花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

桜島 カメラ散歩 牛根大橋を歩く 2015/01/23 (鹿児島)

2015-01-29 15:26:12 | 桜島
大正3年桜島の大噴火で流れ出した溶岩は、およそ1ヶ月で瀬戸海峡を埋め尽して大隅半島に達しました。瀬戸海峡は最大幅400m、最深部100mあり、膨大な溶岩が流出したものです。

桜島と大隅半島の接点近くの東側に牛根(うしね)大橋があります。1月23日の夜間撮影前、牛根大橋の桜島側駐車区画に車を置いて西側へ少し歩きました。

牛根大橋の位置


桜島側から橋を見る


橋の説明看板


橋の総重量は5520トンあるそうです。3箇所で作られた橋の真ん中部分約260m、約3700トンは鹿児島市で組み立てられ、大型起重機船で海路を運び2008年(平成19年)8月に設置、2009年(平成20年)3月に開通しています。

この付近は崩れやすい急傾斜地が続き大雨のたびに通行止めとなる難所でした。2000年の牛根大橋起工記念の2つのタイムカプセルがありました。桜島側の鹿児島市立黒神小学校、大隅半島側の垂水市立松ヶ崎小学校のものです。

タイムカプセル


国道220号 旧道部分 落石避けのトンネルがある


西側から見た牛根大橋 右側は大隅半島垂水市


旧道は今も漁業関係者を中心に利用されています。一時期、桜島との接点付近で野生猿が出没し注意を呼びかけていましたが、その後交通事故死したようです。

旧道のような大雨による斜面崩壊の危険性はなくなりましたが、桜島側では溶岩の山にさえぎられて桜島山頂が見えません。歩いていると上空に広がる噴煙と山鳴りが不気味でした。

橋まで戻ると昭和火口が見えました


北側に設置された広い歩道


車で走りぬけるとあっという間ですが、歩くと橋の巨大さが実感できます。すぐ目の前に広がる溶岩の山と海面に浮かぶ船、すばらしい展望です。

左は桜島


この付近に水路を開けて海流による水質改善を提案する政治家がいましたが、最近ではあまり聞かなくなりました。膨大な溶岩掘削に巨費を要し、湾奥の海域面積に対して開鑿される水路は狭すぎて効果が殆ど見込めないと言われています。

これと似たような話に、鹿児島市と桜島を結ぶ海底トンネル案があります。活火山地域の海底工事なんて・・・・・人工島「マリンポートかごしま」も未完成なのに・・・・・ほら話のようなものです。

ついでに言えば、景勝地の磯庭園付近の道路改良も海底トンネルや山側にトンネルを作るなどの議論倒れでまったく先が見えません。

橋を過ぎた垂水市側の船着場


海を隔てて桜島が噴煙を上げ続けていました。都城市から来たと言う釣り人、桜島は近いので良く釣りに来るそうです。アジが釣れるのを期待して粘るものの当たりがなく残念。桜島の活動活発化が心配だとのこと。

1月1日から28日までの爆発回数は48回で「平常運転」のようです。
今のところ特段大きな爆発はなく心配するほどのことはなさそうです。
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桜島 噴煙高さ4000m 撮影失敗・・・残念でした  2015/01/23 (鹿児島) 

2015-01-24 14:47:35 | 桜島
1月23日、山体の膨張傾向が続いている桜島撮影に出かけました。前回1月13日は鹿児島港発3時半のフェリーで向い、今回は夜間撮影目的で14時半の便を利用しました。

16時20分 道の駅たるみず


買物や温泉客でにぎわう道の駅たるみずは、夕暮れが近づき閑散としていました。日差しは明るく快晴でしたが、弱い北西風が吹き寒さを感じました。

桜島では21~22日は噴火も爆発もなく、ゆるやかな噴煙がたなびいていました。23日、噴煙の勢いが強いときは山鳴りも聞こえましたが一時的なものでした。

17時14分、いつもの撮影ポイント桜島東部の黒神橋展望台付近に到着。先着のカメラマンが2人いました。一人は県外から初めての桜島夜間撮影、もう一人は県内で桜島撮影は数回程度とのこと。

