17日朝のテレビ番組で、2025年7月に日本で大災難が発生するという情報が拡散し、香港=日本を運航する航空会社も需要減のため、減便を計画しているという気になるニュースが取りあげられていた。これは、「たつき諒」という女性の漫画作家の作品の中で、災害が予言されているもので、日本とフィリピンの中間あたりの海底がボコンと破裂(噴火)し、太平洋周辺の国に大津波が押し寄せるというもの。科学的根拠はないと思われるが、この予言が特に香港人の間で広がり、日本への旅行を取りやめる動きが相次いでいるというから驚きである。
情報源は、2021年に出版された彼女の「私が見た未来 完全版」という作品で、地震や津波が来るといった情報がSNSや動画投稿サイトで拡散されているという。作品は1999年に別の出版社から刊行され、絶版となっていたものに、新たな要素を加えて再編集する形で飛鳥新社から出版されたものだが、作品が注目を集めているのは、絶版本の表紙に「大災害は2011年3月」と書かれていたため、東日本大震災を予言していたと取り上げられ、フリマアプリなどで高額で取引されていたようである。それで飛鳥新社から復刻版が出版されたが、その本の帯には「本当の大災難は2025年7月にやってくる」と書かれていることから、この噂が拡散しているものと思われる。
初耳のニュースであったが、ネットで調べたら、ニュースとしていろいろ取り上げられていたので驚いた。すぐに思い出したのは、「ノストラダムスの大予言」である。結局は、解釈次第で何も起こらなかったと思われるが、この予言も一緒だと思われる。ただ、今はSNSの時代なので、間違った情報でもあっという間に拡散し、パニック現象を引き起こす可能性が大きくなっていることが危惧される。香港を中心にデマが拡散し、日本への観光を取りやめる人が多くなっているなんて前代未聞である。マスメデイアも情報の取り上げ方に注意を要する。また、防災の専門家による解説も見つけたので、参考までに。。。
文春オンライン(5/3):
2025年7月5日に大災難…は本当か?防災視点の現実的な詳細解説:https://www.youtube.com/watch?v=VTb0wvjMYlc