風 雑記

建築とその周辺で感じたこと、思ったこと

森の保育園

2008-02-16 19:26:23 | インポート

P1040168 P1040167_2 2月12日(火) YMCA赤水保育園の移転新築の起工式でした。木造平屋なので木材の手配などの準備は1月から進めていて、阿蘇の気候を考えて2月20日過ぎから基礎工事に取り掛かかる予定です。起工式当日は寒さが最も厳しい時期となってしまいました。

阿蘇五岳は薄っすらと雪化粧、敷地に来る道路際に雪が残っていましたが、地元の方や阿蘇市議会の方、YMCAの各センターの館長さんも見えて50人ほどの盛大な起工式になりました。

保育園の敷地は四方を森に囲まれ、園庭になる部分以外にも森の部分があり、ドイツで行われている「森の保育園」(森の中で一日活動し、知恵と工夫を凝らしながら自然と触合い自然から学ぶ保育)のような保育も行いたいそうです。

太陽熱を利用したパッシブソーラー(OMソーラー)と森の冷気を利用した涼風取込のシステムを取り入れ、CO2削減と光熱費の30~40%の削減を目指した計画です。実際には50%近くになるのではと期待しています。

雄大な阿蘇の自然の中にいると地球温暖化など関係無い様にも感じますが、ほんの半世紀前を思い出すと(5才頃です-手はアカギレ、鼻タレていたような記憶が)無駄の少ない慎ましい暮らしをみんなしていたような気がします。その頃と同じ様に暮らすのは難しいですが、知恵と工夫を凝らして少ないエネルギーで自然と仲良く暮らす事も出来る訳で、そんな願いを込めた建物が着工しました。7月に完成予定なので、監理にしばらく阿蘇に通います。


慈愛園 棟上

2008-02-02 14:21:50 | インポート

P1040077_2 P1040071_3 慈愛園子供ホーム サローホームとミラーホームの棟上です。3月末の完成に向けこれからが仕上げ工事になって行きます。2棟同時の棟上式の為少し時期を待ったのですが、天気予報は曇りなのに朝から小雨が降り続いています。

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残念ながら屋内での上棟式になり、餅投げもホームごとに6回に分け、青空の下の餅投げからすると少し迫力に欠けますが、子供達が90人いるのでそれなりに盛り上がりました。9年前のエスターホーム棟上の時は快晴で、子供達と老人ホームのお年寄りに分けて2回行ったのですが、今回は雨の為お年寄りの参加は中止になりました。「今度はいつ餅投げがあるだろうか」と すごく残念がられたそうです。我が家の末っ子(中2)も9年前の餅投げが記憶に残っていて「今度も俺行きたいな」と言ってましたが、雨天の為諦めたようです。

工期のことを考えると厳しいですが、2ヵ月後には新しいホームが2棟完成です。パッシブソーラー(OMソーラー)システムを取り入れていますので、太陽の恵みで冬は暖かいはずです。夏の涼風システムも取り入れたいと苦心しているのですが、ディテールが難しく、もうひと踏ん張りしなくてはなりません。