風 雑記

建築とその周辺で感じたこと、思ったこと

私たちの仕事展 「風設計室の25年」

2010-03-13 11:56:21 | インポート

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3月6日から22日まで事務所隣ギャラリー楓にて私たちの仕事展「風設計室の25年」を開催しています。1985年に事務所を開設し、2010年の今年25年を迎えることに気付き、初期の建物から最新作まで一度いろんな人に見てもらえればと企画しました。以前の建て主も最近の風設計室を知らないはずなので。写真パネル(説明文)や模型、図面、影響を受けた建築家の本などの展示とテーマ別に保存やパッシブソーラーなどを紹介しています。

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写真の模型は4月完成の八代のクリニックです。残念ながら今回の企画展には間に合いませんでしたので、模型での紹介です。鉄筋コンクリート造3階建てで敷地も広く理想的な環境に建ちます。外断熱(風設計室オリジナル工法)とOMソーラーを組合せ、3層吹抜け(天井高9.0M)の待合ホールの床下冷暖房や外断熱コンクリート壁を内部温度に近い冷暖蓄熱体として利用することで、建築の環境負荷低減を試みています。構造的には外壁コンクリート壁以外内部RCの壁は無く、柱以外は全て乾式間仕切とし、1階床下は木組みで将来の平面変更や設備の変更、メンテナンスにも自由に対応できるようにしました。これまで蓄積してきた工夫を一歩前進させた建物なので、その効果をとても楽しみに追い込みの現場監理に励んでいるところです。

11日は東京や群馬桐生から友人や作家が来てくれ、またその友人、知人(女性ばかり、人気があります)が集まり、パッシブソーラーの詳細を説明してほしいなどリクエストもあり、中々賑やかな一日でした。