昨年暮(12/13)のブログを今頃書いていることになります。ずっと仕事に追われ暇が無かったと言うのが言い訳です。
水俣第一中学校エコ改修について「環境省」との協議に行きました。建物は日比谷公園の西に隣接し、合同庁舎6号棟(厚生省も同居)にあります。隣は今話題の最高検察庁です。以前10年近く住んでいたはずなのにこの界隈はまったく近寄ったことがありません。丁度着いたのがお昼時だったので、10階辺りのビル内食堂で日比谷公園を見下ろしながらの昼食、混雑してました。玄関には警備員が数名居て、入館管理カードを貰いゲートを通過しないと入れない仕組みで、なかなか厳重です。
赤坂プリンスホテルも今年3月で閉館なので宿泊しました。1階ホール内装は白大理石でなんとなくあっさりした印象です。部屋は外観デザインの通りコーナー窓からの眺めは開放感があり、他のホテルにない魅力を感じました。
古い旧館にも興味があったので1階のバーへ行き、カウンターでスコッチを飲みながら、チーフバーテンダーの人としばらく話をしました。知らなかったのですがこのバーの内装は村野藤吾とのこと、カウンターは奥まって5名ほどしか座れませんので、狭いことが逆に特等席になっています。ザックリとした壁と木天井が落ち着きを感じさせ、新館とは対照的な雰囲気です。改装時の村野さんの話も聞けて楽しい一時でした。
夕食は赤坂界隈をブラブラしながら外で食べました。クリスマス時期なので窓を利用したクリスマスツリーのデコレーションがしてあるのですが、夜外から見る新館はひっそりした印象で華やかさが感じらません。閉館の理由は天井高さ以外にもあるのではないかと....
翌日、上野不忍池近くに在る岩崎弥太郎邸に行きました。大河ドラマ「龍馬伝」で注目が集まっただけに閉館前でも結構来館者がいました。洋館は1896年ジョサイヤ・コンドルの設計で、英国ジャコビアン様式(まったく知らない様式です)とのこと、玄関周りにシュロの木が植えられ英国風と言うよりペルシャなど中近東の印象です。壁は金唐皮紙(型打ち模様)張りで、 天井は木格子組みで高く(4.0m程かな)、各部屋に暖炉とスチームがあります。この天井高なら冬は必需設備だったと思います。
洋館の続きに和室がありますが、3間×3間の和室もあり天井高も高く、寄棟の軒の出が一軒半ほどあるのですが、特に斗組がある訳でないのに軽々と見えます。木組みの構造が知りたくなりました。隅木を上屋の瓦屋根部分で押えてテコの原理でバランスをとっているのかな?それにしても軽快に見え、少し違和感も感じました。 だれか教えてくれないかなと思いながら、閉館時間に追われての駆け足の見学でした。