花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

薬丸野太刀自顕流の演武 2014/10/25 (鹿児島県日置市徳重神社)

2014-10-27 15:28:03 | 日記
10月25日、徳重神社に薬丸野太刀自顕流(やくまるのだちじげんりゅう)の演武が奉納されました。明治維新をたたきあげたと言われる剣術です。

徳重の森に日射しが傾いた16時20分から25分間ほど、各地の道場で修練を積む約20名の方々が参加されました。薩摩武士の気魄を今に伝えるすばらしい演武でした。
その場の引き締まった空気感まで伝えることはできませんが、演武の様子をご覧ください。

続け打ち 木の束を煙が出るまで打つと言われています。




力強い解説をされた代表者


長棒



打廻り(うちまわり)



今回は「抜き」の場面を連続画像でご覧ください。





















「抜き」とは、腰の刀を抜くや否や斬り上げるという素早い技です。「抜即斬」と言われる電光石火の攻撃で、前進して敵を斬る動作です。私が感じたものの何分の一かでも伝われば幸いです。
昨年の奉納演武についてはこちらをご覧ください。
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2014  妙円寺詣りフェスタ チェスト行け! 日置市徳重神社 (鹿児島)

2014-10-26 20:49:55 | 祭り・伝統行事
チェスト行け!
今では使う人は少なくなりましたが、鹿児島では「なにくそ! 負けるもんか」という気概をこめて、この言葉を発します。
激しい気合が思わず口に出る掛け声の一つです。試合前の「ファイト!」的な意味もあります。

鹿児島県警のシンボルマスコットは「チェストくん」


その命名由来は・・・

「チェスト」とは,鹿児島県に古くから伝わる方言で,「それーっ」とか「やぁーっ」とかいう一種の掛け声です。団結して苦難に立ち向かい,ことを成し遂げるという鹿児島県警察の強い意志を表しました。(鹿児島県警ウェブページから)

島津義弘公 JR伊集院駅前の銅像 (日置市観光協会ぺーじから)


まさにチェスト! です。

義弘公の殉死者13名を供養する地蔵塔 (以下の画像は10月25日に撮影)


妙円寺詣りの歌 暗唱披露の小中学生


大正4年に作られ、関ヶ原の戦の様子を詳細に表した歌詞は22番まであります。妙円寺詣りの人々に歌い継がれています。

義弘公の菩提寺であった妙円寺は明治2年の廃仏毀釈で廃寺され、跡地に徳重神社が建立されています。妙円寺は徳重神社の西側に復興されています。

妙円寺詣りについて日置市ウェブペーでは次のように紹介されています。

時は1600年。天下分け目の戦いとして知られる関ヶ原の戦いの折、豊臣方として戦った島津勢は徳川方の敵中を突破し帰鹿を果たしました。
鹿児島城下の武士たちは往時の苦難をしのび、いつからともなく妙円寺詣りとして参拝するようになりました。

当日は鎧冑に身を固めた勇壮な武者行列のほか、市内を代表する民俗芸能などが披露され県内各地から多くの人が訪れます。(鹿児島三大行事のひとつ)(引用終わり)

長崎県雲仙市の「肥前千々石鉄砲隊」の演武




火縄銃が徳重の森に轟音を響かせました。

参詣の武者行列 鹿児島市学舎連合会








武者行列を先頭に鹿児島市からおよそ20kmを歩いて参詣された方々です。









夕暮れの徳重神社境内に法螺貝の音が近づき、武者行列の一行が到着しました。青壮年に幼児も加わり力強い足取りでした。鹿児島市の参詣団体が社殿に入り神事が執り行われ、まるで戦国時代にタイムスリップしたような感じでした。

26日も日置市内各地から武者行列などの参詣が続きます。関ヶ原の戦いから400年を経て、島津義弘公の遺徳をしのぶ多くの人々が訪れます。太鼓踊りなどの伝統芸能奉納のほか、弓道、剣道、相撲などのスポーツ競技も開催され徳重神社は大いに賑わいます。
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2014 妙円寺詣りフェスタ 太鼓の響き 日置市徳重神社 (鹿児島)

