一つは、1990年頃、名古屋に勤務していた時、サービスマナー教育を担当している関連会社からの依頼で、ゴルフをやりながらキャディさんのサービスマナーをチェックしてほしいというものであった。その関連会社は、ゴルフ場のキャディさんを対象としたサービスマナー教育を商売にしていたが、その総仕上げとして、実際のコースでのキャディさんの実際のサービス振りがどうなっているかをチェックしてほしいとのことである。
マナー教育の先生と我々素人3人の4人で回ったが、キャディが4人で一人だったが、複数いたかの記憶は定かではない。先生によるとサービスマナー教育を受けたキャディさんと受けていないキャディさんとでは雲泥の差があるほどサービス教育が効果的であるという。教育を受けた後は、笑顔の挨拶から始まって、名前で声かけしたり、ていねいな言葉遣いをしたり、クラブ選択やコース上の的確なアドバイスをしたり、ボールを見失わないようにちゃんと見るとか本来のキャディ業務をきちんとこなすだけでなく、ゲストに不快な思いをさせることなく、プレイを楽しんでもらえるような接客ができるようになるという。
こちらはいつもと同じようにプレイを楽しみながら、キャディさんの応対振りをコメントするだけで、無料でプレイできるので、おいしいゴルフ経験であった。教育後なので、ほとんど問題なかったと記憶するが、ロストボールになった時に、先生から厳しく言われていたのを覚えている。グリーンでホールアウトする際、後続のメンバーに会釈して挨拶する等、こちらが勉強することも多かった。スコアカード上、一緒に回るメンバーについては、名前の後に、「様」を付けることも勉強になった。
二つめは、2010年にハワイの「コオリナゴルフクラブ」で無料のゴルフプレイができたことである。コオリナは、ゴルフダイジェス誌から世界のリゾートゴルフコース85の中にも選ばれた美しいハワイの海を背に広がる有名なチャンピオンシップコースであるので、プレイ料金は、2万円を越えていたと思うが、当時、イヒラニリゾートの説明を受けるだけで、無料プレイが提供されたのである。別に買う義務があるわけはないので、説明だけ1時間近く聞いて、すぐにプレイを始めることができた。ハワイのコースの中でも屈指の名門リゾートコースで無料のゴルフプレイができるなんて想像もしていなかったので、100%以上の満足であった。最近はゴルフ代も当時に比べるとだいぶ安くなった気もするが、このようなおいしいゴルフがまたできないかと願っている今日この頃である。