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花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

八重山に発する 神之川と甲突川 2025/08/30(鹿児島)

2025-08-31 13:35:47 | 自然観察
8月30日(土)近場にある八重山系の水源地周辺を巡りました。

8時25分 西俣上の田の神様 以下の画像は8月30日に撮影


郡山西部の(鹿児島市西俣町)の水田を望む道路脇ですが、竹が伸び木の枝が茂って姿は隠れていました。

西側の水田風景は殆ど見えず、道路脇ながら薄暗いので田の神様に気付く人は稀でしょう。耕作者の高齢化と休耕地の拡大で、各地の田の神様も半ば忘れられようとしています。

耕作条件は良い所 彼岸花撮影で訪れる場所


日が当たり水田区画も広く、農業機械が入りやすい場所ですが周辺部では休耕地が目に付き、原野に戻り始めたところもありました。

8時53分 上流部にある轟(とどろき)の滝


右岸側には数台の駐車スペースがあり、夏場は水遊び場として人気です。食堂のような廃屋が残り、不気味な感じもします。

落差数メートル 手軽で身近な滝


日置市東市来町の吹上浜に注ぐ神之川の上流部です。写しやすい滝ですが、色飛びしているので曇り空か日の当たる前が良さそうです。

神之川源流部 神之川水系の東雪元川


轟の滝から4kmほど上流部で、土石流警戒地区です。

10時19分 北東側に上がると八重の棚田


普段は東側の入来峠側から向かう八重の棚田です。久しぶりに南西側からのコースでしたが、あちこちで空家と廃屋が目に付き胸が痛みました。

この棚田は一般に知られる棚田よりも道路を挟んだ山手側にあり、いつも丁寧に管理されていて石垣が美しいところです。

八重山と棚田 懐かしい野焼きの煙


近くの農家さんが刈った草を焼いていました。今のところ稲作は順調で、稲刈りは10月10日前後だろうと聞きました。

私も以前は野菜園周辺の藪払い後に、竹や草などを野焼きしていました。完全に火の始末まで終えるには時間がかかり気が抜けないので、野焼きはせずゴミ捨て場に運び込んでいます。

甲突(こうつき)池 水源地の小さな庭園


鹿児島市中心部を流れる甲突川の源流部です。湧水が集まる小さな池に、鯉が和やかに泳いでいました。

道路向かいに広めの駐車場とトイレがあり、ドライブ中の立ち寄り先としても便利です。

張り巡らした電気柵


ここでもイノシシ対策の電気柵が張り巡らされていました。八重山には鹿も多く生息しているようです。

吹上浜沿岸部にさえイノシシが出没する時代、熊ほどではありませんが鉢合わせでもすると怖いです。

棚田の水源地 林の中にある小さな滝


棚田から山手に100mほど、林の中にあり倒木が多く近く荒れています。きれいな滝でもなくおススメしませんが、水源としての滝があります。

昔から民家の水源として使われていて、ここの水が棚田に行き渡り水稲作を支えています。

かなり昔、八重山で火事があり林が焼けて水不足に苦しんだ時期があったそうです。

暑さと水不足でヒマワリ開花はわずか


種蒔きしたものの生育が悪く、雑草に埋もれてようやくこれだけ花を咲かせたそうです。近所の農家さんですが、暑い中での作業お疲れ様です。

10時45分 稲の花


普段あまり気にもしない稲の花ですが、次々に花を咲かせる様子が美しく感じられました。

今が米作りには一番大事な時期、台風や大雨の被害がないことを願いながら帰途に就きました。

季節の花などについてはインスタグラム花浄土鹿児島にも投稿しています。こちらからご覧ください。
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トンボに遊ばれる 水生植物園 2025/08/14(鹿児島)

