花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

2013 市来大里虫追踊り(鹿児島県いちき串木野市)

2013-09-26 18:47:32 | 祭り・伝統行事
9月22日に市来大里虫追踊りが地区内各地で披露されました。いちき串木野市のホームページから祭りの概要を引用します。

市来地域の水田「大里たんぼ」に「上ン実盛ドン」「下ン実盛ドン」と呼ばれる塚がある。この虫追踊りは実盛ドン塚を主として踊られた。昔、源平時代、斎藤別当実盛が敵と戦っている時、馬が稲 の切り株につまずいて倒れ、実盛は不覚にも討たれて死んだ。その怨霊が虫になって稲を害するという伝説がある。

この 伝説に基づいて日本の中部以西では「実盛送り」という行事を行っているところが多い。大里地区では、この虫追踊がいつから始まったかは明らかではない。(引用終わり)





いちき串木野市の大里地区には国指定の重要無形文化財「市来七夕踊り」が継承され、8月上旬の日曜日に開催されています。虫追踊りは同じ大里地区で行われますが観客は少なく地元農家が中心の祭りです。

虫追踊りは踊り手不足で途絶えた時期もありましたが、保存会の家族に加えて地元の市来農芸高校生やその卒業生も参加して踊られています。



踊りの半ばでは長老による歌もあります。旗持ちは幼児がつとめています。







太鼓打ちの足元にはシュロの皮が巻かれています。少し離れた場所への移動は農業用トラックを利用しています。





ここは「払山(はらいやま)公民館前広場」です。この日は踊り場の順番変更があり、この後に踊りの一行は「思案橋」まで田んぼ道を歩いて行きました。

田んぼ道を歩く場面が一番「虫追踊り」らしい場面でカメラマンには人気です。普段なら思案橋方向から田んぼの中を歩いてきます。勝手が違って撮影ポイントを探し慌てふためくカメラマンの姿がありました。

祭りの一行を追越して待ちうけて撮影し、さらに先に走って行き撮影ポイントを探して待ち受けることの繰り返し。高齢カメラマンでは機敏な行動ができず、お互いにカメラ視角の邪魔をしあうような光景でした。





今年中の決着を目指しているTPP交渉。その行く末は農家だけでなく国民全体にとって大きな影響があります。交渉には厳しい守秘義務が課されていて内容はさっぱり伝わってきません。交渉内容が報道される頃には、とんでもない結果が待ち受けているかも知れません。

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2013 高江太鼓踊り(鹿児島県薩摩川内市)

2013-09-26 16:57:17 | 祭り・伝統行事
9月22日に鹿児島県薩摩川内市峰山地区の南方神社に奉納されました。五穀豊穣を祈願するため、地元の中学・高校生も参加して3年に一度踊られています。

地元峰山地区コミュニティ協議会と高江太鼓踊り保存会の案内文によると、踊りの由来は豊臣秀吉の朝鮮出兵から帰還した兵の士気を高揚させるため踊ったといわれ、農民が五穀豊穣を祝う踊りとして踊り継がれたものとされています。



10時から神事が厳かに執り行われました。神事が簡素化されている所も多いなかで25分ほど続きました。その間は踊りの一行は境内にひざまずき、神主さんからお祓いを受けました。





10時27分、神事が終わり鉦打ちは花笠をかぶります。ここの太鼓踊りは背中の矢旗に猿の子の飾りをつけています。太鼓を打ちながら片足を挙げるのも珍しい所作です。小太鼓2名、鉦8名、大太鼓16名で踊りました。この中には中学生女子も1名参加しました。





踊りは動きが早く列を作り、じぐざくに、あるいは円になって境内を走り跳ねました。若者でないと息が上がりそうです。







およそ25分で踊りの奉納は終わり、一行は地区内での披露のため歩いて移動していきました。神社鳥居付近で待ち構えるカメラマンの求めに応じてポーズをとる若い踊り子たちは楽しそうでした。






来月初めには普通作の稲刈りが始まり、残暑も去って秋を感じるようになります。
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彼岸花の季節(鹿児島)

2013-09-21 10:34:02 | 
暑さ寒さも彼岸までと言われてきましたが、今年の鹿児島は残暑が続いています。東よりの風に乗って桜島の火山灰も時々降って、今ひとつ秋の雰囲気は感じにくいところです。