真冬の夜中に一人で撮影するのは孤独を感じ、話をしながら待っていると心強いもの。しかし、時には撮影タイミングを失敗することも多いことを冗談交じりに話しながら噴煙の様子を見守りました。

17時27分 夕暮れにたなびく噴煙


これまでの撮影経験から山鳴りが続き、火口が赤く見える火映現象のときは殆ど爆発しないこと、噴煙が止まると爆発の前兆現象であることなど伝えました。

日の入りは17時44分、撮影談義に話が弾むうちに時々噴煙が止まり始め、それぞれ30m程度離れた場所で撮影体制に入りました。18時40分頃には完全に噴煙が止まり火映現象も見られず、山鳴りも全くなく息詰まる静けさのなか爆発を待ち続けました。

19時55分 山陰に入ろうとする月


20時前、月が南岳火口に吸い込まれるように山陰に隠れていきました。まだ爆発しません。このまま何もないとは思えないのですが・・・・・月の入りは20時55分、月齢は2.6でした。

最初の爆発 20時27分


長い長い沈黙の後、ようやく爆発しましたが、爆発音は小さく空気振動は伝わらず大したことはありませんでした。爆発の前兆が続いて2時間近くもかかりましたが、爆発したことで・・・・・一応は良かったのですが爆発が期待はずれ。

火映現象 20時30分


爆発は15秒程度で収まりその後噴煙は少なめで火映現象が出始めました。広い範囲を撮影しようとセットしていたカメラを三脚から下ろして、望遠側にズームを調整し山頂に背を向けて遠くの明かりでピントを合わせようとしたそのとき、

ドッカーンと爆発、火山雷が走り噴石が斜面に飛び出しますが、もはや手遅れ・・・・・

後の祭りですが、どうにかカメラを三脚にセット、ピント調整は不明のまま撮影していると、火口から噴出す火柱が高く上がり画面外に突き抜けてしまいました。

かろうじて写した画像 20時38分


爆発が大きかったので普通に撮影していても画面外に火柱が出て結局ダメだったと思います。今回の教訓は「油断をするな」、「爆発規模が大きくなっている」ということでした。

魚釣りでは逃がした獲物は大きいとよく言いますが、噴煙は火口上4000m、天を仰ぐ位置まで達していました。28mm程度の広角レンズが必要になりますが、準備が良すぎると今度は小さな爆発で迫力のない画像になったり、こればかりは全く山の神様次第です。

気象台の火山観測報によると

火  山:桜島
日  時:2015年01月23日20時36分(231136UTC) 第2報
現  象:爆発
有色噴煙:火口上4000m(海抜15800FT)
白色噴煙:
流  向:南東
---
横山最大振幅:8.1μm
爆発音:なし
体感空振:大
東郡元空振計:50.2Pa
瀬戸空振計:154.4Pa
弾道を描いて飛散する大きな噴石:5合目(昭和火口より500から800m)
噴煙量:やや多量
火口:昭和火口
今年43回目   
(引用終わり)

この爆発の後は噴煙が緩やかに出続けて爆発することはなく23時過ぎに撤収。帰り道の外気温3~1度、なかなか思いどおりに撮影できませんが、そこがまた面白いのです。
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春の予感 風もなく日差しが一杯 2015/01/18 (鹿児島)

2015-01-18 14:15:56 | 日記
鹿児島市では今朝の最低気温が1.1度、14時の気温は13.5度で暖かい日差しがあふれています。

鹿児島地方気象台は鹿児島湾に近い場所にあり、気温が氷点下になる「冬日」は殆どありません。私の住んでいる鹿児島市郊外の最低気温は気象台よりも3度ほど低いようです。

青空に気持ちの良い白い雲


このまま春がやってきそうな青空が広がっています。見晴らしが良く、左奥にわずかに見える山は国道328号の入来峠(標高400m)付近の八重山です。この冬は2回ほど白くなっているのが見えました。

鹿児島市と県北部の薩摩川内市、さつま町方面を結ぶ重要な交通路です。真冬に数回積雪し道路凍結でドライバーを悩ませる難所です。

ツワブキの綿帽子


庭先に目を転じるとツワブキの綿帽子が充実してきました。タンポポよりも綿毛が太い感じで、風に乗って旅立とうとしています。

四季を通じて咲き続けるアブチロン(チロリアンランプ)