2025-08-14 18:02:39 | 自然観察
8月14日(木)暑さが戻る中、農業センター水生植物園に出かけました。

8時19分 大賀ハスの花托


鹿児島市都市農業センターの大賀ハスは8月1日に最後の花が散って、花托も次第に目立たなくなっています。

今朝は雲が少なめですでに日射しが強く、風は弱くじっとしているだけで汗がにじんできました。

スイレン


広いスイレン池ですが今年は花が少なめです。先日の雨で水位が少し回復、所々に花が咲いています。

スイレンの横で何かが動く


長さ8センチ程度の白い芋虫のようなものが動いていました。唐芋(サツマイモ)の葉につくような大きさで、水の中をゆっくり動く気味の悪いものでした。

茶碗ハスの花托とトンボ


飛び回るトンボはピント合わせが追い付かず、私にはとても写せません。今日は風が弱くあちこちに止まってくれました。

もう少し早い時間帯であれば、トンボに当たる日射しの角度が低くて翅が光ったかもしれません。

あまり早すぎるとトンボが飛んできませんが、朝日が差し込み始めて、朝露が残る時間帯は面白そうです。

2種類のトンボが止まっていた


最初は気付きませんでしたが、下の方にはさらに小さなトンボがペアで止まっていました。

こちらは大きめのトンボ


あちこち飛び回りながらも離れることなく、所々で産卵しているようでした。遠く離れた場所を飛び回り今日はダメかと思っていたら、突然近くに来てくれました。

アブでしょうか


蓮の花托にじっと止まり動くことはありませんでした、アオメアブでしょうか、トンボを捕らえることもあるとか。刺されると痛くて痒いのでアブは嫌いです。

茶碗ハス 双頭蓮の花托


一つの茎に二つの花が咲いた珍しいものです。枯れることなく、種がかなり大きくなっていました。

残り少ない茶碗ハス


8月も中旬になり、残り少なくなってきました。花が見られるのは、あと1週間ほどでしょうか。

10時31分 四季の花園 ヒマワリの撤去作業


広い四季の花園ではヒマワリが全て刈り倒されていましたが・・・駐車場近くには撮影用のヒマワリが30本ほどあり、今も花を咲かせています。

今年は背の高い品種で見映えがして、長く楽しめました。感謝、感謝。暑い中での撤去作業お疲れ様です。

茎が太いので小型耕耘機で土にすき込むことは無理な感じです。地中の根も残っているので、地上部撤去後に大型機械で耕すのでしょう。

草刈機で刈り倒したヒマワリの茎を人力で少しずつまとめ、次に小型作業機で押して一か所に集めていました。最後はショベルローダーのバケットですくい取って、廃棄場所に運んでいるようでした。

九州各地に大雨を降らせた前線は消えて、真夏の空が戻ってきました。暑さは大変ですが、だいぶ夜明けが遅くなり、かすかに朝露も見られます。健康第一で長い鹿児島の夏を楽しみたいものです。
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坊野水車公園 吹上町山間部の清流 2025/06/16(鹿児島) 

