花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

2015 吹上浜のキス釣り 梅雨明けに期待 2015/07/09 (鹿児島)

2015-07-11 16:54:04 | 吹上浜
今年の梅雨は最近にない長雨と日照不足が続いていますが・・・・・南海上に9~11号まで3個の台風が並んでから天候のパターンが変わってきました。

長雨で砂山が削られた浜崖 撮影7月2日 


降り続く雨で川幅が広がり砂山が削られ、高さ1~3mほどの浜崖が出現しています。右上の小高い場所には昔「地引網小屋」があり、今は釣人の駐車場(5台程度)になっています。海岸まで近いので夏場は特に利用者の多い場所です。

青空が広がり復旧工事中 以下の画像は7月9日に撮影



北側に蛇行していた流れを直線にして浜崖の修復作業が始まっていました。釣人は1人だけで、うねりが出始めていて釣果はぼつぼつのようでした。

海岸南側の様子 10時過ぎ


天候が回復したので午後から漂着ゴミを片付けることにしました。

最初に不燃ゴミと危険物を収集


この日は重機での海岸清掃作業が始まっていて、昼過ぎには20メートルほどの間隔でゴミが集積されていました。可能な範囲で不燃物・危険物を収集分別してゴミを燃やしました。

勢い良く燃えるゴミの山 殆どが河川からの竹や木など


海に向って吹く南東風で周囲への延焼危険性は少ない好条件です。安全に燃やすにはゴミの量が多く、火勢が強く日差しも強烈で大汗を流しながらの作業でした。

漂着物のオブジェ


2013年夏の中国系ゴミの大量漂着を契機に流木を組上げたオブジェです。昨年7月の台風8号で柱1本を残して流出後、順次漂着した漁具などを集めています。太い竹などが流れ着けば簡単な日陰を組み合わせたいと考えていましたが、昨年からは大量のゴミ漂着はありません。

今は太陽高度が高いため全く日陰にもなりませんが、風向きを見て海岸の様子を定点観測するには便利なオブジェです。時々子供たちが悪ふざけして壊されてしまうのが少し困りもの。いつも浜辺で遊んだ幼い頃を思い出します。

スッキリした浜辺


火が消えていない箇所には水をかけて砂をかぶせる作業を繰り返して、完全に煙が出なくなるまで何度も浜辺を往復し消火作業を続けました。日が傾き日差しが和らいだ18時過ぎにようやく作業を終えました。

夕暮れの浜辺 薩摩半島南西端の野間岳 右の小島は久多島(ふたしま)


北側遠くに望むいちき串木野市羽島 川内原発から日置まで30km圏内


甑島に沈もうとする夕日


台風が接近すると大気中の水蒸気が増えて、普段よりも色濃い夕焼けが見えることがあります。この日は雲が少なく今ひとつでした。引潮時の沿岸にはうねりが筋状に押し寄せていました。

台風の影響がなくなり梅雨が明け、海が静かになればキス釣りは大漁が期待できそうです。台風9号がそれたので安心していたら、九州を大回りして日本海方面へ進みそうです。

台風11号は小笠原方面に進むと思われていましたが、西寄りに進んで来週は九州から本州付近に接近する可能性が出てきました。いずれにしても大きな被害なく梅雨明けし、キス釣りを楽しめる日が来てほしいものです。
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カメラ散歩 都市農業センター周辺の花 2015/07/03 (鹿児島)

2015-07-06 17:15:55 | 自然観察
平成5年の大災害を思い出させるような梅雨空が続いています。雨の合間に鹿児島市都市農業センターの水生植物園を訪ねました。画像は全て7月3日に撮影したものです。

彩が美しいアジサイ


植物園横の普通作水稲田


雨続きで訪れる人が少なく周囲の土手には野辺の花が咲いていました。日照不足のため農家の方は稲の生育が心配なことでしょう。

手前は大賀蓮池 奥は睡蓮池


10時頃の水生植物園は雨は降っていませんでしたが足元がぬかるみ、私以外に訪れた人は一人だけでした。

手前の大賀蓮は例年よりも葉が小さく生気がありません。茎が風で斜めに倒れて蕾の数が少ない状態です。蓮池の周囲は水が流れ込んで一部土が崩れ、左側には砂止めの土嚢が準備されていました。大賀蓮に続いて開花する茶碗蓮(画面外の右手奥にある)は特に成育が悪く、蕾は数個しかありませんでした。

トンボ


羽化したばかりのようです。近づいても羽を乾かすためでしょうか、草にとまりじっとしていました。蝶トンボはまだ数が少なく3匹程度見かけました。

大賀蓮に蝶が飛んできた


睡蓮と蜂


草むらから飛び立つカミキリムシ


ネジ花


花菖蒲の残り花


池の周囲を巡ると花だけでなく虫たちの姿も多く見かけました。雨続きの中、次世代に命をつなぐため精一杯に生きているのでしょう。この後、植物園南側の田んぼ道を水路沿いに上流へ散策しました。

右手に用水路が流れ横はシラス崖


周囲を山に囲まれ自然水に頼る細長く狭い水田地帯です。鹿児島では迫田(さこだ)と言われる典型的な山間地水田です。このような場所では農家の高齢化と米価低下で耕作放棄が進み、ここでも上流部は草薮に戻っていました。

