花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

山歩き 八重山の奇岩銭積石 2023/04/28(鹿児島)

2023-04-30 14:03:13 | 自然観察
4月28日(金)伊良ケ谷の滝から八重の棚田を経て、入来側に行きました。

銭積石への登山口(標高は450m程度か) 以下の画像は4月28日に撮影


国道328号の入来峠を西側の入来城山ゴルフ倶楽部方向へ1.2kmほど進むと、左手に10台以上止められる駐車場があります。この日は私の1台だけ。

ネット情報では八重山公園から西側へ向かう登山路の途中からも銭積石に行けるが、道が判りにくいとも書かれています。銭積石への往復は、この登山路が確実で近いとのこと。

最初は緩やかな山歩き 杖を使った方が良い


八重山(標高676m)の北側から登りますが、銭積石は標高650m程度。前回訪れたのは10年以上も前のことで、かなり疲れた記憶だけがあります。

高低差は200m程度のようですが、私にとっては年を重ねると再訪は難しかろうと思う場所のひとつでした。

あと300mだが ここからは勾配がやや急で山登り


息が切れますが少しずつ登れば大丈夫です。下りでは落葉のため滑りやすいので要注意です。

銭積石の案内板


ここまで登山口から21分、あちこち写しながらぶらぶら登ってきました。前回と同様に、先に八重山の展望所へ向かうことにしました。

測量などしているのか 誰も人は見かけず


ピンクの登山路目印テープ以外にも、青いテープや白い紐があちこちに張られていました。何か作業用の目印かもしれません。

オモト(万年青)らしきもの


西側へ10分ほど歩いたものの展望が開けそうな場所はなく、やがて道が下りに向かったので引き返しました。

展望が開けた場所までは、高低差は少ないもののかなり歩くようです。前回も同様だったことを思い出しました。

所々にツバキの花が落ちていて、オモトのような植物をあちこちで見かけ、シカの鳴き声が数回聞こえました。

一般的な八重山登山(登山難易度は初級)では、入来峠に近い八重山公園側(東側)から登り、西側の甲突池の上よりもさらに西側に展望が開けた草地があるようです。

甲突池側からの登山は坂が急なため、慣れない人には大変だそうです。

ギンリョウソウ(銀竜草)


ピンクテープを手掛かりに上の方から銭積石に近づくと、落葉の間から白い花が何本も集まって伸び出していました。この日に見かけたのはここだけでした。

銭積石が見えてきた


今回は行きませんでしたがネット情報を見ると、この上では木々の間から桜島が少し見えるようです。前回は見たような記憶もありますが曖昧です。

面白い形 まるで積み石


まるで天狗が積んだような実に不思議な石積みです。長年のうちに風化してこのような形になったのでしょうが、よく崩れ落ちずに残っているものです。

足元が悪い


積み石の下は木の根が絡まった狭い急斜面で、ロープだけでなく鎖もあり手で掴みながら慎重に下ります。

まるで銭を積んだような岩壁


とても人力で積めるようなものではなさそうです。一見の価値がある不思議な自然の造形です。

左側の壁もやがて銭積み状態になるのか


鎖を伝って右上から下りてきました。ここでは鎖が下の方にあり使えず、ストック(登山杖)でバランスを取りながら撮影しました。

多くの人がすれ違えるような場所ではありません。足元に不安がある方は、単独行動を避けて慎重に行動してください。

帰り道で見かけた炭窯跡


この辺りは駐車場に近い場所で、共同作業で使うような大きな窯跡でした。炭焼きが盛んな昭和30年代頃に使われたものでしょう。

駐車場に戻る


最初は山歩きでしたが、途中からは急勾配の山登り。展望が開けているのは、尾根筋のかなり先の方だったようです。

勾配のきつい区間では汗も流れましたが、往復で1時間15分程度。

無事に銭積石を再訪できて感謝、安堵しました。駐車場でツツジなどを眺め、一息入れてから帰途に就きました。
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甲突川の上流 伊良ケ谷の滝 2023/04/28(鹿児島)