インド原産のようですから寒さに弱いかと思えば、冬場も相変わらず花を咲かせています。茎がツルのように伸びて繁殖力が旺盛で夏場には持て余すほどです。

草丈が伸びてきたビオラ


こちらも見かけによらず寒さに強い植物です。霜に打たれてぐったりしているように見えても、しっかり元に戻り春には鉢からあふれ出すほど茂ります。

きょうはPM2.5の視界不良もなく風も静かなので桜島の夜間撮影には良さそうですが、爆発しそうな感じではありません。

1万羽を超える鶴の越冬地の出水平野では、死んだ鶴や周辺の水から高病原性の鳥インフルエンザウィルスが確認されているため、撮影に出かけるのを遠慮しています。野鳥の監視や通行車両の消毒など、周辺養鶏場への感染防止に厳重な警戒が続いています。

霧島連山の冬景色もきれいですが、えびの高原硫黄山や新燃岳周辺への立入規制が継続しています。樹氷や雪景色を見るには行動範囲が限られており残念なことです。
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荒れる吹上浜 冬と春のせめぎ合い 2015/01/15 (鹿児島) 

2015-01-16 14:43:27 | 吹上浜
1月15日と言えば、すぐに「成人の日」、成人式を連想してしまいます。祝日の「成人の日」は昭和24年に始まり、平成12年(2000年)からは1月第二月曜日となっています。

昭和世代には、いまだになじみの薄いハッピーマンデー。
祝日ではなく「祭日」と言う先輩方が多かったのもうなづけます。

雨上がりの吹上浜を少しだけ歩きました。
天気の回復が遅れ、強い北西風が吹き付け海は荒れ模様でした。

かなり濁った海面


水の流れた跡 画像下の部分


14日午後から降り始めた雨は鹿児島市で50mm程度、この時期としては多めです。南風の勢いで雨が強くなったのでしょう。近くの用水路から流れ出した水が海まで達していました。

水量が少ないとすぐ砂にしみこむので、砂浜にまで流れ出したことは雨量が多かったことを示しています。近くの小さな川に溜まっていたゴミが波打ち際に漂着していました。

珍しいものがありました


北西風の場合は漂着物が少ないものですが、風に飛ばされないよう帽子を押さえて北に歩きました。目立つ色の缶にメジロの絵がありました。ネットで見ると福岡県の業者が製造しているメジロの餌が入っていた空容器でした。

プラスティックの蓋がついており、細かな釣具を入れるのに良さそうです。持ち帰りましたが、また一つガラクタを増やしただけかも?

夕日は久多島を越えて北に沈む


残念 夕日は雲に隠れた


きれいな夕日が撮れそうで寒風に震えて待ちますが・・・・・残念ながら、雲隠れ。
先月の日没位置は久多島(ふたしま)の南側でしたが、すでに島の北側に移っていました。

まだ2月までは寒い日が多いですが、日射しはわずかずつ勢いを取り戻しています。雨が降り暖かい日が続けば、雑草が伸びだし春の兆しを感じる頃です。
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桜島 行って見たら静かでした 2015/01/13 (鹿児島)

2015-01-14 16:12:44 | 桜島
桜島では年明けから噴火活動が活発で、13日までに30回の爆発が観測されています。
新春寒波が和らいだ13日未明に桜島へ出かけました。
鹿児島港から3時半発の桜島フェリーに乗り海路15分、桜島を南側から半周ほどして4時半頃、昭和火口の見える撮影ポイント桜島東部の黒神(くろかみ)橋に入りました。

静かに煙を上げる昭和火口 5時12分


火口の様子 4時35分 左側は南方向(鹿児島市街地は画像の真後ろ)


赤く見えるのは火口内の赤熱や火炎が雲や噴煙に映って赤く見える「火映(かえい)現象」です。肉眼ではぼんやりとしか見えませんが、80-400mmの望遠ズームレンズを使い、露光30秒で撮影するとこのように写ります。

昭和火口は昭和20年代に溶岩を流出させています。南岳の活動で埋まっていましたが2006年に活動を再開しています。

南岳(山頂)火口は幅700m、深さ450m程度の巨大なすり鉢状で、内部は北側にA火口、その南東側にB火口があります。昭和火口は8合目斜面に開口しており、配列で見るとC火口のような位置関係です。