2014-10-26 17:15:01 | 祭り・伝統行事
10月25日と26日、鹿児島市に隣接する日置市伊集院町で「妙円寺詣り(みょうえんじまいり)フェスタ2014」が開催されました。25日午後、徳重神社に奉納された日置市内の伝統芸能を紹介します。

大田太鼓踊り




地元伊集院町に伝わる大田(おおた)太鼓踊りです。偵察から本丸への総攻撃に至るまで城攻めの様子を順に踊りで表現しています。途中の小休止もなく、30分ほど続けて踊られる躍動感あふれる戦いの踊りです。

伊作田踊り




3年に一度、8月15日に東市来町の伊作田(いざくだ)地区で踊られています。今年は開催年にあたり、徳重神社にも奉納されました。華やかな中にも太鼓の響きに哀調があります。8月15日の踊りの様子はこちらです。


諏訪太鼓踊り




日吉町諏訪地区に伝わる太鼓踊りです。動きは比較的ゆっくりで足運びやバチの動かし方に優美さを感じました。8月の最終日曜日頃に踊られているようですが、あまり知られていません。以前撮影したときの画像を紛失したので、私のブログでは初投稿です。

伊作(いざく)太鼓踊り




吹上町で伝承されており、背負った大きな唐団扇が特徴です。今年は湯之浦地区保存会が踊りました。8月29日の踊りの様子はこちらです。

徳重大バラ太鼓踊り




地元伊集院町に伝わる太鼓踊りです。大きな太鼓を体全体で振り動かしながら叩きます。太鼓打ちが折り重なって倒れる場面が2回設定されており、観客の笑いを誘っていました。重さが30kgとも言われる巨大な太鼓。すぐに救出されますが、下手に倒れこむとケガをしそうです。背負う幟は20mほどもある長大なものです。

次のブログでは妙円寺詣りの由来など、薩摩隼人の武の心を投稿します。
昨年の奉納芸能などについてはこちらからご覧ください。
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川辺町の君野権現洞穴を訪ねる 2014/10/19 (鹿児島県南九州市)

2014-10-24 18:39:09 | 自然観察
10月19日、南九州市川辺町の竹屋神社で太鼓踊りを撮影後、君野集会施設近くにある君野権現(きみのごんげん)洞穴を訪ねました。

洞穴前の案内板


鹿児島県のホームページから詳細を引用して紹介します。

権現洞穴は,入り口が広さ2m,高さ1.3mの長方形をしていて,全長41.5mの水平な横穴です。洞穴に入るとすぐに大広間となっていて,その先は自由に歩けるほどの大きさがあります。洞奥は落盤で埋め尽くされており,以前はもっと長かった可能性もあります。

この洞穴は緩やかな丘陵地の権現谷と呼ばれる小規模な谷にあり,入り口付近は溶結凝灰岩の岩塊によって支えられています。雨水が割れ目を伝って内部にしみ込み,基盤の四万十層群との境目から溶結凝灰岩を浸食して洞穴を形成しました。(引用終わり)

君野集会施設近く 洞穴入口に立つ案内板


国道225号線を川辺市街地から南西に枕崎方面へ進むと、道路右側の山下バス停ポールの横に「君野権現洞穴2km」の小さな案内板があります。

「君野多目的集会施設」を目標にして畑や林沿いの狭い道を進むと、民家近くに洞穴入口の案内板があります。
この画像左奥が君野集会施設です。道幅の余裕がある場所に車を止めて洞穴に向います。

セイタカアワダチソウに囲まれた入口


道はすぐに杉山に入り、直進します


ゆっくり5分ほど歩くと鳥居が現われます


鳥居のすぐ上にある洞穴入口


実は、杉山に入ってすぐに道が分かれていて迷いました。最近訪れた人が少ないのでしょう、相次ぐ台風の影響か杉の枯枝が多く落ちていて、どちらがメインの道なのかわかりませんでした。