2023-04-29 13:28:12 | 自然観察
4月28日(金)鹿児島市郡山町の上常盤にある伊良ケ谷の滝を訪ねました。

すぐには見つからず 以下の画像は4月28日に撮影


グーグルマップ情報をもとに探したのですが、道路右手に滝は見当たりません。最初に下りたところは水道施設のようなところで、車で通りかかった地元の人に尋ねるとまだ上流部とのこと。

上の画像右手にあるガードレールの間から川へ向かうのが正解でした。通行量は少ないものの離合が難しい区間もあるので運転にはご注意を。

なるほど林の向こうから滝音がする


スマホでグーグルマップ情報を見ながら行けば簡単だったのかもしれません。

グーグルマップでの表示は伊良ケ谷(いらがたに)の滝、地元ではイラガタイとか、イラガヤと呼んでいるようです。

ガードレールの下側から見ると


ガードレールの下にある足場のような岩場を下るとすぐに水場です。道路からの段差、石伝いの足場のため足元が不安な方にはリスクが大きいです。

水場を渡って林に向かう


水路があり、滝の方へ進むには途中にある石を伝っていきます。石は苔むしており、水深は浅いですが慎重に渡ります。

ツツジがお出迎え 左手先に滝が見える


景観が保たれている


滝が見やすいよう邪魔になる木などが伐採されていました。滝の横の木も一部伐採され、滝の流れが良く見えます。

おそらく山主さんの好意で景観が保たれているのでしょう。ありがたいことです。

新緑に囲まれた滝


ここは鹿児島市中心部を流れる甲突川(こうつきがわ)の上流部に当たり、滝を山手にさかのぼると八重の棚田、甲突池、八重山です。

この辺りは西側に分水嶺があり、山の西側では神之川となり日置市伊集院町へ流れています。

滝まで近づくのは大変な感じ


かごしま自然百選(鹿児島市環境局)のページには次のように紹介されています。

伊良ヶ谷の滝は、幅は約3m、落差は約9mで、甲突川本流で唯一の滝と言われています。

伊良ヶ谷の滝は川歩きのイベント等で見学できる場所で、道沿いから見ることはできません。安全のため、個人での見学はお控えください。(引用終わり)

左手には石積みがあった


河川改修か道路工事で出た岩を階段状に積んだ感じです。半ば古代遺跡のような階段状の積み石は、公共事業に勢いのあった頃の産物でしょう。

下流側


急な崖地で川面まで下りることは難しそうで、水流が少ないときに下流部から遡るしかなさそうです。

階段状の石積みを下りていくことも可能かもしれませんが、大きな滝なので滝壺近くまで行かずとも十分楽しめます。

観光地でもなく、この滝を知る人は少ないでしょうが・・・多くの人が来るようになれば、交通やゴミ問題、水難事故なども懸念されます。静かな滝音が聞かれる今のままが良い感じです。
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幸加木神社 雨上がりの滝 2023/04/26(鹿児島)