噴火活動の継続により昭和火口の大きさは400m近くまで拡大し、現在は火口西側斜面上部が南岳B火口斜面の最上部とつながっています。昭和火口内には南北2箇所の火孔があるようです。画像では南側の火孔から煙が上がっています。

下弦の月と明けガラス 7時00分 日の出は7時18分 月齢は22


朝日が当たり始めた黒神橋 7時40分 右上は国土交通省の火口監視カメラ


上空には下弦の月が残り大隅半島方向からカラスが北へ何羽も飛んでいきました。東空の羊雲は朝焼けしましたが、桜島山頂付近では色づきませんでした。近くにある黒神中学校生徒がヘルメットをかぶり通学していきました。

煙が一時的に途絶えた 9時36分


9時41分に上がり始めた噴煙 9時42分


撮影地を北側に移動して昭和火口を撮影したものです。噴煙は少しずつ上がり続けていましたが、9時36分に止まりました。これは噴火や爆発前によく見られる現象です。
9時41分にやや勢いのある噴煙が出始めて数分後には火口上1400mの高さまで上がりました。桜島の噴火としてはごく弱い規模ですが、火口から3kmほど離れた撮影地ではジェット音が響いてきました。

話は少しややこしいのですが、桜島の噴火と爆発の違いは何でしょうか?
ごく簡単に言えば、ドッカーンと音がして噴石が飛び出し噴煙が勢い良く上がる噴火が「爆発」です。爆発の場合は噴煙高度が1000m未満、または雨や雲などで噴煙が見えない場合も記録されます。夜間に花火のように赤い噴石が斜面に飛び散るのは殆どが爆発です。

昭和火口から飛び出す噴石 撮影 2011/05/05


爆発ではないが、噴煙の先端部が火口の縁から1000m以上の高さに達したものが桜島では噴火として統計上記録されています。

噴煙高度は噴火規模だけでなく風の影響もかなり受けます。季節風が強い冬場では上空の風に抑えられて噴煙高度が低めで、風の弱い日には噴煙は高く上がります。噴煙高度は噴火活動規模の指標ですが、上空の風を考慮する必要があります。

桜島では噴煙が1000m未満の噴火は統計上はカウントしません。桜島はあまりにも活動が活発なので小さな噴火まで記録していられないためです。噴火の定義や観測基準は火山によって違いますので、詳細は気象庁の取扱いを参照してください。

有村展望台から撮影 11時46分


火口付近の拡大画像


有村展望台は昭和火口の南東側に位置し、北西の季節風が続く冬場は火山灰が多く降ります。売店、トイレ、休憩所、遊歩道が整備され観光客・団体バスが立ち寄ります。近年は円安傾向も追風になり韓国、中国、台湾からの観光客が多いようです。桜島は観光滞在地と言うよりは通過ポイントになっており、島内のホテル宿泊者数は減少傾向です。

昭和火口は拡大していますが、ここから火口縁は見えません。火口付近を拡大した画像では色の少し濃い火山砂礫が斜面を流れた跡が見えます。

桜島島内の方と話をしましたが、山体膨張とは聞くが噴火は普段と変わらないそうです。この先も大きな噴火はないと感じているようです。昨年の木曽御嶽山の噴火予知ができなかったこと、火山観測体制整備が必要なこと、桜島の大正大噴火の時期でもあり、噴火への注意がマスコミでも大きく取り上げられたようです。

鹿児島港に入るフェリーから 12時44分


日差しは柔らかいのですが、風の当たる甲板上は寒かったです。この日は桜島に4時過ぎから12時頃まで滞在し、噴火は一回だけで穏やかな桜島でした。長期的に見ると大きな噴火がいつかは起こるのでしょうが、桜島を朝夕目にする鹿児島市民としては穏やかであってほしいと願うものです。夜間爆発画像以外は全て2015年1月13日に撮影したものです。
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鹿児島の正月伝統行事 花野地区の鬼火焚き 2015/01/11 (鹿児島市)

2015-01-12 17:08:13 | 祭り・伝統行事
寒い日が続く1月11日(日)、鹿児島市の花野(けの)地区で正月恒例の鬼火焚きが行われました。ここは西側に花野団地(最初の画像右側)、東側に伊敷団地がある水田地帯です。