9月7日に庭先に咲いた彼岸花です。9月4日の台風までにかなりの大雨が降って地面が冷えて開花を促したようです。次は8月4日に咲いた彼岸花の仲間である夏水仙です。



下の画像は荒れ放題の屋敷跡に咲いた彼岸花。家主が亡くなって30年以上も経て家は朽ち果てて倒れ、庭先は自然に生え出した草木に埋もれています。誰も訪れる人もなく管理する人もいない場所に季節を忘れずに咲き出しています。

彼岸花は球根で増えるので他の花のように種が飛んでいくとか、鳥が種を運ぶことで繁殖することはありません。球根が生き残っていると毎年咲き続けるようです。



一般に彼岸花と呼ばれるものは赤い花ですが、白や朱色など園芸品種も多く存在します。黄色の彼岸花と言われるものはショウキズイセンです。次の白い花は花の形からすると野生の彼岸花に近いようです。これらはヒガンバナ属(リコリス)です。



ショウキズイセンと彼岸花です。ショウキズイセンのほうが花茎が太くて開花期間が少し長いようです。



次はショウキズイセンと手前は柳葉ルイラ草です。ルイラ草はメキシコ原産ですがこちらは種がはじけ飛んで繁殖します。半ば野生化してあちこちで見かけます。



最後は今朝の彼岸花です。庭先の他の彼岸花は終わってしまい、最後の輝きを放っています。



東よりの風は夏が居残っていることを意味します。そろそろ北西からの涼風が吹いてくれそうなものです。
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中国系漂着ゴミ その4(鹿児島県吹上浜)

2013-09-16 15:12:12 | 吹上浜
中国系漂着ゴミについて取り上げてきましたが、類似内容のため今回で一区切りをつけたいと思います。以下の画像は8月1,6,9日に撮影したものです。

台風7号は7月13日に強い勢力で台湾北部を直撃し、中国大陸へ進んでいます。このときに流れ出したゴミが2週間以上かけて鹿児島県西部の海岸に大量漂着したものと思われます。

酒の瓶、プラ小皿、歯ブラシ。他にはシャンプー、化粧品、歯磨き、おもちゃなど生活用品の漂着がありました。



風邪薬も見かけました。他には胃薬や漢方薬もありました。



香港製の缶入りタバコです。中身が入っているようですがタバコは嫌いなので開封していません。



ウサギの形のおもちゃでしょうか。



次はカッターの刃が入っていました。錆びていましたが沈まずに漂流したようです。



代表的な漁具の小型浮き。同じような浮きでは人体に有害な金属物質が検出されたとの情報もあります。



細長いので最初は判らなかったのですが絵に描かれているとおりコンドームでした。



医薬品類でしょうか小瓶です。沢山漂着していて9月には砂に埋もれています。



集魚灯でしょうか。先ほどの浮きと比べるとかなり大きいことがわかります。



次は子供用の清涼飲料水容器のようです。



やはり気持ちの悪さでは一番の注射器。海をさすらう内に無害化されていると思いたいですが・・・針が付いたものもありました。



ハングルのような文字を切り抜いたのか、発泡スチロール板です。



ニコチン被害を強く警告する表示があるタバコ。未開封ですが塩水で膨れていました。



黄金蜆(しじみ)は健康食品のようです、どこの国でも流行なんでしょうね。



サンダルをくりぬいたような発泡スチロール板。10年ほど前までは大量に見かけましたが最近では少なくなりました。



描かれた絵の感じでは携帯用酒容器のようです。



びっくりしたのはガスボンベ。青色のペンキで塗りつぶされていて日本国内で使われているような感じではありません。



これらのゴミ漂着は8月上旬がピークだったようです。8月中旬の大潮で一部は流出しましたが、残りは9月上旬の台風の影響で大半が砂に埋もれています。危険物の回収対策が課題です。
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中国系漂着ゴミ その3(鹿児島県吹上浜)

2013-09-16 13:41:21 | 吹上浜
この夏、鹿児島県吹上浜に漂着した中国系のゴミの話題です。7月29日の様子をお伝えします。

7月28には山口・島根方面に大雨が降り被害が出ています。吹上浜は南西風で海は荒れてゴミの漂着が続いていました。サンダルやスリッパの漂着もありました。文字はいかにも中国らしい感じです。



