風 雑記

建築とその周辺で感じたこと、思ったこと

うどんとパブリックアート

2005-10-04 16:53:45 | インポート
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昨日は熊本県信用保証協会八代支所(1998年完成)の7年点検を頼まれていましたので調査結果報告に行きました。八代は25年前東京から帰熊した時、父(7年前他界)から「手打ちうどんの店を始めるから見習いに言って来い」と言われ、JR(その頃国鉄)でアーケード街にある「都一うどん」へしばらく通ったことがあります。半年ほど店を手伝い、設計の仕事に戻ったのですが、そのころのアーケード街は活気があったのを覚えています。その後都一うどんの社長さん(名古屋生まれで個性的な人でした)関係の設計を八代で2軒依頼された事もあり、来る機会も多い所です。
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八代支所は熊本県南の銀行融資保証をする所で業務範囲は広いのですが、一般の人が来る機会はほとんど無いかと思います。しかし経済活動の中での関係は大きく、当然風設計室も保証して貰っている融資があります。(設計を担当する前から)あまり表に出ない業務が多い事から、八代支所のコンセプトは町並みに対して積極的に敷地をオープンにし、内部のアメニティ向上を柱にしました。積極的な働きかけとして敷地の2ヶ所にパブリックアートの展示スペースを設置し、完成後しばらく地元の造形作家の作品を展示してもらっていたのですが、2度目の展示の時、心無い人に残念にも壊されてしまいました。
東京のファーレ立川(立川市)は再開発された街の至る所にパブリックアートが展示されています。
世界的に知られた作家の作品が意外なところに展示されていたり、時にドキとしたり、触れて楽しんだり、ちょっと笑ってしまうような作品もあります。自然は感情を豊かにしてくれますが、街の中にアートがある事で同じように豊かさを感じることがあることを知りました。