上がった。参加できなかったメンバーの近況も報告された。
ヨーロッパは、自分自身ドイツに4年半住んでいたこともあり、最も馴染みが深く、各国がそれぞれ歴史と文化があるので、どの国に行ってもそれぞれの魅力があり、大好きである。個人的には、ヨーロッパへの思い入れから、ウクライナ、ベラルーシやモルドバ、コーカサス等の旧ソ連圏の国々も含めてヨーロッパ全ての53カ国(国と地域)に足を踏み入れている。ドイツ(当時西ドイツ)から帰国した頃、ベルリンの壁が崩れ、大きな時代の波が押し寄せていたが、その後は、平穏であったように見えたものの、昨年からロシアがウクライナに軍事侵攻する戦争がいまだに続き、新たな時代への動きに目が離せなくなっている。時代の流れとはいえ、このような集まりも縮小していく運命にあるが、生きる活力となる思い出だけは大事にしていきたいと感じている。
11月8日の毎日新聞、政治プレミアで、衆議院議員の江田憲司氏が今の岸田政権について、派閥には敏感だが、世論には鈍感という実体が明らかになってきた旨痛烈な批判を述べている。「強権的な政治」の後の「癒しの政治」に期待していたが、「丁寧な説明」とは、言葉だけで中身がない。「聞く力」といっても、党内の実力者や派閥の声を聞く力ということもわかってきた。また、決断力がないのに、唯一決断した安倍元首相の国葬は明らかに誤った決断であった。長男を秘書官に登用するというKY人事も顰蹙を買っている。ここに来て内閣支持率がどんどん下っているが、まさに「化けの皮がはがれた」というか、何のヴィジョンも見えてこず、旧統一教会問題、国葬問題、五輪汚職問題、円安・物価上昇問題、コロナ対策と問題は山積みだがどれもうまく行っていないような気がする。
岸田氏は、たまたまの巡りで首相になったが、所詮、強いリーダーシップが求められる首相の器ではなかったということであろう。自民党と旧統一教会とのズブズブの関係もどんどん明らかになってきており、関係議員の処分もできず、レームダック状態にある。ここに来て、またコロナも第8波の大流行の兆しが表れているが、旅行支援、水際作戦の緩和等逆方向の施策だけで、拡大防止に向けての何の対策もできていない無策ぶりに心配な限りである。ネットニュースの「一月万冊」でも、実質的に岸田内閣は終わっているとの厳しい見方を繰り返している。
統一教会とのズブズブの関係で嘘をつきまくった山際氏の処分についても、クビになったかと思いきや4日後にコロナ対策の本部長に就任させ、田村憲久氏と後藤茂之氏と3人で人事を回しただけということも判明し、顰蹙を買っている。岸田氏のやる気のない本性を見る感じである。支持率が上がる要素は全くないし、終焉の時は近いかも知れない。
毎日新聞政治プレミア(11/8): https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20221107/pol/00m/010/003000c
一月万冊(11/7): https://youtu.be/_nZTOJ0Eg3M
(11/8): https://youtu.be/XFXEazHMQ-w
区の卓球団体リーグ戦が7月16,17日に開催された。団体リーグ戦は、毎年、前期が7月、後期が3月に行われているが、考えて見たら、真夏7月のスポーツ大会は、熱中症の恐れがあるため、疑問がある。今まではあまり気にしていなかったが、熱中症が流行している今では、屋内スポーツといえども熱中症の恐れがある。年寄りの場合、家の中にいるだけでも、エアコンをつけていないと熱中症にかかる恐れがあるとマスコミでも警告されているが、真夏のスポーツ大会がいかに多いかにビックリする。
今回のリーグ戦では、3試合あったが、個人的には、5回プレイ(ダブルス3回、シングルス2回)し、体調不良ながら、4勝1敗であった。危惧していた通り、試合中に体が熱くなって、脈拍もあがってきたので、2試合目のシングルスは他のメンバーに出てもらった。途中で棄権しようかと思ったほど、体調がよくなかったので、予想以上の成績であった。初戦のシングルスで、8-11 7-11で2ゲームを失ったので、万事休すと思いきや、11-9 11-5と挽回し2-2となり、ファイナルゲームにもつれたが、デュースの繰り返しの結果、17-15で逆転勝ちをおさめた。試合がもつれ込むとつい力が入って、無理しがちなので、トラブルなしで終わったことに安堵している。
卓球を週3回やっているが、体育館にはエアコンこそ入っているものの、最近、激しい運動を行うと体中が熱くなって、脈拍があがり、熱中症のような症状を呈することが多くなってきた。なるべく水分を取るようにしているが、休みをきちんととらないと体調不良に陥る。コロナ対策でプレイ中もマスクを着用しているので余計その恐れがあるかもしれない。真夏は練習時間を短くして、2時間半程度でやめることにしている。