2023-04-27 17:11:37 | 自然観察
4月26日(水)小野公園から上流部の幸加木(こうかき)神社を訪れました。

県道沿いに咲くツツジ 以下の画像は4月26日に撮影


小野公園から県道206号徳重・横井・伊集院線を700mほど西側に進むと、緩やかな坂道が一部広くなっていて駐車が可能です。

その左手にはツツジが咲き、林の中に江戸時代初期の絵師、木村探元の墓地があります。

幸加木神社の入り口 案内板に注意 左手は建設会社


この道は狭く、建設会社の大型車両が出入りするので駐車できません。画面左下の小さな案内板から川横を上流側へ歩きます。

幸加木神社鳥居 案内板から50m程度


小さな石橋を渡ると鳥居があります。ここまでは人が歩くだけで車椅子、電動車などは入れません。

鳥居から上流部へ100mほど坂道を進むと参道橋があり、左右に滝があります。

参道橋(左下) 神社の祠と右側の滝


画面外左手上にも滝がありますが、ここからは良く見えません。右側の滝近くまで行けるように板が渡してあります。

板は薄くてかなり老朽化しており、今にも折れそうで足元が不安になりました。板橋を折ってしまっては大変。

後からは板橋を渡らず、ゴム長靴で浅い流れを歩きました。長靴に水が入るほどの水量ではなく大丈夫でした。

10時56分 右側の滝 幸加木の滝


県道から近い距離でしょうが、木々に囲まれてたまに大型車の音が聞こえる程度の別世界です。

24日から26日未明までの雨量は鹿児島市で23ミリ、滝の水量は昨年訪れた時より少し多い程度でした。

滝の手前に祀られた不動明王


参拝者が多いのか、多くの花などが飾られていました。

こちらは左側の滝 不動の滝 倒木などは手付かずのまま


参道橋の下に流れ込んでいる小さな流れです。岩壁からまっすぐ流れ落ち、修行に使われそうな感じの滝です。

今日は三脚を使って撮影しましたが、雲の流れで光の変化が大きく案外と写しにくいものでした。明暗差が大きいので、薄曇り程度が良いのかもしれません。

一帯は照葉樹林ですが、早朝にどの程度光が入るのか、霧は出るのか、秋に色づく木があるのかなど・・・興味深いところです。

様々な石仏が置かれている


簡単な屋根が付いていましたが、壊れて周辺に散らばっていました。

11時26分 滝と不動明王像など


岩壁の下に数体祀られていて、少し不気味な感じもします。

下流側を見る 右が参道橋


不動の滝からの流れは参道橋の下をくぐり、その先(画面中ほど)で合流しています。

神社ではありますが、多くの石仏も祀られた神仏混交のような不思議な空間です。撮影中に訪れた人は1人だけで、中ほどの神社の祠2か所に参拝してすぐに帰って行きました。

一般的な多くの氏子が支える村の社ではなく、木村家所有地内の神社のようです。私有地として一般立ち入りを制限することなく、広く一般に公開されているようでありがたいことです。
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岩の鍾馗様 小野公園近く 2023/04/26(鹿児島)

2023-04-27 11:48:25 | 史跡巡り
4月26日(水)雨上がりの午前中、昨年に続いて鍾馗様を訪ねました。

天候回復 鹿児島市の小野公園 以下の画像は4月26日に撮影


24日からの雨が止んで、少し風が強めながらも青空が広がってきました。

野球場ライト側を南西方向へ山手に向かう


球場の周囲をウォーキングする人も見かけました。鍾馗様が彫られた岩はこの100mほど先の右手にあります。

左手には数枚の田圃が残る


昨年6月に訪れたときは田植えがすんでいました。今回右手のコンクリート水路が一部改修されていました。

楓のある所を右へ入る


グーグルマップを見るうちに「磨崖仏」の表示に気付き、昨年6月に訪れました。

付近には案内板など一切なく、場所が判らず山手へずっと進んで探し出せず、ウォーキングをしていた地元の方に教えてもらいました。

雨上がりで判りにくい


飲料水容器がありました。お供えの意味でしょうか、昨年はありませんでした。

顔の表情が力強い


コケや草に覆われた部分もありますが、安易に手を付けることもはばかられます。

入口には小さなバラの花が咲いていた


昨年見かけた小さなこいのぼりが、少し中の方にありました。バラは園芸種と思われ、狭いながらも平坦地で住宅跡だったような雰囲気です。

特に史跡に指定されているわけでもありませんが、お寺跡だったのでしょう。

送電線の維持管理


少し山手に進むと、このような標識がありました。大きな送電鉄塔の保守管理作業用の通路になっているようです。

普段気にも留めないことですが、地道に生活インフラを守る人々のおかげで、なに不自由もなく暮らしていけることに感謝です。

この後は昨年と同様に上流部の幸加木神社に向かいました。
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曇りのち雨 草刈機にトラブル 2023/04/24(鹿児島)

2023-04-25 13:28:05 | 野菜作り
4月24日(月)日置で実家庭先や周辺道路、野菜園などの草刈をしました。

8時53分 吹上浜日置海岸 以下の画像は4月24日に撮影


天気予報は曇りのち雨、まだ降りだすことはなさそうです。東寄りの風が強めで海は穏やかですが、見える範囲に釣人は3~4人程度。

草花が目立つ季節 小菊、コバノランタナ、メキシコマンネングサ


例年より寒い時期もありましたが、春の花が咲き始めています。栄養分の少ない砂地やコンクリートの隙間に根を伸ばして逞しいことです。

草刈機先端部のカッター部品が無くなっていた


燃料補給時にナイロンコードが入っているケースの外蓋が無くなっていることに気付きました。

木やコンクリートの角に当たって外れ、どこかに飛んで行ったようです。草むらを探してもどこにあるやら見当もつきません。

さて、どうする。後の作業を先送りするか、新しいものを買って作業を続けるか。雨が降り出すかも知れない・・・。

同じものを再度購入


伊集院のナフコに走り、同じものを買い求めました。前回買ったのは去年か,一昨年か?