正月前から積み上げられた孟宗竹や丸太などの櫓に点火されました。晴れていると西空に明るさが残る時間帯ですが、あいにくの曇天でした。

近所から集まった人々 左側は明かりを持って歩く人影


たちまち燃え上がる炎


現場に着いたのは点火直前でした。数日来冬型の天候で弱い北風が吹き空気が乾燥していました。18時26分、数人の子供たちが点火するとわずか1分ほどで櫓の上まで炎が駆け上がり歓声が湧きました。

遠慮がちな子供たち


鬼火焚きは無病息災を願う正月行事の一つです。県内各地で今も続いていますが、鹿児島市では北西部の郡山地区で多く行われています。

昔の鬼火焚きは中学生以下の子供たちが中心の行事でした。孟宗竹で櫓を組んで杉の葉や丸太などを置き、門松や正月飾りを燃やしていました。少子化と子供たちの安全を考慮し、最近では大人が中心の行事です。

手前には焼酎なども準備 大人の楽しみ


年末から準備して殆どは1月7日に点火します。点火時間帯は早朝、昼間、夕方など様々です。大人の都合に合わせて7日以外に開催するところも多く、ここでは日曜日の11日に点火されました。

姶良市ではジャンボ鬼火焚きが行われ一大イベントになっていましたが2010年の第14回を最後に途切れています。近くにビニルハウスができて開催できなくなったようです。高さ35mの巨大な櫓を燃やすので、他に適当な場所を探すのが難しいのでしょう。

火の管理は大人が受け持ち 安全に燃やすのが肝要


今も昔も子供は宝ですが、安全に配慮して焚火をさせないようです。今は野焼きも原則禁止されています。はるか昔のことですが、小刀を使えるようになったのがうれしくて「肥後の守」を学校にも持っていくものでした。今そのようなことをしたら大事でしょうね。

孟宗竹のはじける大きな音と、燃え上がる炎には風邪など吹っ飛ばす力強さがあります。子供も大人も健やかな一年を過ごしたいものです。
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桜島の山体膨張 気象台は注意を呼びかけ 2015/01/07 (鹿児島)

2015-01-07 15:23:59 | 桜島
桜島では年明けから山体の膨張が観測され、気象台は大きな噴火に伴う空気振動や噴石の飛散、火砕流、土石流などに注意を呼びかけています。

鹿児島市南部の谷山港から 撮影 2015/01/07 10時49分


1月6日に気象台が発表した情報は次のとおりです。

火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第2号
平成27年1月6日10時30分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本 文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
 大隅河川国道事務所の有村観測坑道及び京都大学防災研究所のハルタ山観測総合坑道に設置している傾斜計及び伸縮計では、1日頃から山体の膨張と考えられる変化がみられています。昨日(5日)以降も同様の変化が続いています。

 同様の変化がみられた、2012年7月24日及び2013年8月18日には多量の噴煙を噴出する噴火が発生しており、今回も同規模もしくはそれ以上の噴火が発生する可能性があります。今後の火山活動に注意して下さい。

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> (引用終わり)

今朝のテレビ朝日 KKB鹿児島放送


今朝の桜島ライブ画像 NHKテレビ


桜島の風向き情報 今朝のNHKテレビ


年明けから7日12時までの爆発回数は29回で単純平均では一日当たり4回程度。昨年の爆発回数は450回で一日当たり1.2回ですからハイペースです。

2013年8月18日夕方には噴煙が5000mmまで上り、東風に乗って火山灰が鹿児島市街地を直撃しました。地元民としては普段より火山灰が多い感じでしたが、翌朝のワイドショーレポーターが夜中に駆けつけた事の方に少し驚きました。

桜島の山体膨張について、2013/12/23にブログ記事「桜島の山体わずかに膨張傾向」を書いています。興味のある方はご覧ください。

噴煙は大隅半島方向へ 谷山港から撮影 2015/01/07 11時3分


注目のキーワードは 「南岳火口からの噴火」と「山火事」

噴煙を上げているのは桜島の南東斜面にある昭和火口です。鹿児島市側からは見えません。南岳火口からは白い湯気程度しか出ていません。

南岳火口の噴火規模は噴煙量で昭和火口よりも一桁大きいとされています。南岳火口から噴火するようになれば、噴火活動が新たなステージに移ったことを示すものです。噴石の飛散距離が伸びて山火事が発生することも活動激化を表す指標だと注目しています。