先日も、体が熱中症っぽくなったので、早めに切り上げ帰宅したが、熱いお風呂に入ったのが悪かったのか、浴後、心臓がバクバクしたので、血圧を測ってみたら、普段135-140位の高血圧気味であるのに、100以下になっているのにピックリ。血圧計の電池がないため誤作動しているのではないかと思い、電池を換えてみたが、ほぼ同じような数値。脈拍も100を超えていたので、危険信号状態にあったようである。ネットで調べてみたら、熱中症になると血圧が下がり、脳への血流が減り、熱中症の諸症状が出てくるようである。
熱中症の危険から、やはり真夏には激しいスポーツは避けた方がいいと思われるが、メディアも含めPR不足のような気がする。年も年なので、屋内スポーツといえども真夏は注意が必要である。また、毎水曜日には、炎天下で4時間もテニスをやっているので、これまた、休み休みプレイする等よほど注意しないと熱中症にやられる恐れがありそうである。コロナも怖いが、熱中症も怖い。コロナも暑い夏も早く終わってほしいものである。
4月半ばから5月末頃までドイツでは白アスパラガス(Weiss Spargel シュパーゲル)が旬の季節を迎える。1年でもこの時期しか食べることができない旬のものである。先日、近くの阪急デパートの野菜コーナーで白アスパラを見つけ、今年もその季節がやってきたかと気づき、早速購入した。日本では、グリーンアスパラの方が中心でホワイトアスパラはまだまだレアものの感がある。早速、ゆでたり、スープに入れたりして季節の野菜を楽しんだ。
今から35年前にドイツのフランクフルトに住んでいた頃、5月には白アスパラがマーケットに大量に出回り、家でも外食でもこの時期は白アスパラ料理一色である。日本からお客様を迎えた時も、この時期は食事のメニュー選びが極めて簡単であった。多くのレストランが白アスパラ専門の特別メニューを用意していることが多く、アスパラ料理を薦めれば、まず外れはなく、旬の料理を楽しんでもらえた。ドイツでは、グリーンアスパラはほとんど見たことがなく、アスパラと言えば、白アスパラのことである。一番よく食べた料理は、Spargel mit Sauce Hollandaise und Kartoffeln(オランダ風ソースの白アスパラガスとポテト)で、オランデーズソースと白アスパラがピタリ合うので大変美味である。
旬のアスパラを食べたくて、帰国後もドイツ旅行は5月と決めている。帰国後も何回かドイツに旅行しているが、多くはこの時期に計画して、ドイツにいるポン友とアスパラ料理を楽しんでいる。ライン川とぶどう畑を眼下に見るリューデスハイムの高台にあるレストランでのアスパラ料理は極上のひと時であった。この時期ドイツのマーケットでは非常に安く白アスパラを買うことができるが、日本では高級品なので、アスパラを濡れた新聞紙にくるみ、トランクの奥底に隠し、不正だが、日本に持ち込んだこともあった。ここ数年ドイツでのアスパラ料理を食していないので、来年の5月には再訪したいところである。近年は、日本のマーケットでも白アスパラが並ぶようになったので、日本物で代替するしかないかも知れない。
ドイツ旅行の一番お薦めの季節といえば、文句なくゴールデンウィーク明けの5月である。ゴールデンウィーク後なので旅行代金も安く、新緑のドイツは最高である。夏は値段が高いし、秋の紅葉はあまりいいとは言えないが、5月は、見る見るうちに新緑が進み、なんたって白アスパラが食べられる唯一の時期だからである。今年は、久し振りに白アスパラを食べることができたが、またドイツに旅行に行きたい気持ちが頭をもたげてきた。
写真は、オランダ風ソースの白アスパラ料理
ここ数年にわたって、ほぼ週1回、自転車で10分ほどの八潮団地のパトリア品川1階にあるベーカリーにお気に入りの食パンを買いに出かけている。ベーカリーの名前は、「スワンベーカリー」と言うが、何年か前に、初めて食パンを購入して以来、その美味しさと値段に引かれて、毎朝、食べ続けている。
食パンというのは、有名な専門店や超高級食パン店からスーパーで売られている格安のものまで、ピンからキリまでの感がある。昔は、会社帰りに、エキナカにあるアンデルセンというベーカーリーの長時間発酵食パンをよく買っていたが、定年後は、電車に乗ることもなく、エキナカ店が利用できなくなった。その後、いろいろなお店を利用していたが、値段の割にはピンと来るものに行き当たっていなかった。そんな時に、八潮団地にあるパトリア品川に新しいベーカリーが新規にオープンしたことを知り、試しに買ってみたところ、値段が安いのにアンデルセンに負けないというかそれ以上とも思えるほど美味しいことがわかった。