いかにも洞穴がありそうな方向に左折。薄暗い杉山を進むと水源地のような場所がありました。次第に踏み跡が消えて足元が悪い急斜面になり、洞穴らしきものは見つかりませんでした。それでも道を探って上がると、ついには道路擁壁らしいものが見えたので前進をあきらめました。

爽やかな朝でしたが、汗びっしょりです。時刻はまだ9時半、分岐点に戻り今度は直進しました。道に落ちた杉の枝を片付けながら進むと立派な鳥居が迎えてくれました。道に迷った分だけ朝の爽やかな空気を吸うことができたので良しとしましょう。

洞穴の中をのぞくと薄暗い


中は案外と広く高さもありました


差し込む朝の光


道に迷わなければ10分も掛からずに到着します。杉山の細道を進みますが勾配はきつくないので小学校などの歴史や理科研究には良い教材だと思います。
古代人の住居跡のようで、周囲からは石器などが見つかっているそうです。杉山で少し暗くて、鳥居と祠だけで観光的な要素もありませんが、私はこのような静かな場所が好きです。パワースポット的な雰囲気を求める人には案外と好まれそうです。

ネットで探したところ、洞穴までの道が整備されている画像もありました。近所の方が管理清掃されているのでしょう。私もせっかくの機会なので洞穴内にあった箒を握ってきました。再び訪れる機会があるのかわかりませんが、写真的には朝日が洞穴に差し込む場面は面白そうです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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霧島連山の硫黄山に火口周辺警報 2014/10/24 (宮崎県)

2014-10-24 13:44:25 | 霧島連山
10月24日10時、紅葉シーズンが始まった霧島連山の硫黄山に火口周辺警報が出ました。

硫黄山(いおうやま)は韓国岳(からくにだけ)登山口の北西側にあります


12時過ぎ、鹿児島のMBCニュースは次のように伝えています。

霧島連山のえびの高原、硫黄山からおおむね1キロの範囲では小規模な噴火の可能性があるとして、鹿児島地方気象台は24日火口周辺警報を出しました。

気象台によりますと、霧島の韓国岳付近や硫黄山付近では去年12月以降、火山性地震が時々発生しており、今年8月20日には硫黄山を震源とする火山性微動が初めて観測されました。この際、火山性微動は7分ほど続き、傾斜計では北西の斜面が隆起するような変動が観測されました。

こうしたことから気象台では「えびの高原、硫黄山の周辺では火山活動が高まっており、おおむね1キロの範囲では小規模な噴火の可能性がある」として24日午前10時に火口周辺警報を出して警戒を呼びかけています。硫黄山の火口1キロはほとんどが宮崎県側ですが、県境に近いことから県では周辺道路の規制を検討するとともに、登山客への周知を図りたいとしています。(引用終わり)

韓国岳から見た硫黄山 撮影 2014/01/10


甑岳(標高1301m)と硫黄山(1310m)


えびの高原周辺の位置関係


上の画像3枚は今年1月10日午後、韓国岳から撮影したものです。硫黄山は硫黄採掘が行われていた時期があり、10年ほど前までは小規模な水蒸気があちこち上がって硫黄の臭気がしていました。

硫黄山は韓国岳の北西山麓に位置し、山と言うよりも小高い丘状になっています。水蒸気が出ていた山頂付近でも一部にミヤマキリシマの開花が見られます。かつては観光道路脇にも勢い良く水蒸気が噴出して観光の目玉になっていましたが、今年6月に訪れたときは周辺も含めてそのような光景は見られませんでした。

それだけに今回の火口周辺警報は実感が伴わず意外な気がします。木曽御嶽山での火山災害を教訓に多くの人が訪れる時期でもあり、わずかな兆候でも早い段階で警報を出したのでしょう。