次はおなじみの形。浣腸のようです。日本語で表すと「開塞露」(含甘油)と書いてあり、そのものずばりの効能表記が面白いです。



次は皮膚病治療薬。漢字の下の文字はどこの言語なのでしょう? 中国製のようですが近隣国にも輸出しているのでしょう。



次は色あせていますがpovidoneと書いてあり生産地は台南市。「イソジン」のようなヨウ素剤のようです。前回は見かけなかった一般的な医薬品も漂着してきました。



次は青島ビール。へこんだ缶に空気が残り、海底に沈むことなく波間を漂ってきたのでしょう。裏には酒精度3.1%、保質期365日、過度飲酒健康有害と表示されていました。



ガラス瓶に入ったラッキョウみたいなもの。瓶は家庭用梅酒を作るほどの大きさです。見るからに臭そうで空ける勇気はありませんでした。



ヘルメットも漂着しました。「造営明高」はスローガンでしょう。いかにも中国系らしいですが、それ以外に文字はなく生産地が台湾か中国大陸かは不明です。



漁具類も多く漂着し始めていて砂浜に浮きがまとめてありました。竹を立ててありますので占有者がいるという意思表示です。



最後はプラスティックの浮きと右側はゴキブリ殺虫剤です。靴跡と見比べるとかなり大きいことがわかります。英語で注意事項などが書いてありマレーシアの文字がありました。



新たな漂着はこの時期が一番多かったようです。8月分は次回に続きます。
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中国系漂着ゴミ その2(鹿児島県吹上浜)

2013-09-12 17:20:06 | 吹上浜
前回に続き7月25日に浜辺で見かけた中国系ゴミです。この日はイギリスにロイヤルベビーのジョージ王子が誕生しテレビ報道が賑わっていました。吹上浜では南西風が続き次第に漂着物が増えてきました。

まずは「黄西田」さんが一押しのボトル。台湾のタレントさんのようです。高雄市で製造されたと思われる料理用酒で酒精成分19.5度と表示されていました。





漁具もかなり漂着していました。特に目立つのがプラスティックの丸い浮きです。テニスボール大から直径50cmほどまで、色や大きさの違いで様々なものがあります。何か使い道はないかと考えますが、特に大きなものを半分に切って植木鉢にする程度しか思いつきません。

広い場所ならばロープや魚網と組み合わせてオブジェになりそうですが、数も多くて拾って持ち帰る人もいません。漁業以外で何か有効に使えないものでしょうか。



下の画像は漂着した蛍光灯。日本国内では見かけない細長いものや短めのものなど様々に漂着していました。珍しいのは右上の野球ボール大のガラス玉。刻印などなくて製造地など不明です。

漁業用の浮きはプラスティック製品になり、ガラス玉は殆ど使われていません。ビン玉とも呼ばれていますが北海道では多く見つかるようです。バレーボールほどの大きさのものは、魚網を掛けて居酒屋などの飾りになっています。



次は魔法瓶のようですが、これも文字や刻印がなくて製造地など不明です。中空部分があり全体の比重は軽くて海面を漂流して来たのでしょう。



次は中国系ではなくて「thirst quencher」を直訳すると「渇きを癒すもの」、粉末ジュースの元みたいです。薄茶色の細かい粉末が湿って粘土状になっていました。裏にはシカゴの文字もあり色合いからして米国製の軍隊飲料でしょうか?



次はインスタントラーメンのような袋です。袋に書かれた「康師傳」の文字は清涼飲料水のボトルにもあったので食品メーカー名でしょう。

wikipediaによると、「康師傅控股有限公司(こうしふ-こうこ-ゆうげんこうし、カンシーフー、SEHK: 0322、TSEC: 910322)は、台湾彰化県が発祥、香港証券取引所に上場する食品メーカーの一つである。主な業務はインスタントラーメン、飲料、菓子類などの食品の中国における生産。本部は、中華人民共和国天津市浜海新区の天津経済技術開発区(略称: TEDA、泰達)に置かれている。中国における最大の台湾企業であり、同時に台湾の主要な食品会社である。」(引用終わり)



次は打撲傷による胸部疼痛を鎮める薬のようです。食後に3gをお湯で服用と書かれています。製造地は台湾高雄市、「鉄牛運功散」いかにも効きそうな雰囲気です。



最後は「米達人」、48%乳剤と書かれているので稲作用の農薬でしょう。桃園県の文字がありましたので台湾製のようです。薬剤は怖いので触らずに撮影だけしました。



まだ様々な漂着物がありますので順次掲載していきます。
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中国系漂着ゴミ その1(鹿児島県吹上浜)

2013-09-08 15:39:43 | 吹上浜
棚田に彼岸花が咲き始め、日中は残暑があるものの秋の訪れを感じます。この夏に吹上浜に漂着した中国系ゴミの詳細について順次記録していきます。きょうの画像は全て7月22日に日置市日吉町日置の吹上浜で撮影したものです。