2025-06-21 15:27:55 | 自然観察
6月16日(月)草見のあじさい園の後、吹上町の坊野水車公園を訪れました。

10時40分 癒しの郷 坊野水車公園 以下の画像は6月16日撮影


伊集院町の飯牟礼地区から県道入佐永吉鹿児島線を南に進み、山の神郷公園の手前300mほどの地点を左折、二俣川沿いの2kmほど上流部にあります。

この地出身の福田さん 生家跡を整備


鹿児島市の総合建設コンサルタント「大福コンサルタント」会長の福田光一さん(78)が私財を投じて整備、今年5月に開園した公園です。


5~6台駐車できます。途中の道は広く砕石場に出入りするダンプカーを時々目にしました。

グーグルマップで「坊野水車公園」を検索するか、日置市永吉地区の地図を大きく拡大すると位置が表示されます。

右下には二俣川 下流で永吉川となり吹上浜に達する


上の道路側を見る


かつては精米所があった 直径1.5mの水車


福田さんの両親は1942(昭和17)年に精米所を構え、直径約5メートルの水車で精米機を動かしていたそうです。

雨続きで水流が多い感じ


急流岩場のため安全防護柵が設置されていて、河原へ下りることはできません。

上流に小さな堰がある


画面外右下には水神様が祀られていて、低い位置からは上流部の堰がちょっとした滝のように見えました。

公園の下流側は渕になっている


学校にプールのない昭和の頃、子供たちの水遊びだったような場所です。

鯉の放流


水量が多く鯉の姿は見えませんでしたが、地元の方が大切にされていることが感じられました。

ひまわりが成長中


公園横にひまわりが育っているようでした。花の時期はきれいなことでしょう。

観光地ではありませんが昔から大切にされている川の流れ、立ち寄りポイントとしておススメです。

上流側に進むと「黒川洞穴」、「永吉ダム」、アジサイがきれいな「平田の里山」があります。

山の神の郷から坊野水車公園までの道は広いですが、上流部では離合困難な狭い区間もあり運転には注意が必要です。
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東市来の遠見番山 雨上がり風景 2025/05/22(鹿児島)

2025-05-23 21:16:50 | 自然観察
5月22日(木)雨上がり、日置市東市来町の遠見番山に立ち寄りました。

9時49分 遠見番山 ひお吉号の停留所


「ひお吉号」は、停留所と停留所の間を乗り合いで送迎するサービスです。

日置市の7エリアを、エリアごとの決められた曜日に、専用車両が運行します。ここは月、水、金、日に運行される東市来北部エリアです。

遠見番山森づくり(眺望改善)


昨年は周辺地権者の協力も得て見晴らしが良くなるよう、竹や木などを伐採し、椅子と展望柵の整備が行われました。

山頂に向かう階段道


駐車場から山頂部の展望の良いポイントまでは歩いて5分程度。雨上がりのため足元に注意して階段道を登りました。

9時52分 西側から天候は回復


見晴らしの良い場所で江戸時代には不審船の監視所だったところです。右手から中ほどにかけては江口港です。

江口川の左手は江口浜海浜公園です。江口蓬莱館は画面の左端ですが、木に隠れて見えません。

長く続く吹上浜 画面奥は南さつま市の北西部 野間半島


大きく湾曲した吹上浜の右側には、雲が巻き付いた野間岳がボンヤリと見えています。

野間岳の右側海上にある久多島(ふたしま)は、海上の霧で殆ど見えていません。

吹上浜北部の様子


画面手前で少し海に突き出した黒い部分は神之川の川口護岸です。画面中央部の少し上には大川の川口護岸がありますが、霞んでいてよく判りません。

江口川と江口の街並み


中学1年の頃だったか、土曜日午後に吹上浜の北側を目指して江口川を越える地点まで往復で15kmほど歩いたことがあります。

元気一杯の頃でどこまで歩いて行けるのか、吹上浜の北側はどんなところなのか興味本位での行動でした。

神之川では一番下流の橋を渡り、さらに北側を目指しました。江口の港を過ぎた先は岩場で、そこで砂浜は終わっていました。

今度は帰りが大変、夕暮れの砂浜を歩き続けて19時過ぎに帰宅。何も告げずに出かけたもので大変な怒られようでした。

古い古い思い出です。一緒に歩いた同級生は20年ほど前、海の事故で亡くなりました。

江口川沿いの水田地帯


6月の田植えを前に水田が耕され、水を張ったところも多くなってきました。

さらに東に目を転じると


西回りの高速道路が一部見えています。

南側が少しだけ見える桜島


山頂部を東に進むと桜島が良く見える地点があるようですが、今日は途中までしか行きませんでした。

江戸時代に不審船を見かけると、数か所をのろしで伝達して鹿児島城下に通報していたようです。

見晴らしの良い日に再訪したいものです。昨年5月24日にこの地を訪れた時のブログは、こちらからご覧ください。
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カメラ散歩 日置市の遠見番山 2024/05/24(鹿児島)