南岳火口から大きな噴火が続いた昭和50年代には空気振動で窓ガラスが割れる被害もありましたが、今のところそのような状況ではありません。
噴火が今よりも大きくなったとしても冬場の風向きでは鹿児島市街地や鹿児島空港付近に火山灰が降ることは考えにくく、観光・ビジネス面への影響はありませんのでご安心ください。
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寒さ和らぐ吹上浜 恵比寿さんに地引網を思い出す 2015/01/05 (鹿児島)

2015-01-06 16:53:58 | 思い出
鹿児島では珍しく元日に雪が降りましたが、4日には寒さが緩みました。
5日は砂山の恵比寿さんに米、塩、焼酎を供えて感謝、健康と豊漁を祈ってきました。

恵比寿さんと海神様


右側の恵比寿さんの台座には昭和19年の文字が見えます。私が幼い頃は60m程度北側にあったと記憶しています。以前置かれていた場所は造成されて豪華な別荘ができています。

昭和30年代、吹上浜沿岸では地引網が盛んに行われていました。肥料にするほどイワシが大漁だったそうです。高度経済成長期前の地引網は半農半漁の近隣住民にとって自給自足生活そのものでした。数集落ごとに地引網をしていて、旧日置村では6箇所ほどありました。およそ60人ほどで網を引いていました。船は大きな櫓を6本ほど備えており、網は細かい雑魚網、網目の大きいもの、さらには沖合いに綱を伸ばす鯛網もありました。

鯛網は春先の早朝沖合いに綱を伸ばし、綱に魚脅しの白い木の棒が付けられていました。記憶はあいまいですが、綱は数キロメートルで途中に樽の浮きがあり先端部に袋網がついていました。船の上から長い木の棒で網の外側海面を叩く様子を覚えています。半日以上かけて鯛網を引くため浜には弁当が届けられました。桜島の見える沖合いまで船を漕ぎ出すと聞くものでした。

当時の吹上浜日置地区ではポンポン船による小規模漁業と沿岸住民の地引網が共存していました。まだチリメン漁がなかったので、小魚が豊富で雑魚を追っているブリなどの大きな魚も入りました。煮干(イリコ)つくりは個人ごとに行い、青年舎(せいねんしゃ)と呼ばれていた集会所に製品を持寄って袋詰め出荷していました。

見晴らしは悪いが海は穏やか


昭和40年代後半にはバッチ網と言われるチリメン漁が吹上浜でも始まり、大きな魚の餌になるごく小さなチリメンをとるため地引網の漁獲量は次第に減少しました。高齢化や公共事業拡大により地引網従事者も減少し、大きな船を使った地引網は急激に衰退しました。

その後も平成初期までは十数人程度の小さな地引網が数箇所で続きましたが、生活をかけるほどではなく元気な高齢者の生きがいのようなものでした。網元の小さな伝馬船を利用し、小型船外機も使っていました。キス網や沖合いに出てイカ漁などする人もあり、ここには小型機械を使った船揚場が作られ小船が10隻程度いました。

ごく弱い南西風で静かな海


昭和50年代、公共事業による防災工事が進み河川堤防や道路法面、急傾斜面などがコンクリートに覆われ河川への土砂流入は減少しました。沖合いでは公共事業用に大量の海砂が採取されたことも砂浜が細る原因と言われています。

吹上浜では日置市東市来町江口地区で海砂の流出が顕著になり、日置地区でも天神ケ尾(てんじがお)キャンプ場北側で護岸工事が行われました。幅が細くなった砂浜は急傾斜になり小船を引き上げることができず、船揚場は撤去されました。1隻だけ残った地引網の小船も今はありません。

昔の浜の賑わいを唯一しのぶものが、ここの恵比寿さんです。今や過疎化が著しい古里ですが、砂山に立つと昔の思い出がよみがえり懐かしさで一杯です。

打ち寄せた貝殻


穏やかな砂模様


風で削られた砂浜


砂浜の拡大画像


夏にはキス釣りや潮干狩りを楽しめる吹上浜も冬は北西の季節風が吹き付けて荒れる日が多く、海辺に近づく人はわずかです。雨や雪を伴った暴風のため砂山は削られています。強風だけであれば砂山にきれいな砂紋が現れます。