私が吹上浜を散策して最初に中国系ゴミ漂着に気づいた日です。まずは飲料水ペットボトルです。



紅茶系飲料のようです。細かく書かれた文字を見ると台湾で生産されたものでした。文字は昔からの省略しない繁体文字で注意事項などが丁寧に書き込まれています。



次は中国本土広東省広洲市で生産されたもの。果実系清涼飲料水のようです。日本語なら「水糖雪梨」でしょうか。製品の効能アピールが縦書きなのがいかにも中国らしいと思います。文字は日本で使われる漢字よりも簡略化されています。中には簡略化しすぎて元の漢字を想像できない文字もあります。







次はコーヒーなどの飲料水カップでしょうか、表面のビニルが残っています。大きさは小型のカップヌードル容器程度でした。波にもまれてだいぶ劣化していました。





こちらは台湾の天然飲料水です。健康志向で売れているのでしょう。一部には未開封の天然水も見かけました。



これは乳酸菌果汁飲品と書かれていますがラベルが色あせています。ヤクルトに野菜ジュースを加えたようなものでしょうか。どうも美味しそうに思えません。容器の品質も粗雑な感じでした。かすれたラベルに北京と書かれていたので中国製のようです。



最後は持ち手がついた大き目の飲料水ボトル。8月に漂着した2リットル程度容器の殆どにこのような持ち手がついていました。ラベルはなくて生産地は不明ですが、類似容器から推定すると天然水のようです。



これらの容器類は表面に浮いているため風波の影響を受けやすく、最初に漂着したものと思われます。7月22日には漁具やガラスビン類は漂着していませんでした。

8月に漂着したペットボトルでは再利用で漬物が入った容器もありました。茶色や黒い液体の入ったものは殺虫剤や油脂・薬剤のようで大変不気味でした。漂着物の記録は順次ブログに掲載します。
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中国系ゴミの行方は?(鹿児島県吹上浜)

2013-09-07 18:10:46 | 吹上浜

この夏に薩摩半島西岸に大量漂着した中国系ゴミの話です。吹上浜に漂着し始めてから最近までの砂浜の様子を振り返ります。撮影場所は日置市日吉町で、画像には撮影日付を書き込みました。

最初の画像は7月19日。今年の梅雨明けは7月8日で期間中の雨量は少なくて海岸には殆ど漂着物がありません。吹上浜では毎年市民参加の海岸清掃作業が2回あり、4月下旬と7月中旬に実施され海岸線はきれいです。



次は7月22日です。台湾や中国南部の生産地が表示された飲料水ペットボトルがありましたが数はわずかでした。海はまだ穏やかです。



7月25日は戻り梅雨を思わせるぐずついた天候。南西の風に乗って漂着物が増えてきました。



7月29日、海岸線にはずっとゴミが漂着しています。かなりの量です。



8月1日、6日、9日。西よりの風が続きゴミの漂着が続いています。
普段の夏なら鹿児島市街地に降ってくる桜島の火山灰が大隅半島に降り続きました。







8月11日(日)は波が穏やかになり釣り人の姿が見えます。漂着したゴミは渚から離れた上の方にそのまま残っています。

日置市職員による海岸清掃が一部で実施されました。医療系のゴミを専門業者に処理してもらうのに多額の経費がかかったそうです。お盆前の炎天下での作業、大変お疲れ様でした。



8月18日は東よりの風が強く吹き、砂浜に漂着した発泡スチロールの小片やペットボトルが飛ばされて海に流れて行きました。



8月22日、大潮でうねりが出てきたので漂着したゴミの大半が再び波に洗われています。回収しておいたガラス瓶などの危険物も半分ほどが流出してしまいました。



9月4日、台風17号は午前3時頃に指宿市に上陸。それまでに降り続いた大雨で近くの川から木切れや竹、枯葉などが帯状に流れ着いています。プラスティックや危険物などはなくて、乾燥すれば焼却処理できるゴミです。



こちらは同じ日の中国系ゴミ。強風で飛んできた砂に大半が埋もれています。ゴミが一番あった時期の半分程度に減っていますが、やはりここにそのまま手付かずなのです。



まだこれから台風の接近などで海が荒れるとゴミは再び海に流れ出すことでしょう。海が荒れなければ冬場の季節風で埋もれてしまいゴミの堆積が進んでしまいます。

日置市では職員による海岸清掃を計画されています。医療系の危険物も多いため市役所職員で対応されるとのこと。早くきれいな海岸線が戻ることを願っています。
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マグロはえ縄漁船の出港(鹿児島県いちき串木野市)

