風 雑記

建築とその周辺で感じたこと、思ったこと

水前寺の家 棟上

2009-11-16 11:41:45 | インポート

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12、13日は水前寺の家の棟上でした。事務所から自転車で3分と近い現場なので途中経過もこまめに見に行くことが出来ます。建て主は30代の若いご夫婦と子供2人と祖母の5人家族です。1階は仕事場、2階を住まいとしています。必要な広さを確保しながらローコストにする為、シンプルなT字型の総2階にしました。中心となるLDKは片流れの伸びやかな空間とし、広めのバルコニーを設け、以前から在った梅の木を残しました。

若い建て主だとデザインも若くなるような気がします。希望もあって外壁はガルバニュウム鋼板素地の波板(大波)を横張りにすることになりました。小波張り(縦)は20年前にアーチストのアトリエに初めて使い、時々使う外壁材ですが大波の横張りは初めてです。防水収まりが難しいので私から薦めませんが、要望もあり下地での防水対策を徹底して採用しました。出来あがりを楽しみにしています。

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風設計室のいつもの仕様になってきましたが、屋根部は断熱材を野地板の外側に張り、通気層を設けて断熱性能を高めながら、屋根形状そのまままに内部空間の有効利用をします。通し柱の雇い柄(欅-写真:小根差仕口より強度が高い-すまい塾の古川さんより)も定番になりました。少し手間は増えますが構造耐力や断熱性能にプラスになる工夫は常に検証しながら取入れます。そう言う意味では風設計室のオリジナル仕様が増え続けて、最近の長期優良住宅仕様 に負けない住まいづくりになっています。