2025-05-23 21:16:30 | 自然観察
5月24日(金)見晴らしの良い、吹上浜ビューポイントに立ち寄りました。

遠見番山(とおみばんざん) 案内板 以下の画像は5月24日に撮影




日置市東市来町湯田にあり、南から西方向に円弧状の吹上浜と東シナ海が一望できます。

公共事業が盛んだった頃に、自然公園として整備されました。国道3号線の消防学校交差点を南側へ、車で3分ほどです。

駐車場とトイレが整備されている


公園の遊具はすでに撤去され、所々にベンチが残る程度です。

地元有志が見晴らしを良くするため、一部で立木伐採作業を進めているとの報道がありました。

駐車場から東側へ登る階段道


急勾配ではありませんが雨の後は滑りやすく、足元が不安な方は無理に上がらない方が良いと思います。

駐車場のすぐ前からも、南側の眺望が確保されています。

山頂部から見る北側 すぐ下の総合運動公園が見える


東側の立木が伐採されると桜島も見えそうです。木製の柵などが一部置かれていたので、今後も整備が続くのかもしれません。

山頂部の大岩


大岩に上がってみましたが、すぐ下に竹林があり見晴らしは今一つ。ケガの心配をしただけで・・・無駄なことでした。

吹上浜は・・・視界不良


条件が良ければ砂浜が円弧状に見え、その先には野間岳もはっきり見えます。

手前の立木がかなり伐採され視界が確保されていましたが、すぐ手前の竹が新芽を伸ばして視界を邪魔し始めていました。

江口浜海浜公園 その左手にある江口蓬莱館はここからは見えない


半農半漁の昭和30年代を知る身にとっては、驚くほどの発展を遂げた地域です。

当時の漁船は川に繋がれ、大きな船はコンクリート斜面に引き上げられていて、このような港は想像もつきませんでした。

地元出身の衆議院議員宇田国栄氏(1903 - 1988)の力が大きく働き、他に先んじて発展したと噂されていました。

江口漁港


先にできたのが左側、その後右側へも拡大されチリメン加工場もできました。

左側が漁協建物


中学校同級生の漁師が海上での漁船事故で亡くなり、30年近くが過ぎました。

元気な頑張り屋で、当時の日置郡日吉町から川辺郡知覧町の薩南工業高校までバイク通学していました。

自分の好きな地質工学分野を勉強したいと、片道1時間半ほどもかけての通学でした。

東京で就職、数年後に父親が病気のため仕事をやめて帰郷、漁師になってからも研究熱心でした。

良い人ほど早死にするとも言われますが・・・良いことばかりでもない男でしたが・・・江口に来ると彼を思い出します。

天候の良い日や、逆に荒れ模様の日など特別な風景が写せそうな場所です。

海浜公園や物産館の江口蓬莱館から少し足を伸ばして、遠見番山からの景色も楽しんでみてください。
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久しぶりで寂しい 初夏の藺牟田池 2025/05/14(鹿児島)

