花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
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台湾の100円ライター(鹿児島県吹上浜)

2013-07-30 11:40:41 | 吹上浜
吹上浜の砂丘近くで生まれ育ったものとしては毎日の波や風など浜の様子が気がかりです。昔は地引網もしました。今は週2-3回実家に帰り浜を眺めるのが楽しみです。

7月29日は湿った南西風で海は少し荒れていました。先日漂着した中国系のゴミが沖合いに残っていたのか、渚のところどころに飲料水の空き容器などが流れ着いていました。



漂着ゴミの学術調査で注目されているものに100円ライターがあります。安価なことからゴミの中に多く存在し、そこに書かれた文字から使われていた場所が推定できます。

吹上浜での調査研究成果はネット上で見ることができます。ここでは文字が消えていない特徴的なライターを掲載しました。海岸線を800mほど歩いて探した中には同数以上の文字が消え、腐食がひどいライターがありました。



100円ライターは安価で便利なことから大量に出回り、環境汚染原因物質として海亀や魚が餌と間違えて口にする被害もあるとか。私が興味を持ったのは漢字の表記です。漢字を使用する主な国は中国と台湾、日本でしょう。

中国大陸の漢字は極端に画数を減らした簡体文字で漢字を見ただけでは意味がわかりにくいものです。古くからの文化を半ば否定するような行為に思えて残念です。一党独裁政治では為政者の都合で極端なことがまかり通ったのでしょう。

自由主義国家台湾は昔ながらの文字を使っているようです。簡体に対して繁体と言われますが、書かれている文字の意味がなんとなく解るところが面白いのです。



白いライターに書かれている「横濱」も本来の表記です。ライターの表裏を見ると「輸胎」は輸入タイヤを意味しているようです。上の右側にある紫色のライターは腐食が進んでおらず日本のものでしょう。比較のための並べました。



日本では喫煙率が年々減少していますが台湾ではどうなのでしょう。タバコだけでなくろうそくや線香の点火などにも使われるのでしょうが・・・。ライターに書かれた文字を眺めるだけでも楽しくなりますが、漢字でネット検索すると意味が解ってくるものがあります。



右端の「庭院深深」は恋愛ドラマのようなイケメンと美女の動画や歌が出てきます。黄色は県議に立候補した人が支持者に配ったのでしょう。「懇請支持」は日本の先生方と一緒ですね。今はどうかわかりませんが、台湾では当選したらお金に取り替えると宣伝して紙幣もどきを配って支持者確保に狂奔する候補者があったように記憶しています。

オレンジのものはパブディスコの宣伝のようです。緑色は「計程車」をネット検索したらタクシーのことでした。白色は飲食事業関係でしょうか。何の得にもならないゴミなのですが、私にとっては童心に帰って楽しませてくれる海の恵みの一つです。

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