砂浜から戻って民家周辺の景色を見てみましょう。

黒く傷んだトベラの実


ナルトサワギク


ヤツデ 実がふくらみ始めています


焼芋にやってきた小鳥 左右とも同じ枝先を角度を変えて撮影


ナルトサワギクが一段と増えています。四季を通じて花を咲かせ、綿毛に乗って種が拡散します。真冬でもこのとおり花を咲かせています。数年後にはセイタカアワダチソウのように、砂丘の風景を変えるほど増殖するのではないでしょうか。

梅の枝に焼芋を置いたところ、さっそくメジロがやって来ました。次には大きめの鳥も来ましたが足場が悪いようですぐにいなくなりました。人影があると近づかないようです。11月に種を蒔いたエンドウ豆、ソラマメは冬の寒さに耐えています。頑張れよ!
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照国神社に初詣 天文館商店街をカメラ散歩 2015/01/03 (鹿児島)

2015-01-03 21:36:59 | 日記

新年明けましておめでとうございます。
花浄土鹿児島ブログでは季節の花便りや祭、吹上浜の様子などをお伝えしています。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

平成27年元日は時々雪が降り、2日も午後には雨模様でした。今朝は冷え込みましたが昼前から暖かい日差しが戻り多くの人が初詣に繰り出したようです。

照国(てるくに)神社に近い中央公園 地下は駐車場になっています


おや? マフラーをしたお侍さん 優しい人がいたようです


神社鳥居横から 背後は城山


11時の境内は参拝者の列ができ始めていました


本殿まで15分ほどかかりました


帰りには列が伸びていました 左上奥は雪化粧の桜島


照国神社は島津斉彬公を祭神とする旧別格官幣社です。
鹿児島市中心部に位置し、県内で最も初詣客の多い神社です。繁華街の天文館から歩いて10分以内の近さで鹿児島県民に親しまれている神社の一つです。

子供たちに人気のお面 くまモン、妖怪ウオッチのキャラもありますね


博物館前の交差点 標高はわずかに5m


昼食は「そば茶屋 吹上庵」


11時40分頃でしたが満席で10分ほどの入店待ち、食事を終えたのは12時半前でした。隣のラーメン店「くろいわ」も満席でにぎわっていました。

うなぎ専門店「末よし」も入店待ち状態


天文館のうなぎ料理専門店は今も繁盛しています。鹿児島は全国有数のウナギ生産地ですが、昔と比べるとかなり値段が上がっています。いつまでも庶民の味であってほしいものです。

ゴンザ通り餅つき大会


子供たちも参加し、つきたての餅が振舞われました。

つながり整骨院


餅つきのすぐ近くにあった整骨院です。名前が面白くて写しました。
昔は「骨接ぎ」とか言っていましたが実際に骨折を治療するわけではないでしょうが・・・・・柔道整復と書かれたところもありましたが、「つながり」は骨接ぎのようでもあり、絆のようなつながり、フランチャイズの支店つながりのようでもあり・・・・・面白い名前でした。

納屋通り(なやどおり)400周年 初商イベント


山形屋広場(3号館予定地)のポケモン遊具


かつては天文館から丸屋、納屋通り、山形屋などが商業の中心地でした。現在は鹿児島中央駅のアミュプラザ、与次郎のフレスポジャングルパーク、市南部の東開町にあるイオンモール鹿児島などが集客力を増して商業地区は分散傾向です。

天文館では賑わいを取り戻すため旧林田ホテル跡地、高島屋などに再開発構想が出ています。山形屋は現在の店舗西側に3号館を建設する予定でしたが、景気回復が遅れているため拡張計画は凍結され一部は駐車場やイベント広場として利用されています。

西本願寺鹿児島別院の大きな活花


お寺にお参りする人も多かったです。
納骨堂と本堂にお参りして先祖に感謝を伝え、心安らかに家路に付きました。
今年が穏やかな良い一年になりますよう願っております。
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花浄土/鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。