2025-05-14 20:33:54 | 自然観察
5月14日(水)晴天、2年ぶりに薩摩川内市の藺牟田池へ出かけました。

9時46分 藺牟田池の白鳥と水鳥


昨年6月下旬の大雨で池の外輪山の一部で土砂崩れが発生し、道路の通行止めが継続中です。

平日でもあり池を訪れる人はわずかで、売店などは閉まっていて見かけた白鳥は1羽だけでした。

広域合併前の祁答院町にとっては一番の観光名所で、多くの人が訪れ白鳥を眺めボートやサイクリング、キャンプなどで楽しみました。

時代は変わり、白鳥が農業などに害を与える害鳥扱いされるようになり数が急減、次第に湖面が寂しくなりました。

大規模な土砂崩れで復旧作業は長引きそう


周回道路は車だけでなく、湖岸の散歩道も完全通行止めとなっています。キャンプ場までは反時計回りでかなりの遠回りです。

サイクリングも途中で引き返しになり、ゆっくり一周する楽しみが失われました。

池の北側から見た土砂崩れの様子


案内板に治山工事期間は来年3月25日までと記されていました。藺牟田池は陥没した火口湖で、周囲を外輪山が取り巻いています。

これほど大規模に崩れるとは意外なことでした。池の中ほどの広い草地は泥炭層です。

銭取石の案内板


キャンプ場に近いところまで湖岸サイクリングロード沿いを歩き、ベッコウトンボを探しました。

岩の上には小銭が目に付く


何か丸いものが一杯置かれていて、よく見ると一円玉でした。一部には5円や10円玉もありました。

誰かが置き始めて皆が真似をしたのでしょう。

アヤメのようなものが咲いていた


例年訪れるのはツツジが咲き始め、ベッコウトンボが飛び始める4月が殆どでした。自生のアヤメを見た記憶がありません。

外輪山の竜石


道路沿いに別荘のような建物があり、その後ろの山頂部には竜石と呼ばれる大岩があります。

ベッコウトンボに会えた


飛ぶ姿を1~2回見かけ、じっとしている場面を写すことができました。他にも数人がベッコウトンボを探していました。

時期的には一月ほど遅く、すでに数が少なく羽の色合いもやや薄暗くなっている感じです。多く見かけたのは他の種類のトンボでした。

トンボ撮影には気温が低めの早朝が良いそうです。気温の上がる昼間は行動が活発になり、飛び回り写しくいようです。

シロバナノアザミ


ノアザミの花は紫色が殆どですが、ネットで探すとシロバナもあるようです。これまで気付かなかったか、気に留めずにいました。

道路沿い民家のガーベラなど


今日の藺牟田池で一番目を引いた花でした。ここは季節の花がきれいなお宅で、訪れるのが楽しみなところです。

前回2023年4月の藺牟田池とベッコウトンボについては、こちらからご覧ください。
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カメラ散歩 萩別府のシラス崖など 2025/05/05(鹿児島) 

2025-05-06 21:30:32 | 自然観察
5月5日(月)こどもの日、茂頭観音の後に萩別府地区へ立ち寄りました。

萩別府地区のシラス壁の坂 以下の画像は5月5日撮影


鹿児島市犬迫町の萩別府公民館から80mほど西側です。グーグルマップにも表示があり、坂の下り口に案内板が立っています。

水道施設がない時代、集落の人々は坂の下にある井戸から水を汲んでいました。

かごしま自然百選 水汲み場への通路だった


急な坂道を緩やかにしようとシラス山を少しずつ削り込んで、側面の高さは10mほどになりました。

道幅が狭いため車の乗り入れはできません。民家入口もあるため、車は公民館庭先に止めて見学してください。

12時5分 上からの日射しが届く


シラス崖は10m以上もあり、朝夕は薄暗く不気味なほどです。崖の上には雑木と太い孟宗竹があり、所々には傾いた倒木も見えます。

坂の上側(入口)を振り返る


時間帯によっては印象的な風景が写せそうな場所です。ただし、大雨や強風の日は折れた竹や木の枝が落ちてきそうで、坂に立ち入ることは危険です。

坂の下に残る水田と電気柵


4アールほどでしょうか、今年も耕されていました。ここの農家さんとお話をしたことがあります。

普段でもシラス崖の道は通らず、水路下流側から遠回りで行き来されています。お元気で何よりです。

水田跡に咲いていたアヤメ?


全体が湿地の耕作放棄地です。植えたものではなさそうですが、アヤメのようなものが咲いていて近くには黄色の花もありました。

エゴノキ


水路向かい側から枝を伸ばして白い花を咲かせていました。吊り下げたような小さな花が可愛かったです。

花筏(ハナイカダ) 葉の上に花を咲かせる珍しい木


こちらも水路沿いの数か所で気付き、葉の上に実がついていました。この辺りで花筏を見かけたのは初めてな気がします。

田植えがすんだ水田


ここだけは毎年早めに田植えされているようで、彼岸花が咲くころに収穫済みだった水田だと思います。

この水田は30アールほどもあり、あちこち手広く耕作されているのでしょう。

イノシシ罠


今年も同じ場所に置かれていました。昨年は罠を見回りされている方と、お話したことがあります。

田んぼで作業されている方によると、罠で60頭ほどイノシシが獲れたようですが、被害は今も続いているそうです。

棚田状になっている撮影ポイント


近くにきれいな彼岸花が咲く所で、ごく小さな水田で丁寧な耕耘作業が続いていました。

12時48分 自生の紫蘭(シラン)