大型シダに付いた胞子


ヤブミョウガ


アキノタムラソウのような紫の小花


ハナイカダ(花筏)


ハナイカダは葉の中心に花が咲き、このような黒い実をつける珍しい植物です。用水路沿いに数箇所自生していますが、斜面の崩壊や藪払いで数が減少していました。

帰りの道沿いに咲いていたアガパンサス


蝶が乱舞


健康の森公園近くの道沿いに花壇があり、アガパンサスが咲いて多くの蝶が群れ飛んでいました。雨に降り込められた日が続き、久しぶりの散策で目に入る植物たちが新鮮でした。普段は殆ど気にすることもない山野草が生き生きと花を咲かせていました。

海外からはギリシャの債務危機、女子サッカーのワールドカップ、世界遺産の登録などのニュースが届き慌しいことです。日本の南海上には9号から11号まで台風が3個もあり、来週にかけて大雨が心配されています。梅雨も後半、しばらくは天候に注意が必要です。平成5年のような大災害が起こらないことを願っています。
コメント (6)
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梅雨空の吹上浜 エルニーニョで梅雨明けは遅れそう? 2015/07/01 (鹿児島)

2015-07-01 17:54:50 | 吹上浜
今年の梅雨は例年になく雨が続き、中休みが殆どありません。
すっきりした晴天は鹿児島市では6月中に3日程度でした。

梅雨空の吹上浜 画像は全て6月28日撮影


6月28日 NHK朝のニュース  エルニーニョ天候解説


ペルー沖の海水温が平年よりも高いエルニーニョ現象が発生しています。

例年梅雨後半には太平洋高気圧が勢力を強め、梅雨前線を北に押し上げて梅雨明けします。今年は高気圧の勢力が弱いため梅雨前線が九州南部に停滞することが多く長雨となっています。

漂着した葦のような植物から伸びだす新芽


砂浜には河川ゴミが帯状に漂着しています。塩分と乾燥で新芽が出ることはないのですが、今年はあちこちで緑の芽が伸び出しています。

流木とアジサイの枝


南方からの中国系ゴミ等は殆ど見かけずビーチコーミングには退屈な状態です。川から流れてきたのでしょうか、アジサイの剪定枝がありました。目に留まったのも何かの縁、持ち帰って水に漬けた後、3本に切り分けて畑の隅に挿し木しました。

ビーチコーミング・・・海岸を散策し漂着物を観察・収集して楽しむこと
漂着物学会もあります。興味のある方はこちらからご覧ください。漂着物学会ホームページ(ビーチコーミングとは)

川口に迷い込んだ海亀の足跡


今年は海亀の産卵上陸が少ないようです。川口に迷い込み産卵できず、海に戻った足跡です。大雨で川幅が広がっているためでしょうが、かなり珍しい現象です。

順調に伸びるオクラ


オクラは種蒔きしたので、長雨での徒長はなく成長を続けています。右側は花を食べる「花オクラ」です。今年初めて栽培していますが、2m程度に成長するようです。

苦瓜の雄花


長雨のため夏野菜の生育に影響が出ています。私は植えていませんが、家庭園芸の露地栽培トマトは日照不足も重なり実も葉も萎れ全滅に近いようです。ナスは花が咲かず、新葉に元気がありません。

苦瓜(ゴーヤー)はまだ雌花が咲きませんが、子蔓・孫蔓が何本も伸び出しています。

平成5年との気象状況比較 気象庁観測データから作成


平成5年の降雨量


鹿児島市民にとって気がかりは、この雨が平成5年のような大水害を引き起こさないかということです。いわゆる8・6(はちろく)豪雨も連日の雨空で、7月から8月にかけて豪雨となりました。

8月6日午後には鹿児島市内を流れる河川があふれて石橋が流出、崖崩れも多発して多くの人命が奪われました。この日は寄せ集め内閣の細川政権が成立した日でした。携帯電話などなく交通が途絶して鹿児島市民は命の危険にさらされ、避難情報などが知りたいのにNHKテレビは国会中継を垂れ流すだけで、腹立たしくも残念な思いをしました。

当時も今も中央から見れば鹿児島は辺境の地なのでしょう。テレビも今ほど防災情報に力を入れていませんでした。

今年の気象状況を旬別に比較すると、平成5年当時よりも6月の雨量が多くなっています。日照時間も短い状態が続いており、今後も注意が必要です。

南西からのうねりが押し寄せる日置海岸


梅雨後半は梅雨前線が九州北部に押し上げられて吹上浜では南西風のシケが続きます。風向きが変わっても南方から押し寄せるエネルギーは巨大でなかなか静かになりません。

梅雨明けまでこの状態が続きます。波乗りの人たちには最高のコンディションです。MBC放送ホームページの江口浜ライブ画像で、波乗りの人が見えるときはうねりが残っているため魚釣りは殆ど見込みがありません。

鹿児島の梅雨明けは例年7月14日頃です。大きな災害が起こらずに梅雨が明けてくれることを願っています。
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