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浪漫飛行への誘(いざな)い

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品川歴史館及びリニューアル記念講演会

2024年11月20日 06時12分25秒 | 文化

品川歴史館が2年近くにわたる大規模改修工事を終えて、今年4月にリニューアルオープンしたが、11月17日にリニューアル後、初めて見学に訪れた。というのは、その日にリニューアル記念講演会の一つである「ペリー来航と横浜の大名」というテーマでの講演会があり、受講券が当ったからである。歴史館は、70歳以上無料ということもあり、今までに何回も訪れたことがあるが、リニューアル後の常設展示室はほぼ全面的に改装されていた。興味ある展示は、我が家の前にある往時五重塔もあった天妙国寺の様子を描いた屏風で継続して展示されていた。また、新企画として「品川歴史絵巻」という大型スクリーンを使った上映が20分ごとに行われ、展望デッキから見ることができるが、音声がないため、理解しにくい部分もあり、音声による解説が欲しいところである。また、大森貝塚を発見したモースの紹介コーナーやライブラリーも新しく整備されていた。

また、この時期、「品川の海に御台場ができるまで」という特別記念展も開催されていて、170年前のお台場建設という大工事の様子を伺い知ることもできた。当時としては国防の大プロジェクトであったと推察される。また、中庭にある「松滴庵」という茶室や庭園も綺麗に整備されていた。

記念講演会は、14時から1時間半、横浜の歴史博物館の主任学芸員の方が武州金沢藩の藩士の日記をもとにペリー来航と江戸湾の海防(海岸防備)について詳しく解説してくれた。1854年1月11日にペリー艦隊が三崎沖の来航したが、武州金沢藩は、陣屋のある金沢八景周辺の警備にあたり、藩士が来航時の海防について詳しく日記を記していたことから、それを読み解いていくと当時の様子がわかってくるという。興味深く講演を聴いていたが、金沢八景のあたりには行ったことがないので、来年、京浜急行の株優切符を使ってゆかりの地を訪ねてみたいと思う。

     
      ペリー来航








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北斎・広重が浮世絵に描いた桜の名所

2023年03月30日 06時00分05秒 | 文化

浮世絵の制作技術を高度に継承した職人をかかえる唯一の版元として、アダチ版画研究所というところがあるが、そこが今年は北斎・広重が浮世絵に描いた桜の名所を紹介してくれている。浮世絵に描かれた桜の絵を見ると、桜が江戸の人々の心を捉えてきたことがよく分かる。今年はあまり天候に恵まれなかったので、浮世絵に描かれた桜を楽しむことにした。

アダチ版画研究所が紹介する名所は以下の通りである。

1 上野の桜

歌川広重が「名所江戸百景」で描いた上野の山は春爛漫。桜に彩られた「上野清水堂不忍ノ池」の風景は、今でもほぼ変わらない景色を楽しむことが可能である。

2 御殿山の桜

葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景」の中の「東海道品川御殿山ノ不二」という作品にお花見の様子が描かれている。青い空、青い海、そして富士山に桜の絶景。浮世絵の中に描かれた人々も、かなり浮かれている。御殿山は家からも徒歩15分位のところにあるので親しみがある。江戸時代は桜の名所として有名であったが、ペリー来航にからみ、台場を建設するために、御殿山の土がかなり切り崩されたという話を聞く。今では本数は減っているが、御殿山庭園の桜をライトアップ中心として楽しむことができる。

3 飛鳥山の桜

北斎の「新板浮絵王子稲荷飛鳥山之図」と題した作品には、飛鳥山の桜が描かれている。飛鳥山全体が桜色に染まる春の雰囲気をよく伝えている。飛鳥山の桜の花見には何年か前に行ったことがあるが、宴会をやっている人がいっぱいいた。

4 小金井の桜

歌川広重の「江戸近郊八景 小金井橋夕照」の中で、小金井の桜が描かれている。いつの時代も「人出の多い場所の花見はちょっと……」という方は一定数いたようで。そんな心静かに花を愛でたい人々が好んだのが郊外の桜で、広重は「小金井」の桜がお気に入りだったようである。