霧島連山は鹿児島・宮崎の県境に位置し熊本県からも近く、多くの観光客やトレッキング(山歩き)の人たちで賑わいます。特に10月下旬から11月上旬にかけては観光道路周辺でも紅葉が美しく、団体客も多く訪れます。えびの高原は標高1200m、風光明媚で山歩きや周辺散策など観光拠点です。ホテル、売店、駐車場、キャンプ場があり、冬はアイススケート場も営業しています。

硫黄山と背景は白鳥山 以下の画像撮影日 2014/06/14


硫黄山から韓国岳(標高1700m)に向う人たち


硫黄山斜面の林


硫黄山に夏場だけ現われる小さな池


周囲の林に咲くオオヤマレンゲ


初夏を彩るミヤマキリシマ


天然記念物 ノカイドウ 撮影 2014/05/03


観光業界にとっては初夏のミヤマキリシマ開花時期と並び紅葉シーズンは一番の書き入れ時。どのような防災対策、事前の備えをするのか関係者に緊張が走っていることでしょう。

何事もなく過ぎれば良いですが、もしも噴火すれば多くの人が集まる観光地であり被害は計り知れません。硫黄山だけでなく周辺でも噴火の可能性があるとされていますので、観光道路横で噴火しないとも限りません。私も紅葉撮影を計画していたので大変気がかりです。

追記:立入規制などの情報 10月24日21時 追記

硫黄山周辺およそ1km以内に立入規制


画像は環霧島会議による霧島火山防災マップから引用(硫黄山周辺図)

交通規制情報 10月24日20時段階 テレビ報道による

1 宮崎県の県道1号線は、生駒高原南側の小林市環野地区(旧料金所)で通行止め
  えびの高原までの約13km区間は当分の間通行できません。

2 白鳥公園側からえびの高原ホテル前を経由して鹿児島県霧島市側へは通行できます。

3 鹿児島県霧島市側からえびの高原ホテル前までは通行できます。
  えびの高原交差点から硫黄山・小林方面へは通行止めです。

トレッキングへの影響 (個人的推定による参考情報)

 詳細は不明ですが硫黄山からおおむね1km以内は立入規制のため

 韓国岳、硫黄山、甑岳、白鳥山は登山禁止となりそうです。

 不動池、六観音御池、白紫池周辺への「池巡り」も禁止と思われます。

 現段階では大浪池、高千穂峰への登山規制はないものと思われます。

警戒範囲や交通規制、立入規制については気象台や自治体の指示に従い、最新情報にご注意ください。
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2014 下山田西区豊年太鼓踊り 南九州市川辺町 (鹿児島)

2014-10-19 17:41:54 | 祭り・伝統行事
毎年10月19日に南九州市川辺町の竹屋神社に勝目(かつめ)地区の太鼓踊りが奉納されています。今年は下山田西区豊年太鼓踊りが奉納されました。

10月19日 8時5分 竹屋神社


勝目地区の太鼓踊りについて鹿児島県ホームページから引用して紹介します。

勝目地区の太鼓踊りは,上山田・中山田・下山田の3地区4団体で構成されています。4年に1度交代で,竹屋神社の豊祭(ホゼマツイ)に奉納されるため,「ホゼオドイ」とも言われます。勝目地区の太鼓踊りは,慶長年間の朝鮮出兵に従軍した際に,それぞれ「出陣」(上山田),「凱旋」(中山田),「帰陣」(下山田2団体)の様子を踊ったと伝えられています。

 「中入り」(鉦と小太鼓)という花笠と振袖を着用した4人を中心に,脇太鼓(ワッデコ)が囲むようにして踊られます。脇太鼓は,浴衣に博多帯,サラシの鉢巻で,上山田と下山田では背中に武具(ナギナタ)を背負います。中山田は,凱旋の踊りのため,武具を背負っていません。また,下山田の武具は激戦のため刃こぼれした様子を表現しています。踊りの隊形も4団体とも若干異なっていますが,3集落で1組の踊りとなっています。
 現在上山田太鼓踊りが県指定文化財に,他の3団体は町指定文化財に指定されています。(引用終わり)