スタート地点の萩別府公民館近く、土手の上に紫蘭が咲いていました。カメラを首に下げて1時間ほどの散歩でした。

何度か訪れているので、野の花や水田の様子など年ごとに変化を感じ、新しい発見や珍しい出会いもあり楽しいものでした。
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カメラ散歩 花野川上流部の田圃 2025/05/04(鹿児島)

2025-05-04 18:23:12 | 自然観察
5月4日(日)みどりの日、近場を流れる花野川上流部を巡りました。

大久保の田の神様 以下の画像は5月4日撮影


鹿児島市郊外の緑ヶ丘団地北西側に位置する水田地帯です。花野(けの)川に沿って昔ながらの水田が続いています。

田圃を見守る田の神様は風化が進み、草木に隠れて気付きにくくなっています。

鹿児島交通のバス路線廃止で、道路脇の大久保バス停標識はなくなり、街灯も電線が外されていました。

昔ながらの川沿いの水田


幅数メートルの花野川上流部で、川の北岸(左手)はシラス崖です。

偶然お会いしたウォーキングの常連さんに、バス路線廃止、産廃処理場予定地、大隅半島からの開聞岳撮影スポットなど教えてもらいました。

夏野菜が一部植えてあった


全般に耕作が続いているようですが、条件の悪いところから耕作放棄地が少しずつ拡大しているように見えます。

ペラペラヨメナ(源平小菊) 帰化植物


川岸沿いに数メートル生育してました。花が白から赤に変色することから、源平小菊とも呼ばれ、エリゲロンの名で市販されているようです。

下流部から見たシラス崖


川の流れが水田を削らないように、シラス崖の一部をくり抜いて水路にした感じです。下流部に同様の個所が2か所あります。

道路横のツツジ 民家の平戸ツツジ


花好きの方のようで道路側にツツジの枝が伸びており、斜面には蔓性の植物が広がっていました。

山ツツジの蕾


道路沿いの林にある山ツツジです。厳しい自然条件の中、時には道路整備で刈り込まれることもあります。

期待した白い雲は現れず


雲一つない青空ですが、ここに白い小さな雲塊があるとさらに見映えが良さそうです。

川沿いを歩き回りながら雲が出ることを期待しましたが全くダメでした。

風景写真で幸運に巡り会うことはわずか・・・何度も挑戦するか、ひたすら粘るか・・・難しいものです。
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緑濃くなる 農業センターと周辺 2025/04/29(鹿児島)