35年位前、フランクフルトに駐在していた時に、縁があって、浮世絵の酒井コレクションと協賛で浮世絵展を開催したことがあり、その時から浮世絵の魅力を実感している。その時は、1枚数千万円もする貴重な浮世絵を展示したり、ドイツで初めての浮世絵の摺りの実演を行なったり、貴重な経験をすることができた。我が家の壁にもいただいた浮世絵が何枚か飾られている。江戸時代に発達した浮世絵という芸術は、ゴッホはじめ海外の画家にも強い影響を与えているほど素晴らしいものである。満開の桜の花を見るたびに絵に描くのは難しいだろうといつも感じていたが、浮世絵に描かれた桜を見ると妙に納得する。

見出し画像: 御殿山の桜

  (上野の桜)



     (飛鳥山の桜)


     (小金井の桜)

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正義の味方ドイツ人とサービス観 

2018年05月31日 05時42分24秒 | 文化

 

ドイツ人と日本人の違いについていろいろな書籍にも書かれているが、自分の実体験に基づいてドイツ人はどんな人種なのかを考察してみた。

まず、ドイツ人は正義の味方であるように見える。道路に車が違法駐車されているところを目撃したら、彼らは、警察に通報する。違法駐車で道がふさがれていたら、他の車の進行の邪魔になるので、正義の味方の思いで通報するのである。悪くいえば、密告が好きな人種である。

また、何かあると口頭注意ではなく、すぐ手紙を書く。自分自身、何回か手紙をもらったことがある。マンション前の空き地で子供がボール遊びをしていたら、近所の誰からか知らないが、ボール遊びは通行人を傷つける恐れがあり、危ないからやめるようにという趣旨の手紙をもらった。また、会社で、数日間、自分のデスクの回りに日本から届いた数箱の荷物を置いていたら、組合の委員長でもあるスタッフから職場環境整理の観点から、荷物を片付けるように、会社宛てに手紙が届いたこともある。

ドイツ人も日本人も真面目であることは共通している。ラテン系であれば、時間には遅れるし、いい加減なところが目立つが、彼らは申し訳ないとか悪いとかは思っていない。それに比べると、ドイツ人は、いい加減なところはなく,日本人の同じく真面目であるといえる。しかし、そのメンタリティは全く異なる。ドイツ人は言われたことはきちんとやるが、言われないことはやらない。日本人は、言われたことは勿論ちゃんとやるが、言われなくても相手の気持ちを汲み取るマインドを持って行動するのである。

特に、サービスに対する考え方は全く異なる。例えば、機内で持参したお弁当を食べている人に対し、日本人のCAなら黙ってお茶をサービスするが、ドイツ人CAは何もしない。それは、その人がお茶を欲しいと言ってこないので、何もしないのである。お茶が欲しいと言われれば、きちんとサービスする、それで100%合格なのである。以心伝心とか忖度とかはドイツ人は無縁である。日本人は、駄目でもそこを何とかというサービスを要求するが、ドイツ人には通用しない。

サービス向上月間とかいって、特定期間、より一層サービス向上に努めようとかいうキャンペーンは、日本人なら受け入れてもらえるが、ドイツ人には受け入れてもらえない。ドイツ人に言わせると、日々、ベストを尽くしてサービス向上に努めているから、特定期間だけキャンペーンをやるなんて理解できないという。普段、できていないというなら、上司はその都度注意すべきであるが、何も注意されていないという論理である。本社から送られたサービス向上キャンペーンのポスターを貼ろうとしたら、ドイツ人スタッフから拒否された。どうしても貼りたいなら、恥ずかしいので、お客様から見えないところに貼れと言われたものである。これは、ドイツ人が悪いということではなく、メンタリティの違いから来ていると思われる。しかし、サービスに関しては、日本を含めたアジア人のサービスマインドの方が欧米的なサービスよりはるかに個人的には優っていると考えている。

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