今年は下山田西区「帰陣」の踊り




昨年の中山田地区「凱旋」の踊り


中山田の踊り衣装は花笠をかぶり、武具を背負っていません。今年の踊りは「帰陣」のため背負った刀が刃こぼれしたようになっています。

地区をあげて青壮年が参加しており、豊年への感謝と喜びにあふれた力強い踊りでした。

8時12分 境内を後にする一行




日曜日に開催していた時期もありましたが、最近では10月19日開催となっています。私は遅刻したので踊りの開始時間は不明ですが、普段は8時からです。行き当たりばったりの撮影はどうにか記録をした程度、やはり遅刻はいけないなと反省。一般的な太鼓踊りよりも時間帯が早く、境内に差し込む朝の光がきれいです。

今年は日曜日に重なり、爽やかな秋空に恵まれました。祭り撮影で顔見知りのカメラマン以外にもマイクロバスを仕立てて「追っかけ撮影」をする写真団体や、史跡ツアーのような一団も見られ、境内は賑わいました。

笑顔の撮影


家族のようで微笑ましい光景でした。今日は夕方までに20箇所ほどで踊るそうです。
竹屋神社に到着したのは8時4分、踊りは8時13分頃には終わってしまいました。移動時間を考えて早目の行動なのでしょう。座席をしつらえた農業トラック荷台に分乗。8時16分、一行は次の会場へ移動して行きました。

8時42分 君野(きみの)地区集会施設前の踊り


踊り列は後ろに伸びていました


神社での撮影後に周辺の撮影に回っていると、偶然にも君野地区集会施設前で踊りに行き会い、一部撮影できました。
昨年の中山田太鼓踊りのブログはこちらです。
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吹上浜に秋の訪れ メッキ釣り 2014/10/15 (鹿児島)

2014-10-16 10:10:59 | 吹上浜

10月に入り吹上浜は2週連続で台風の影響を受けました。台風19号が大陸から寒気を引き込んだようです。15日朝、鹿児島市の最低気温は13度。今朝も全国的に冷え込み富士山の初冠雪が報道されています。

ススキ 背後の山は日置市向江山(むかえやま 304m)


流出を免れた風見オブジェ


風に翻弄された砂山


北風に削られた砂浜


急な冷え込みで、体が慣れず寒さを強く感じます。
台風通過後の北西風による大波が砂浜を斜めに削り取っていました。南風で海が荒れると漂着物が多いのですが、今度の台風は雨が少なかったので新たな漂着物は見られませんでした。量的にはわずかですが、昨年漂着し砂に埋もれていた中国系ゴミが洗い出されていました。

南国鹿児島は夏が中心で秋の季節感に乏しい気がします。平地では紅葉が少ないので秋を強く感じられません。吹上浜は砂丘の植物が次第に緑色を失い、北西の季節風が吹く日が増えて飛砂に埋もれていきます。

16時過ぎ 魚が湧く様子はありません


30分以上砂浜を歩き弓角を投げましたがヒットなし。半ばあきらめて砂山から海面を観察していると、200mほど北側でわずかに小魚が飛び跳ねるのが見えました。気は焦るが足はもたつき、波際を走り魚を探しますが・・・・・先日のような大きな海面の変化はありません。この日はサゴシはおらずメッキ(ギンガメアジの幼魚)だけでした。前回のサゴシ釣りの様子はこちらです。

メッキを5匹釣りました


弓角を結んでいるハリスが古い道糸を使っているため投げるたびにもつれて悩まされました。釣っている時間ともつれを解く時間と半々ほど。たちまち日没の時間帯になりました。