どのようにして取り付けたのか半ば忘れていて、説明書の小さな文字を読みながらどうにか取り付けました。

隣の畑は今年も草藪になるのか


まだ降っていないので作業再開、13時頃には予定の範囲を終えて一安心。

メリケントキンソウが多く目につき、放置すると実がついてやがて厄介なイガグリのようなトゲができます。

除草剤の方が効果的かも知れませんが、まだ実が付いていないので普段よりも短めに草刈りをしました。

えんどう豆 今期最後の収穫


枝先に残っていたサヤはすべて収穫しました。1月の寒さで例年よりは減収ですが、新鮮な春の味を楽しめました。

ジャガイモに土寄せ 


強風による茎折れが2か所あったものの全般には順調です。今日も土寄せをして、唐芋(サツマイモ)の畝ほどの高さになりました。

幸いにも傘がいらない小雨で、道路掃除まで済ますことができました。

唐芋の苗が伸びる 雨が降り始めたので傘を差して撮影


今日はアナグマが掘ったような個所はなく、来月半ばまでには植え付け可能な30センチほどになりそうです。

柵を設置して唐芋を植え付け予定


これまでよりも作付け範囲は狭くなりますが、アナグマなどの被害を防ぐことが第一です。

野菜棚の造り替え


東側に茂っているナニワノイバラを切り詰めて、野菜棚支柱の竹を新しいものに取り換えて天井部に竹格子を組む予定です。

周期的に雨が降るようになり気温がさらに上昇、唐芋の植え付けを始めるまでにあれこれと作業が続きます。

草刈機のトラブルはありましたが、雨に降られないうちに予定の作業を終えることができて一安心でした。
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春も終わり 夏野菜の植え付け 2023/04/21(鹿児島)

2023-04-23 15:51:25 | 野菜作り
4月21日(金)空模様は微妙ながら、日置へ出かけ夏野菜を植え付けました。

21日7時過ぎ 雨雲の動き NHKデータ放送


21日朝の予報では、鹿児島の降水確率は12時まで40%、その後は20%でした。

40%は悩ましい数値で・・・降らずに済みそうな、少しは降るかも・・・夏野菜の植え付けが昨年(4月15日)よりも遅れているため出かけました。

やはり雨 砂山の恵比寿さん 以下の画像は4月21日に撮影


途中で雨が降り出し、伊集院のホームセンターナフコで夏野菜苗を購入。日置に着いても雨は止まず、傘を手に浜辺を散歩して時間待ち。

東寄りの風で吹上浜は穏やかでしたが、見える範囲で浜に人影はありませんでした。

唐芋(サツマイモ)の苗床


外から少し穴を掘ったようなところが1か所ありました。保温用のビニルを外して雨が直接当たるようになり、目に見えて苗が伸び始めています。

ジャガイモの葉が茂る


一部で花が咲き始めました。強風のため7本ほど茎が折れていましたが、例年に比べると被害はごくわずかです。

キュウリ 奥はアバシゴーヤ


昼過ぎに雨が止み、西側の野菜棚を利用してキュウリを植えました。マルチシートを掛けることで雑草と水分蒸発を防ぎます。

ナス、ミニトマトは東側野菜園の唐芋苗床の隣に植え付けました。

商品ラベルも値段の内


きれいな画像付きで目を引く商品ラベルです。裏側には細かな栽培要点なども書かれています。ラベルだけでも50円以上はかかるのでは?