ベーカリーというのは、激戦ではないかと思うほどいろいろなお店が巷に存在する。我が家のすぐ傍にも洒落たベーカリー専門店がある。目の前なので、何回か買ったことはあるが、今一ピンと来ない。アンデルセンの食パンの味に慣れてしまっていたのかもしれない。初めてスワンベーカリーの食パンを食べた時は、アンデルセンと似たような食感で、とても美味しく感じたのである。
その後、ネットでスワンベーカリーのことを調べていたら、元ヤマト運輸社長で当時ヤマト福祉財団理事長であった小倉昌男さんが障がい者たちに市場経済の一員として働く場を用意し、世の中に立派に貢献できるようにとスワンベーカーリーを立ち上げたことを知った。立ち上げにあたって、パンの生地の手配としてアンデルセンの協力を得ていたということを知り、アンデルセンの食パンの食感に近いことを妙に納得したものである。比較して食べたこともあるが、こく数年は、スワンベーカリーの方が美味しいと感じるようになった。冷凍保存して食べることが多いが、冷凍しても美味しく食べられる。しかも、値段は、アンデルセンより大分安い(一斤当たりアンデルセン378円、スワン213円)ということから、最近は、スワン一辺倒になってきている。300円以上買うと1ポイントが付くポイントカードもあるので、ためる楽しみもある。
食パンは、東京では6枚切り、大阪では5枚切りが標準というような話を聞いたことがあるが、我が家では、アンデルセン時代から5枚切を食べていたので、スワンでも5枚切を買っていたが、人気商品のようで、売り切れということがよくあったので、前もって電話で予約するようになった。自転車で買いに行くので、雨の日は無理なのと12時半以降でないとパンを切ることができないとの制約があるので、こちらの都合と相談の上、予約を入れている。週に1回は予約を入れているが、電話による応対も感じがいいし、最近は、名前だけで予約を受けてもらえるので助かる。お店に行くと週1回買いに来る人だということを皆に認識していただいているようで、何も言わなくても、予約したパンを出してくれるので大変スムーズで気持ちもいい。パンの耳を薄く切って別添えしてほしいとお願いし、そうしてもらっているので大変感謝している。パンの耳もそれなりに美味しく、フレンチトーストなんかにすると最高である。もしパンの耳を捨てるようであればもったいないと感じている。食品ロスやSDGsの観点からも、捨てるのはもったいないと思うので、ベーカリーの方でも何らかの工夫をしてほしいものだと感じている。
スワンベーカリーを調べているうちに、ベーカリーには、直営店とフランチャイズ店があることがわかった。八潮店は、フランチャイズ店であることもわかったが、どんな企業が展開しているのかは知るすべもなく、障がい者も雇用し、地元に貢献しているベーカリーという程度の曖昧なイメージしかなかった。しかし、お店では障がい者らしき人は見あたらないので不思議に思っていた。ある日パンを買いに行った時、お店紹介の本を作る企画があるということで、取材クルーが店舗を訪れていた。できたら一人のお客として取材させて欲しいと言われたが、その時は、社内報みたいなものかと思っていた。スワンファンの一人であるから、快く取材には応じたが、急な話であったので、よく全体像は分かっていないまま受け答えしてしまったが、写真も撮らせてほしいとも言われた。その時初めて、日本総合住宅生活という団地管理会社が経験ゼロから異業種のベーカリーを立ち上げたことを知り、その様子を本で紹介する予定であるということがわかった。
12日にいつものようにパンを買いに行ったら、先日取材していた本が出来上がったということで一冊いただいた。社内報のようなイメージを持っていたので、190ページにもわたる立派な本になっているのにビックリした。見たら何と店内で撮った写真と小生のコメントも掲載されているので、二度ビックリした。タイトルは、「みんなのパンが焼けるまで」となっていて、「経験ゼロからパン屋を作る!団地管理会社JSの大奮闘記」というサブタイトルが」ついていた。まさに、社会貢献と障がい者雇用の視点でパン屋という全く新しい事業を立ち上げるにいたった経緯や苦労話が満載で、まるで昔NHKで放映されていた「プロジェクトX」という番組を思い出させるほど感動的な内容であった。身近にあるベーカリーの話なので、親近感もあり、数時間で一気に読み終えた。自分のコメントや写真が掲載されているので、気恥ずかしい思いでいっぱいであるが、ますます応援していきたいと感じた。一般の我々には知り得ない奮闘記であるが、地元の八潮団地に住んでいる友人もいるので、本を読んでもらおうと思っている。お店のことをもっと地元の人に知ってもらうために宣伝活動にもっと力を入れたり、八潮図書館にこの本を置いてもらえたらいいのではないかとも思う。機会があったら、是非一度スワンのパンを試してみてほしい。今後も陰ながら応援していきたい。