2013-09-06 17:45:41 | 日記
いちき串木野市としては9年ぶりのマグロ漁新造船です。同市神崎水産の「第78幸榮丸」(436トン乗組員24人)は台風一過の9月4日昼前に串木野外港を出港しました。



地元「南日本新聞」記事によると最新の冷凍設備を備え最大で284トンのマグロを収納でき、建造費は約7億円。北大西洋と東太平洋で約1年間マグロはえ縄漁をします。乗組員の殆どは東南アジア系の若者のようでした。



この日は台風17号が午前3時頃に鹿児島県指宿市に上陸し北東に進みましたが、北よりの風が少し強い程度で出港に影響はありませんでした。



いちき串木野市長の挨拶の後、関係者一同で乾杯。船の別れはゆっくりで名残が尽きないものとイメージしていましたが、出港儀式は5分ほどで終わりました。手際良い作業で意外にもあっさりと船は岸壁を離れました。



見送りには漁業関係者に近くの保育園児も加わりにぎやかでした。新造船でもあり涙の別れというよりも、祝福と期待感に包まれた船出でした。



軽やかなエンジン音を響かせて船が完全に岸壁を離れると初めて汽笛が鳴りました。乗組員が手を振り始めたのは一連の出港作業が一段落してからでした。旅客船と違ってお客さんが乗っていないため、両方とも手を振るタイミングが少し違いました。



出船には「蛍の光」が付き物ですが特に音楽はなく、ゆっくりとした速度で何度も汽笛を鳴らしながら港を後にしました。防波堤の先に見えるのは薩摩半島先端の野間岳です。遠ざかる船に思わず涙が出そうになりつつも、乗組員一同の安全と健康、大漁を祈って見送りました。



民謡「串木野さのさ」

○ハァー百万の 敵に卑怯はとらねども 串木野港の 別れには
    思わず知らず 胸せまり ホロリ涙の ひとしずく(男涙を ついほろり)サノサ

○ハァー落ちぶれて 袖に涙のかかるとき 人の心の 奥ぞ知る
    朝日を拝む人あれど 夕日を拝む人はない サノサ


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雷を写したい・・・・・・写ったか?(鹿児島)

2013-09-01 11:08:21 | 自然観察
8月31日、九州に接近していた台風15号は3時に温帯低気圧に変わりました。猛暑続きで雨の少なかった鹿児島には恵みの雨。雷鳴に目覚めて4時頃から自宅で撮影を始めましたが・・・。



8月30日夜も雷が鳴り始めて三脚にカメラをセットしたら静かになり空振り。
8月31日早朝も雷で空が時々光るのですが稲妻は見えず落雷もなく、結局ハズレ。
(レンズ24mm、ISO 100、f 5.6、30秒露光)



10時40分頃に空が暗くなり再び雷の音。
減光フィルターを付けて写しましたが空は完全に真っ白。
(レンズ42mm、ISO 100、f 8.0、10秒露光 ND400使用)
これでは稲妻は完全な露光オーバーで写らないと判断して撮影を切り上げました。



日付が変わって9月1日朝4時、強い雨音と遠くから雷鳴が聞こえます。
起き出してパソコンを見ると雨雲レーダーには発達した雨雲の列。さっそく撮影開始で写ったのが上の画像です。
(レンズ34mm、ISO 400、f 8.0、62秒露光)




上の画像は感度1600で撮影しました。雨で霧が湧き上がっているところです。
(レンズ70mm、ISO 1600、f 5.6、13秒露光)
次は雷が近すぎて露光オーバーの状態です。左側の2箇所に落雷しています。
(レンズ70mm、ISO 200、f 8.0、5秒露光)




次は別画像の稲妻部分をアップにしたものです。



周囲の様子などが入った次の画像の方が雰囲気が良いようでした。
(レンズ34mm、ISO 100、f 8.0、30秒露光)



雷は近すぎてもうまく写らず、雨が降るとレンズが濡れて撮影できず、屋外なら危険性もあります。激しい自然現象は魅力的ですが撮影は難物。これからも機会があればチャレンジしたいと思います。

カメラはニコンD700、レンズは24-70mmです。
撮影データの焦点距離はズーム時のものを表示しています。
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花浄土/鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。