風除けを付ける


苗に小さな竹の支柱を添え、半分に切った肥料袋の四隅を竹で支えています。

苗が成長するまで強風の影響を防ぎます。鹿児島の家庭菜園ではよくみられる、昔ながらの風景です。

今年はキュウリ2本、ナス3本、アバシゴーヤ2本に加え、Sさんのおススメでミニトマト1本を植えました。

アバシゴーヤは沖縄の品種で、一般的なゴーヤ(苦瓜)よりも苦みが少なく、小ぶりで食べやすいサイズです。

今年は植え付け場所の土作りに段階を踏みました。最初に苦土石灰を入れて土の酸性緩和、1週間後に肥料を入れ、さらに1週間後に植え付け。

苗を買ったその日のうちに、苦土石灰、肥料を混ぜ込み一気に植え付けたことも度々でした。

苦土石灰散布の2週間後に肥料を入れ、土を落ち着かせてから植え付けるのが理想的ですが・・・さて、今年はどうなりますか。

えんどう豆の収穫


今季一番の収量で、移し替えるとレジ袋が一杯になりました。残りはごくわずかで、今月中に収穫を終える予定です。

ソラマメ サヤが下に向き始めた


今年は寒さのため成長が悪く、1株に茎が4本程度しか出ず例年の半分。それでもどうにかサヤが膨らんでいます。

スイカズラ 今年は多くの花が目に付く


蔓性の植物で周囲の草や木に巻き付き伸び放題の厄介者ですが、甘い花の香りに癒されます。

道路のあちこちにタケノコが顔を出し始め、鍬で除去。昨日20日は24節気の穀雨、次は立夏(5月6日)、夏野菜の植え付けが終わって一段落です。
コメント (2)
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藺牟田池 周辺の史跡 2023/04/18(鹿児島)

2023-04-22 16:08:50 | 史跡巡り
4月18日(火)藺牟田池外輪山に登り花など撮影、周辺史跡も巡りました。

法蓮寺跡と河内神社 以下の画像は4月18日に撮影


県道42号川内加治木線の世界一郷水車に通じる道よりも900mほど西側地点を、藺牟田池方向に上がり始めた左側山手にあります。

いつも目にしながら訪れたのは初めてです。最近では気付いた時に史跡訪問などを心がけています。あちこち巡るのも元気なうちのことです。

神社なのに仏像が保管されている


説明板には藺牟田氏の菩提寺であった法蓮寺(真言宗)は明治2年の廃仏毀釈で壊され、本尊は不動明王あるいは地蔵菩薩である。

本尊は後方一段高い場所に河内神社と称し御神体として祀られたとありました。

わずかに残る仏塔など


祠内には不動明王、地蔵菩薩等の木像が安置されています。訪れる人は殆どないようで筍があちこち伸び出していました。

山王岳環状列石 古代人の祭祀遺跡らしい


藺牟田池北西部の周回道路の少し山手にあります。ここも訪れる人はないようです。

竹林のため形状は不明確


並び具合は不明瞭で、竹が伸び出せば様相が変わりそうな場所です。

瑞奥寺(ずいおうじ)跡と木像仏三尊像


ここの仏像は廃仏毀釈の難を逃れ、個人宅に保存されているとあります。

五輪塔などの一部が残るだけ


環状列石の手前で隣には小さな個人墓地があり、周囲の立木が伐採されていました。

大翁寺跡 藺牟田池から北東方向に1kmほどの場所


説明板には大翁寺は鹿児島市の福昌寺(曹洞宗の大寺。薩摩藩主島津氏の菩提寺)の末寺、本尊は正(聖)観音(座像)とあり、近くには仁王像が一基ありました。

天正18年(1590年)帖佐(姶良市)に通善寺を建立、開基は樺山第9代忠助。慶長14年(1609年)に寺号を大翁寺と改め、慶長19年(1614年)第11代久高の藺牟田転封の際、この地に移りました。

藺牟田の田の神様


大翁寺跡の100mほど南側にあります。多くの田の神様が道路脇か見晴らしの良い場所に置かれているのに対して、ここは少し半端な感じです。

顔面が欠損しているのが気になります。かなり古いものと思われ、石仏に似ていて廃仏毀釈の折に壊されたのでしょうか。

田起こしが近い


レンゲソウが所々に咲き、昭和を思わせる雰囲気があります。

ここにも田の神様が 麓東の田の神様


車で走っていると気付かないような石碑の隅に置かれています。

かなり小型


田の神様はどっしり動かせないような大きなものばかりではなく、小型で農家を持ち回りでお祀りする地域もあります。

藺牟田池への上り口の広い場所にあり車を止められます。近くを通られるときはお立ち寄りください。

18日は藺牟田池外輪山の山王岳、竜石を巡り、ベッコウトンボやツツジを撮影、さらに史跡も巡る充実した一日でした。健康に、家族に感謝、感謝です。
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春の藺牟田池 ベッコウトンボ 2023/04/18(鹿児島)