2025-04-30 15:18:10 | 自然観察
4月29日(火)鹿児島市都市農業センターと周辺部を回りました。

8時7分 都市農業センター近くの水田 以下の画像は4月29日撮影


前日は曇り一時雨、天候が回復し朝から快晴に恵まれました。撮影でよく訪れる鹿児島市犬迫町の水田脇に、新しい水路が目に付きました。

レンゲソウの花も終わりが近づき、田起こしが始まっていました。早期作が一般的な薩摩半島南部では4月上旬までに田植えが終わっています。

雨上がりの若葉が美しい


ここは4月中旬に花筏(ハナイカダ)の生息地を探して回った農業用水路の下流部です。

野バラ


枝を存分に伸ばして白い花を一杯付けていました。

蜘蛛の巣


雨上がりならではの風景で、偶然目に付きました。

4月29日は「天皇誕生日でゴールデンウイーク」のイメージが、いまだに強く残っています。

ネットで調べると、昭和前半は「天長節」(1927〜1947年)、戦後は「天皇誕生日」(1948〜1988年)でした。

昭和天皇崩御後は自然の恩恵に感謝する「みどりの日」(1989〜2006年)になり、さらに「昭和の日」(2007年〜)と変わっています。

降る雪や明治は遠くなりにけり 中村草田男 

この句が詠まれたのは昭和6年(1931年)、明治時代(1868~1912年)が終わって19年後です。

今は2025年、昭和が終わった1989年1月から36年も過ぎています。毎年のことながら、時の過ぎゆくのは驚くほど早いものだと実感させられます。

8時39分 道沿いのシラス崖に咲くツツジ


田舎道沿いのシラス崖にツツジが花を咲かせていました。上の方は雑木林で、崖が崩れるとツツジも失われるぎりぎりの生育環境です。

ウツギの白い花との対比が見事


今年は寒さのためにツツジの開花が遅れたこともあり、赤白の対比が美しく歩き回った甲斐がありました。

手入れが整った公園の花壇や生垣もきれいですが、自然の厳しい生育環境下で見られる野の花の美しさは格別に感じます。

この時期に各地を巡ると同様な美しい花景色がありますが、多くの花景色をあちこちで見ると次第に感覚が鈍り、満腹感が出て足腰も疲れて広範囲を巡ることは難しいものです。

オキナグサ 農業センターの一角に残っていた


花の後目に付かず、雑草とともに抜かれたかと思いましたが・・・白く長い毛のようなものが風にそよいでいました。

9時36分 農業センターの市民農園 夏野菜の植え付けが進む


周囲の林では新緑が広がり目に鮮やかでした。最高気温が25度以上の日もあり季節は初夏に近く、林の緑は色濃くなっていきます。

唐芋(サツマイモ) すでに植え付けられていた


キュウリやナスなどの野菜苗が多い中、一部では唐芋が植えられていました。苗は1本50円程度とのこと、黒いマルチシートを利用した畝も見かけました。

生育が楽しみな市民農園


農業センターページによると・・・家族用区画は20平方メートルで約766区画、年間使用量は3,600円です。鍬やスコップ、一輪車などは備え付けてあり自由に使えます。

更衣室・トイレが併設された休憩施設があり、仲間との語らいなどに使える「あづまや」もあります。

この後、車で5分程度のかごしま健康の森公園へ向かいました。
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上下2段の藤本滝 藤棚撤去 2025/04/23(鹿児島)

2025-04-26 16:21:42 | 自然観察
4月23日(水)尾原ツツジ園からの帰り道、藤本滝に立ち寄りました。

12時38分 藤本滝公園 藤棚が無くなった 以下の画像は4月23日撮影


県道36号川内郡山線と、県道304号仙名伊集院線の交差点を500mほど北東側に入った場所にあります。

この時期に美しい花を咲かせていた藤棚の殆どが撤去されていてビックリ。病気が入って今年の開花は見込めないと看板に書かれていました。

根元を掘ったのはイノシシか?


支柱だけが点々と残り、直径20センチ以上の太い藤が根元付近でバッサリと伐られ、蔓は完全に撤去されていました。

駐車場から見下ろす藤もきれいだった


新しい蔓が伸びるのを待つのか、植え替えるのか、全て撤去されるのか気になるところです。

滝に向かう右手 ツツジは開花遅れ


例年では花盛りですが、一部が開花しているだけでした。

曇り空ながら 新緑が美しい


対岸の林では新緑が広がっていました。

野生の藤が目に付いた


下流側にも大きな藤がありましたが、手前の竹や木が邪魔してうまく写せませんでした。

12時25分 市比野川の藤本滝


駐車場から歩いて150mほど、坂道ですが道は広く歩きやすくなっています。

落差は上段21.3m下段4.9mの2段滝です。竹林内に階段通路があり、滝を上の方から見ることができます。

下段の滝


水量は少なめでこじんまりした滝ですが、間近に見ることができておススメです。昭和の頃には水遊び場として親しまれたことでしょうが、現在は遊泳禁止です。

上段の滝


三脚とレリーズを使い低速シャッターでも写しましたが、曇り空のためか今一つでした。

水量が多ければ変化がありそう


水が落ちるというよりも岩場を伝って流れ下る感じで、日射しがないので飛沫の様子が目立ちません。

雨上がりで濡れた竹の肌が目に付きました。水量が多いとき再訪したいものです。
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花浄土/鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。