風 雑記

建築とその周辺で感じたこと、思ったこと

熊本城 桜満開

2006-03-29 21:27:09 | インポート

P1010624 調べることがあり熊本市役所へ、途中の白川両岸の桜も満開なので、市役所14階にヨリ道し熊本城の全景を眺めてきました。

天守閣前に本丸御殿復元工事の足場が見えます。昨年木材検査時に工事に使う木材を見せてもらいましたが、素晴らしい桧無節材(一本数百万円する木も数本あり)で、九州内では揃えられず名古屋の材木屋さんが本州の山から集めたと聞きました。(木材費だけで約3億円とのこと) 

2_6 坪井川沿いの長塀越しの桜の下、芝生に寝転がる人も見えます。昼間日差しの中では暖かいですが、ここ数日花冷えするらしく夜の花見は寒いようです。(行く予定はナイデスガ)


松山から内子へ

2006-03-27 21:34:25 | インポート

Photo_36 Photo_37 Photo_38 熊本へ帰る日の朝、JRで内子(特急で25分程)へ行きました。駅からしばらく歩くと川沿いにしだれ桜が満開になっていて、ソメイヨシノしか見慣れてない私としては感動でした。

内子町は早くから重要伝統的建築物群保存地区に指定され、古い町並み(小さな町です)は観光的にも有名ですが、保存された建物だけでなく今も生活している家が混在していて好感を持ちます。(保存された建物はある意味生きていない建築かもしれません)緩い坂道沿いの古い町並みには、みやげ物屋、喫茶・食事処などがあります。そんな中気になるものが名前にチョット引いてしまう酢卵ドリンク(特産らしく、ビンに入ったオレンジ色の飲物)、柑橘類の無人販売?格子の前に並べて売ってあり、ハッサク(4個入 100円)を買ったのですが、お金は格子から突出た筒に入れます。入れると中から「ありがとう」、「袋あげましょうか」と返事があります。(無人販売のようにする意味が無いと思うのですが)

「商いと暮らしの博物館」には大正10年頃の薬屋の暮らし振りを人形を用いて再現してあります。店頭では番頭さんが「ケチャップと言う珍しいものが手に入ったよ」と売り込みをしています。奥では2人の丁稚が「横文字ばかりで私にはこの仕事は向いてない。辞めようか思う」などグチを言っていて笑ってしまいました。写真右は内子座(芝居小屋)で、中から最近の若者の歌が聞えていて変なマッチングに、入りたい衝動を抑えながら電車の時刻が迫っていたので駅へ向かいました。

1_5 2_4 3_4 内子が繁栄したのは和紙と木蝋の生産で、特に木蝋は海外にも輸出していて写真の上芳我(かみはが)邸は木蝋豪商跡(重要文化財)として資料館になっています。敷地面積1300坪の中に母屋(写真左、中央)、離座敷、離部屋、釜場、土蔵、蝋搾り小屋、資料館が点在し、往時の隆盛や木蝋作りの大変さを感じさせます。チケットの裏に「何の因果ではぜとりなろた、離れ小枝がおそろしい。はなれ小枝はしぼりもなるが、綱がきれたら命まで。鳥の中でも喰われぬとりは、ろうとりはぜとり油とり。」とはぜとり歌が書かれています。富の集中にはそれを支える人たちの苦労があったと言うことでしょうか。


松山散策-石手寺

2006-03-27 20:33:27 | インポート

Photo_33 Photo_34 3_2 Photo_35 道後温泉から徒歩で10分ほどのところに、四国霊場第五十一番札所 石手寺があります。お遍路姿の人も多く、参道、門前町、塀の土壁など数百年も変らない姿を見ていると、四国の仏教信仰が厚いのを改めて感じます。

