風 雑記

建築とその周辺で感じたこと、思ったこと

2007年のお正月

2007-01-08 18:49:08 | インポート

県外の大学に行っている子供2人が帰省し、賑やかでのんびりした正月でした。昨年末はレイトショーに行きましたが、正月はレンタルDVD三昧、「MI3」「パイレーツオブカビリオン2」「トランスポーター2」「インサイドマン」「嫌われ松子の一生」どれも中々見応えがあり楽しめました。

5日が仕事始め、次の日から3連休なので9日を仕事始めにしても良かったですが、どうも休みボケしそうなのとゆっくり建築資料の下調べをする良い機会なので、いつもどおりの始動開始にしました。

04_1 Photo_64 Photo_65 6日は昨年末完成し、10日より入居開始になるグループホームと有料老人ホームの完成披露パーティでした。以前にも紹介しましたが北側に肥後芍薬、菖蒲を栽培される畑があり、古い民家や大きな樹木も多く、周辺は住宅や店舗がどんどん増えているのに何故かこのあたりは懐かしい風景が残っています。この景観を取り入れない手は無いと1,2階LDKは南と北とも広めのテラスを設け、居室からも周辺の風景が見えるように設計しました。なるべく住まいの延長に近いスケール、雰囲気を心掛け、快適さや使い勝手、省エネルギー・メンテナンスのし易さを大切にしました。

以前はデザインのオリジナリティを求めた時期もありましたが、この頃は村野藤吾設計の茶室や湯布院「亀の井別荘」(浅井康行氏設計)の空間の気持ち良さに惹かれると共に無駄の少ない自然エネルギー活用や快適な室温環境に力を入れるようになっています。今回の建物もOMソーラーを取り入れて光熱費の削減とCO2の排出量を削減と共に換気、臭気対策が重要な設計ポイントになっています。

昨年末完成時には1階グループホームの全室入居予定者が決まり、2階の有料老人ホームも残り一室とのことでしたので、ほぼ満室での利用開始になるようです。しかし認知症グループホームは入居される方の個々の症状に合せる訳ではないので、使い始めてから様々な問題も発生するはずです。その後の経過やフォローがより重要になることでしょう。