17時41分 夕暮れは早い


夕暮れの砂浜は遠くに散歩の人が一人見えただけ。他に釣り人はおらず、好きな場所で釣れました。複数の釣人がいる場合は安全性の確保が大切でしょう。目の前に小魚が飛び跳ねると夢中になりますので、大きな釣り針やルアーの危険性を忘れないことです。自分で針を指に刺して痛い思いをしたこともあります。

魚を捌く頃には真っ暗に


朝方は冷えますが日中の気温は24度くらい、海水温は26度くらいあります。10月末まではサゴシやメッキ釣りが楽しめるのではと期待しています。

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吹上浜 台風の合間に海の幸 サゴシ 2014/10/08 (鹿児島)

2014-10-11 11:43:30 | 吹上浜
鹿児島の台風シーズンは、例年6月から10月。
先週の台風18号に続いて19号も接近しています。台風の合間、吹上浜の釣り日記です。

10月8日(水)9時半 大潮の下げ3分ほど


台風18号は5日に種子島の東海上を通過、6日朝には静岡県に上陸し速いスピードで駆け抜けました。6日の吹上浜は強い西風で荒れ、7日まで影響が残りました。

8日は平日で釣り人は数人だけでした。この後私も釣りに加わり、2時間ほどでキスが27匹。先月のような大漁はなく、型も小さく当たりが少ないものの楽しめました。

捌くにも手間取らず適当な量


午後 浜辺を散策


13時49分 沖合いに見えた「なぶら」


昼食後に魚を捌き、砂浜を北に歩きました。15分ほどの場所にあるシラス崖。これは昔の火山活動(火砕流の噴出物が堆積)の名残なのです。鹿児島県内の広い範囲にシラス崖が残っています。

ここで沖合いに目を転じると小魚が飛び跳ねる「なぶら」が見えました。海岸から200mほどもあるでしょうか。北東風で海岸付近は静かなため小魚を追って大きな魚の群が来ているようです。幅は15mほどで砂浜からはっきりと見えました。

恵比寿さんに手を合わせる


この付近は海抜14m


南に戻り、砂丘に祭られた恵比寿さんに手を合わせました。吹上浜は長い海岸線が続くため密輸や不審船への警戒が呼びかけられています。

野菜畑でカライモ(さつま芋)を試し掘りして、鹿児島に帰る前にもう一度浜に出てみると(16時14分、上げ潮5分ほど)

なんと、サゴシが湧いています!

早速釣具を準備 10回ほど投げてサゴシとメッキ(大型アジの幼魚)をゲット!


16時49分 画像中ほどの海面変化 


日没までの1時間半ほどでサゴシ12匹


17時50分 日没の海に湧くサゴシ


海は予測が付かないことが多いです。
釣れるはずと大きな期待を持って行くと・・・・・ダメだったというのが大半ですが・・・・・逆のこともあります。沖合いに湧いていたサゴシが岸から10m程度のところに接近して小魚を追いかけていました。

いつものキス釣り竿で道糸はナイロン6号、スキップバニーという飛ばし浮きをつけ、弓角(45mm)で釣りました。ずっと南にキス釣りの人が一人見えるだけで他に釣り人はなく、完全貸切状態。夕日に海がきらめき、小魚が海面を飛び跳ね、なぶら前方に投げ込んだ弓角にサゴシがヒット、竿は弓なり、最高のサーフトローリング。

なぶらを追って砂浜を走り、魚を釣り、写真も撮って・・・・・忙しいことでした。たちまち日が暮れて家に帰り着くと真っ暗。一番大きなものは50cm、思いがけない大漁でした。

翌日も期待して出かけましたが、サゴシはさっぱり湧かずメッキが2匹だけでした。
台風19号が近づき海にはうねりが入って魚群が遠ざかったのでしょう。台風の影響が収まった頃に期待しています。

恵比寿さん、ありがとうございました。
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2014 花尾神社 秋の大祭 鹿児島市郡山町 2014/09/23 (鹿児島)