石手寺は地方名札の随一として四国霊場の中でも最も由緒あるお寺で、建物の大半は国宝・重要文化財になっています。仁王門(鎌倉時代)は国宝で、左右の仁王像は雲慶の作(両側に下がる大草鞋に気を取られ見損ねました)です。三重塔(重要文化財)も綺麗ですが、反対側にある阿弥陀堂(写真右)に引き付けられました。国東半島の冨貴寺に似た寄棟の軒の深さとバランスの良さは素晴らしく、しばらく見惚れていました。

奈良のお寺めぐり(人の少ない真冬に震えながら見るのが好きです)も楽しいですが、長男のお陰で松山で素晴らしい古寺が見れました。(o^^o) -ppgさんのコメントで仕入れた絵文字デス。


松山市散策

2006-03-27 14:07:32 | インポート

Photo_24 Photo_25 Photo_32 24、25、26日の3日間、大学2年生になる長男が寮を出て、アパートの一人暮らしを始める事になり、引越しの手伝いに行きました。(次男を連れ松山観光を兼ねて)

松山市は四国では最も人口の多い町(約人口54万)ですが、町中心部はこじんまりした印象を受けます。市電が走っているのは熊本と同じですが、熊本駅から健軍電停までを輪にして松山城(山城)の廻りを環状線にした感じです。有名な道後温泉は環状線から3駅目、熊本で言えば八丁馬場電停から健軍電停くらいの距離で以外に近く、道後温泉とJR松山市駅間を観光用の小さく可愛らしい坊ちゃん電車(写真)が走っています。

100 長男のアパートはRC造4階で2.5帖のキッチンと8帖、浴室、WC付きで家賃3万2千円(他も大体同額程度)で、熊本に比べると2/3の感覚です。たこ焼きが6個入り200円(熊本は350円)、100円弁当(写真)は別格にしても全体的に物価が安く、暮らし易い町です。(定年後暮らしたい町の全国NO.1だそうです-タクシー運転手)

松山の桜は開花前でしたが、熊本空港に降り立つと日差しが強い。自宅に帰り次男と私が「熊本は日差しが強か」と言うと、「熊本の住人なのになん言いよっとね」と、この会話昨年5月連休に帰熊した長男・長女との会話とマッタク同じです。「やはり熊本の気候はチョット個性的かな」が今日の事務所の会話でした。


奥満願寺の山荘

2006-03-23 13:55:12 | インポート

Photo_29 Photo_30 Photo_31 昨年10月から工事をしていた南小国奥満願寺の山荘が完成し17日に引渡しました。12月の大雪と冷え込みは予想外でしたが、現場へ24回足を運びました。昨年の夏から冬の熊本-天草、秋から冬の阿蘇-南小国と例年にない遠出の現場が多く熊本の海と山の景色を堪能し、遠さもまったく気にならない楽しい現場行きでした。(現場監理自体は厳しいところもありましたが)

今回「熊本は本当に自然が豊かだ」と再認識したのですが、それはブログを書き始め、今まで何となく通り過ぎていた風景や民家が画像的意識を持って見ると、より豊かに感じられることが解り新しい発見です。

山荘の建っている敷地は山の尾根のようなところで、南側には外輪山の高原と阿蘇の五岳が広がっているのですが、平屋のためリビングからは隣接する建物の間からしか見えません。そこで南、西、北の景色が望める屋根上テラス(写真)を設けました。(ここで飲むビールは格別だろうな...)

Photo_28   温泉はかけ流しが出来る43度ぐらいの温度で、北側の杉林に向かって窓を設け、腰壁は車帰(赤水)の砕石場で取れる千枚岩を使いました。天気が良かったのでOMソーラーも棟温度50℃を超え、30℃近い温風が床から吹出し予想通りの結果です。建て主が関西在住の方で、私にも時々利用させて上げるよと言ってもらいました。個人住宅ですと引き渡してしまうと、その時から完全に手を離れてしまうのですが、今回はメンテナンスも兼ねて来れるかなとすごく楽しみです。