2023-04-22 13:42:06 | 
4月18日(火)外輪山の竜石から戻り、周辺のツツジなど写しました。

藺牟田池と外輪山 以下の画像は4月18日に撮影


一般の地図とは違って案内板の上側が南です。北と南が逆なので、頭の中にある自分のイメージと混乱してしまいますが・・・

全く初めて訪れる人にとっては方角よりも、現在地と目の前の池や外輪山の位置関係が判りやすいことでしょう。

山ツツジ


開花時期は気候によって多少ずれますが、花の多少はかなり変動があるようです。この辺りは今年は少なめでした。

数年前は山ツツジの多かった平石林道では、殆ど山ツツジを見かけなくなりました。生命力の強い木ですが、日照が悪くなると消滅するのでしょうか。

サルトリイバラ


蔓性の茎にはトゲがあり、鹿児島ではカカランハ(触らない葉)と呼ばれています。触ると痛い目に遭うということでしょう。

野生のフジ 左手奥は先ほどの竜石


公園の棚にきれいに咲きそろう姿も良いですが、自然のものは生命力を象徴するように周囲の木々に巻き付き、花房を長く伸ばして存在感を示しています。

わずかに残る水田


池の北側にわずかに水田があり、この時期は田起こし前でレンゲソウなどが見られます。

昨年は水田を縄張りにしているようなコブハクチョウが1羽いましたが、今年は見かけませんでした。

ベッコウトンボ 


羽の模様が特徴的な小さなトンボです。絶滅が危惧されており、環境省では藺牟田池をベッコウトンボの生息地等保護区として指定しています。

枯れ草にとまる


草むらに入らなくても池のサイクリングロード沿いから見られます。ゆっくり歩いていると飛び立つので、そっと見守り草などにとまるのを待って撮影します。

望遠レンズで写しました。蓮池での撮影でも同様ですが、トンボは再び同じところにとまる習性があるようです。

一般のレンズではかなり慎重に近づく必要があり、あちこちを気長に探すことになります。

周回道路沿いの花木


藺牟田池北西部の道路沿いには数軒の民家と地元企業の研修所があり、季節の花がきれいです。

平日でもあり、池を回るような自転車も車も見かけませんでした。

次の花はアジサイ 湖岸に多く植えられています


コロナ禍の出口が見え始めたなか、大型連休には家族連れを中心にレジャー客が増えることでしょう。

ここではツツジが多く咲いていた


池の南東側に下りる狭い道沿いにはツツジが多いものでしたが、今日は殆ど花を見かけませんでした。

水田地帯に下りる前にようやく目にしたツツジです。山手は竹と雑木が入り混じり管理の手が届かず、枯れた竹が斜面から道路に倒れ込んでいました。

過疎高齢化、さらには少子化もありこの先はこのような風景が増えることでしょう。利用者の少ない過疎地の道路や橋など、鉄道廃止のようにやがて閉鎖されそうです。
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外輪山の竜石 藺牟田池 2023/04/18(鹿児島)