2014-10-04 18:15:20 | 祭り・伝統行事
毎年秋分の日に花尾神社秋の大祭が開催されています。今年も太鼓踊りや獅子舞などの伝統芸能が奉納され、近郷から訪れた多くの観客でにぎわいました。

地元の花尾太鼓踊り


11時過ぎから鹿児島市消防局の音楽隊が演奏


参道の苗物店


この日は雨予報でしたが、どうにか天気は持ちこたえてくれました。境内は杉木立に囲まれ、晴天では光の明暗差が大きくて撮影しにくい場所です。厚い雲が日射しを完全にさえぎり例年とは違った撮影条件でした。

1/15秒以下のスローシャッターも試しましたが三脚を使わなかったのでダメでした。手抜きすると良い写真は撮れませんね。他のカメラマンに邪魔になるし、あまり使わないからと理由をつけて車まで三脚を取りに戻らなかったのは失敗でした。

毎年のように撮影する祭ですが、風景写真と同じように一期一会のチャンスを活かすことが大切だったと反省。

奉納演芸のメイン 花尾太鼓踊り


回りながら踊る場面


西上太鼓踊り


同じく 社殿側から撮影


「蟻の花尾詣で」の一行


約200人が鹿児島市の鶴丸城跡から17.5kmを歩いて参詣しました。
花尾神社は島津家と縁のある村社として親しまれています。
御祭神は源頼朝公(ミナモトヨリトモコウ)、丹後局(タンゴノツボネ)、清和天皇(セイワテンノウ)、永金阿闍梨(ヨウギンアジャリ)です。

墓石や石塔群


ウィキペディアによると
江戸時代は「花尾山権現」と称する神仏混淆の神社であった。社伝によれば、建保6年(1218年)に島津氏初代・島津忠久が父・源頼朝、母・丹後局、神社創始者である永金阿闍梨を祭る為に創建したとされる。

その内容の真偽はともかく、境内には「丹後局の墓」「丹後局の腰掛け石」等が残り、島津氏ゆかりの地として厚く保護された。実際は裏山の花尾山に祭られている小社が熊野神社であることから見て山岳信仰に根ざした熊野権現を主神とした神社だったのが、いつの間にかすり替わった物と考えられる。(引用終わり)

大平獅子舞


獅子を退治


幼児も参加


最後に花尾太鼓踊りが再度奉納されました


動きをうまく表現できませんでした


指導者も最後には参加 鉦を叩く


店じまいの頃合い


家路につく人たち


鉦と太鼓が鳴りやむと祭の興奮も収まり、境内は静けさを取り戻します。
祭の最後はどこも寂しさが漂うもの。子供の頃は明日はまた学校だとうっとうしい気持ちに包まれることもありました。露天の駄菓子や玩具、くじ引きなども遙か昔の思い出です。稲穂が頭を垂れはじめ、10月上旬から稲刈りが始まります。  昨年の様子はこちらからご覧ください。
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鹿児島の彼岸花 その3 鹿児島市郡山町 2014/09/23 (鹿児島)

2014-10-01 16:00:25 | 
郡山町花尾神社では秋分の日が大祭です。郷土芸能が奉納され近郷の人々が多く訪れてにぎわいます。今回最後に紹介する彼岸花は、奉納演芸の合間に周辺の田圃で撮影したものです。

小川沿いの彼岸花


曇り空でしのぎやすい日和でした


花に集まる蝶


民家脇の彼岸花 手前右はバナナ


稲穂が垂れ始めていました


駆ける子供たち


小川と彼岸花


まもなく出番の稲干し竹竿


祭りを終えて帰る人々


雨の予報でしたが、どうにか天気は持ちこたえて関係者一同が胸をなで下ろした感じでした。この夏は例年にない日照不足で鹿児島の作柄は「やや不良」とされています。10月上旬から稲刈りが始まります。
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花浄土/鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。