はなうたまじりにひとりごと

私視線で、観て聴いて♪素直に気ままに我儘に。主に宝塚の舞台のこと、その他諸々?についてお喋りを。

AKURO悪路

2006-10-30 08:26:47 | Weblog
千秋楽までに書こうと思ったのに、間に合わなかったぁ。
ま、辛口なことを書くから、いいかな?終わってからの方が。

先日観て来たのですが…うーん、一回だけにしておいて、よかったかも。
そもそも、サンシャイン劇場という場所は、私にとって「眠くなる劇場」というイメージがあるんだけど、今回も!!
始まってしばらくしたら、眠くなってきた。
ああ…やばい、まださえちゃん、ちょっとしか出てないのに…。
以降、‘瞬間落ち’を繰り返す繰り返す…ダメだったぁ。

かしコンの時は、寝不足でも、セリフが不満でも平気だったのに…何故?
私はサンシャイン劇場にまつわる何かを乗り越えたんだ!と思ってたのに…。(なんだそりゃ?/苦笑)

で、こんなに音が賑やかな公演なのになんでだろう?と呆然と劇場を出て、考えてみた。
多分、さえちゃんが大好きな皆さんは、さえちゃんが素敵で大満足なんだろうけど、私は…、

それだけじゃ納得が行かないっ。

まず、主人公に感情移入できない。
なんなんだろ、あの一人だけ浮いちゃったみたいになってるのは?
まるで現代からタイムスリップしてきたみたい。(これ、「黄金…」の常盤さんにも言いましたっけ?)
ああいうのがとても苦手なので、そこで冷めてしまう。
時代背景、設定、構成、太鼓、アクロバチックな振付。重厚にしようとしてるらしいのに、なんだそのチンケな青春ドラマばりな、大詰めは?
あれで、どんでん返しで、主人公がみんなの人垣を礎に生き抜けた方がなんぼかましじゃ?
てゆーか、ちゃんとアケシとロマンスがあって、忘れ形見を残す方がまだ……。
奇をてらってるのかなんだか、もう、意外さにわくわくするんじゃなくて、その度にひいていく私。
ダメだ…私には純真な心が足りないらしい。

さえちゃんのお芝居は、非常に心地よかったですよ。高烏帽子もりりしく華やかに、アケシもあんなズタボロなのに、どこか凛とした美しさがあり、かなり無茶苦茶な設定なのに、説得力があった。
表に出せることが少ないのに、他人が説明するアケシ像を、そこに存在するだけで描き出している。さえちゃんらしい、お芝居。
ズタボロだけど、変に華やかすぎないけど、清流みたいなきれいさがあった。
ああ、さえちゃんって綺麗なんだなと今更思ったと…。
で、その美しさで、ラスト…アケシにスポットをあてて…ごーまーかーすーなっズルイなぁ、この演出。
力技で観客をねじ伏せてるわ…。


やはり、私にはこの演目自体があってない…。
ああ、そうそう、劇団四季こどもミュージカルの元気な主人公(すいません、あくまでイメージね)が、民俗芝居に紛れ込んじゃったみたいな印象でした。
慣れちゃえばいいのかな?
うーん、ごめん、慣れるまで観たいと思えない。
友人と話したところ、TSとはこういうものだと言われ…単純に私とTSの相性が悪いんだと悟った。
ああ、あんまり、私の贔屓ちゃんたちには、出て欲しくないなぁ…と、小さな声で祈ってみたりするのでした。