風 雑記

建築とその周辺で感じたこと、思ったこと

6月11,12日の大雨

2011-06-27 20:06:28 | インポート

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3ヶ月ぶりで2週間遅れのブログを書いています。忙しさに追われたのと東日本大震災の被害のひどさに設計者として深い無力感を感じていました。TVから伝わる被災された方の悲しみの深さを思うと言葉になりませんでした。

仕事に追われながら、どうしても四国松山に行くことになり、熊本県庁から福岡空港へ向かいました。写真はバスを待つ間の県庁の銀杏並木です。屋根のあるバス停でも傘を差さないとずぶ濡れです。高速バスには乗れましたが高速は通行止めで一般道を走るとのこと、高速前で降りることにしました。しかし道路は長蛇の列、しかたなくタクシーでJR豊肥線の駅へ、駅に着くと「全線運休でいつ再開できるかわからない」との返事、諦めようかとも思ったのですが、この機会を逃すと行けないだろうと、またタクシーで裏道走りで熊本駅に向いました。こんな風に新幹線を利用するとは思わなかったのですが、時間短縮は見事で、博多駅から福岡空港にギリギリで間に合いました。(なんとなく松山に行くなと暗示されているのかと感じながらも)

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松山はいつ来てもホッとさせるものがあります。町のスケールや雰囲気、今も観光が全て夏目漱石の「ぼっちゃん」を中心になっていること(最近は坂の上の雲も人気ですが)。道後温泉は道後温泉館(写真)があることが魅力です。銅葺き屋根部分は天皇陛下が利用された部分だと思います。木造3階建てと唐破風の構えは宮崎駿の{千と千尋の神隠し」のモデルと言われるように外部のデザインと内部の迷路のような雰囲気までがそっくりです。

帰りの12日も大雨、福岡空港には無事たどり着きましたが、高速バスは運行の見通しが立たず、博多駅に来ても新幹線が動かず、仕方なく新博多駅をウロウロ、各階何があるかを詳しくなりました。博多駅と高速バス間を行ったりきたりしていると新幹線が運行を再開したとのアナウンス、また新幹線で帰熊。大変な2日間でしたが、帰ってみるとどうにか松山まで行って帰れたのも新幹線が開通したお陰だと気づきました。