風 雑記

建築とその周辺で感じたこと、思ったこと

生涯音楽のつどい

2009-10-26 18:35:10 | インポート

01_2 02   毎年10月、関東方面からの演奏者のグループ(リーダーは作曲編曲の専門家)と地元の演奏者が集い、YMCA阿蘇キャンプでの合奏や地元の小学校や保育園での演奏会を行う「生涯音楽のつどい」があります。今年で9回目を迎え今回はYMCA赤水保育園で演奏会を行う予定と聞き前日の25日(日)夕方から1泊で出掛けました。

24日からプログラムは始まっていて、25日夜は阿蘇キャンプで合奏や自由演奏会が遅くまであり、楽器の苦手な(音楽は好きなのでギターには挑戦したことはあるのですがどうも才能が無い)私は暖炉の火とお酒と音楽を楽しむ贅沢な時間を過ごしました。楽器はピアノ、バイオリン、ビオラ、チェロ、フルート、リコーダー、マンドリン、トランペット、オカリナ、打楽器などと多彩で、年配の人も多いですが、ジャズバンドの第一人者や熊本でファッゴット、リコーダーの名手の方がおられ、ジャズやクラッシック、童謡と音楽も多彩でした。

03_2 今回初めて見た楽器がファゴット(写真:別名バスーン)です。オーボエの兄弟のような楽器ですが、二本の木管(楓)が途中から合体し一本になっています。重さもあり演奏は難しそうでした。                            ファゴット(Fagott)の音色は女性の低い声や男性のテノールに近く、ソロから伴奏まで巾広く受け持つ事ができ、ベートンベンは「天からの声」と表現したそうです。

ソプラノの声楽家(アンジェラ・アキ似の女性)の方はお話をすると、知合いの設計事務所の奥さんとのことで意外な出会いでした、つい設計事務所の難しさや厳しさなど現実的な話も。

初対面の人も多いようなのですが、楽器合奏で人の関係がどんどん広がっていく感じがしました。設計は人との関係を建築で作り出そうと考えているのですが、10年、20年先を見ながら考える建築と音楽が持つ今この一瞬が持つ人とのつながりはまったく違うものだと再認識させられました。(当たり前なのですが....深く考えさせられます)