2023-04-19 14:58:12 | 自然観察
4月18日(火)薩摩川内市の藺牟田(いむた)池に出かけました。

9時5分 藺牟田池と西側の外輪山 以下の画像は4月18日に撮影


かつてはコブハクチョウがいて多くの人が訪れる観光地でした。昨年は数羽見かけたものの、今朝は全く見かけず寂しいことです。

池の南東側 外輪山登山ルート


この辺りは標高420mほどです。竜石(たついし)への登り口とは反対側の道路向かいから、北側の山王嶽方向へ登りました。

竜石についてネット情報を読む中で、池が見渡せるビューポイントがあると書かれていたので探しました。

ここは登山路と言うよりも元気な人は走り回るような区間もあり、トレイルランニング大会も開催されています。

上り下りの先にまた上り 虎ロープ その先には鎖もあった


手袋を付けて久しぶりにトレッキングポールを手にリュックを背負い、首にはカメラ。岩場の要所に設置されたロープと鎖を頼りに安心して登れました。

普段の利用者が多いこともあるでしょうが、日ごろの管理をされている方々に感謝です。

この後の竜石を含めて山歩きの人に数人出会いましたが、いずれも杖など手にせず歩き慣れた様子でした。

山王嶽から藺牟田池が見えた 撮影後は登山口に引き返す


藺牟田池の水面標高は295m、この辺りは標高480mほど。撮影位置をずらしましたが、木の枝に隠れて池全体は見えませんでした。

鹿児島市から来られた少し先輩のような方と、山歩きや写真のことなどしばし語らいました。下山では安全のためカメラはリュックにしまいこみ、慎重に下りました。

今度は竜石へ 鉄階段を上がる


案内板があり、周辺は広くなっており車が数台止まれます。

思ったよりも急な登り


自然林の坂道を木の根を避けるように登ります。鹿児島市の春山観音への登りよりも急な坂ですが、登り始めて7分後には山頂部に着きました。

竜石(460m) 手前には小さな祠


大きな岩ですが、こちらからは手前の岩に隠れて全体が判りにくいものでした。高めの岩に乗れば全体が見えるのでしょうが、足元が心配でやめました。

黄砂の影響で視界が悪い


霧島連山が見えるようですが、今日もまだ霞んでいて見晴らし不良です。

池の向かいにはホテル


かつてはにぎわったホテルで宿泊したこともあります。現在は介護サービス付きほてる咲良になっているようです。

岩登りのロープか


手頃な場所の岩場で人気なようです。高くて大きな岩場なので一般の人が近寄ることは危険でしょう。

カラスがやって来た


カラスが写してと言っているようで数枚撮影。岩の下側に回り込むとかなりの高さがありました。

下山後に湖畔から写した竜石


下から見ると岩の巨大さが判ります。くれぐれも危険なので登ってはいけません。

位置関係も含めて今一つ実感のなかった竜石まで行くことができて幸いでした。この後は湖岸を散策してベッコウトンボなどを写しました。
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ツツジの花盛り 吉野公園 2023/04/16(鹿児島)

2023-04-19 10:35:09 | 
4月16日(日)吉野公園に出かけてツツジを楽しみました。

9時17分 色合いの違うツツジ 以下の画像は4月16日に撮影


西側外周部の生垣


南側の生垣


ウォーキングの人


吉野公園入口から南側へはツツジの生垣が連なっています。殆どの人はすぐに公園へ入って行きますが、この時期は外周部のツツジがきれいでおススメです。

南側は開花がいつも早めで、今日は半分以上が散り始めていました。

10時過ぎ 雲が多くなってきた


上空に寒気が入り風が少し強め、雲が多めながらも雨は降らずにすみました。

こちらもウォーキングの人


日曜日ですが日課で歩いているような人たちも多く見かけました。

流れる雲が美しい


早く流れる雲に日差しが隠されることもあり、適度な明るさを待ちながら撮影しました。

花は見当たらず


前回も見かけたフデリンドウのようなものがありましたが、花は咲いていませんでした。

林の中で多く見かけるが移植しても育たないとか。日当たり、湿度、土の状態など生育条件が微妙なのでしょう。

モッコウバラ


他のバラに先駆けて花を一杯咲かせていました。カラスが飛んできて軽く動き回っていました。

家族連れが多い


普段の日曜日は来園者が多いので公園行きは遠慮していますが、ツツジの開花が進む中では良いタイミングでした。

なごみの庭 アヤメの鉢が並んでいた


アヤメの展示が4月10日から始まっていました。正面入口に約650鉢、なごみの庭に約250鉢、合計約900鉢(約3,000株)。

正面入り口の花壇前では、朝方にアヤメの花殻摘み作業が見られました。

一番目に付いたツツジ


公園管理事務所奥の作業所にあり近づけませんが、今年もたくさんの花が咲いて見事でした。

ツツジの次はサツキ、バラ、アジサイなど初夏の花が楽しみです。
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花浄土/鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。