風 雑記

建築とその周辺で感じたこと、思ったこと

コヒービーンズチョコ

2006-04-22 19:35:05 | インポート

P1010753 普段あまり菓子類は食べないのですが、北海道在住の管理人メール友達の方から送って頂いた「コーヒービーンズチョコ」(写真)にはまってしまいました。焙煎したコーヒー豆をチョコで包んだものですが、中に入ったコーヒー豆がほろ苦くカリカリとした歯ごたえがあり、つい仕事の合間にポンと口に入れてしまいます。

送って頂いたのは六花亭(北海道)のもので、ホワイトチョコに包まれたものもありますが、チョコ色(ミルク)がチョコレートの分量が少なくコーヒー豆とのバランスが良いようです。コーヒービーンズの話をしていたら、娘から「コンビニにも同じような製品があったよ」とかUCCやドトールコーヒーにもある話を聞き、さらにインターネットで調べると何種類もあります。ポピュラーなお菓子だったんだと変に驚きました。

缶入り(写真)はROYCE(ロイス)製で、チョコが多く少し大きめです。私の好みとしては六花亭がお薦めで一袋100g入り300円、時々インターネットで買っています。

Photo_52 Photo_53 4/20、久しぶりに南小国の山荘へ行きました。大津のミルクロード沿いは桜が終わりツツジが色鮮やかに満開で、南小国の集落では鯉のぼりが何本も建っていて、季節が変わったことを実感しました。20年前我家でも長男誕生の時、父が庭に鯉のぼりを建てましたが、最近周辺ではほとんど見掛けなくなりました。近所迷惑になってしまったのでしょか、それとも少子化?...風に泳ぐ鯉のぼりの姿は子供誕生の喜びと家の繁栄を表わした大切な日本の風景なんですね。


1982 MC.BILD

2006-04-15 16:22:25 | インポート

Mc_1 Mc2_1 3月末で設計監理していた建物も完成し事務所に居ることが多くなりました。現場へ行かないとネタも無くブログを書く間隔も開きそうです。

1982年ですから24年前に設計(伊藤建築事務所勤務時)したMCビルの隣にあるビルが解体されているのに気付き、24年間見れなかった角度からの外観を撮影しました。この建物は私にとっては初めての6階建ての設計で、6階のボリュームと町並みとの関係を強く意識したことを思い出します。隣には今も日建設計による洒落た真っ白なPOLAビルが存在感を持って建っています。

建物用途はその当時名古屋に1軒あると聞いた医療専門テナントビルで、様々な科目に対応する為、逆スラブや将来用の光ファイバー用シャフト(この頃はまだ「光ファイバー」は将来普及するだろう程度でした)、組込み式立体駐車場(これについては振動音対策に悩みました)などの要望があり、もう一つ雨漏りをさせない事が条件でした。

設計構想の時、休みをもらって神戸、大阪、京都、奈良に建物を見に行きました。その頃気になっていたのは神戸 安藤忠雄設計-ローズガーデン、北野アレイ、フランクロイドライトの山邑邸、大阪 御堂筋、中之島周辺と槇文彦の電通ビル、京都で竹中工務店設計の建物(名前の記憶が無い)-ここで使ってあった焼過ぎレンガタイルはMCビルでも使いました。この時一番惹かれたのはローズガーデンの中庭のような外部階段と通路の距離(はなれ)感-お互いを感じる距離-です。その頃東京に出来た山下和正設計 フロムファーストビルの距離(はなれ)感-お互いの存在を切り離そうとしている-とは全く違っていました。それは関西に住む安藤さんならではの距離なのだろう..と感じたのは自分の勝手な思い込みかな。ただ建物の規模が違っただけかも(笑)。

MCビルは建物の角を丸くし雨漏り対策として屋根を掛けました。以前からビル街のビルとビルの間(スキマ)とスカイラインが気になっていて、どうにか出来ないものかと思い丸くすることで境に間(ま)をとる事にしました。撮影しながら..効果あったかなと当時を思い返し...い、いつの間にか四半世紀か...(時の経つのが早い...くなってる...)


美に殉じた画家 丸野幸雄展

2006-04-08 18:20:25 | インポート

1_9 2_7 午後から県立美術館分館、伝統工芸館を廻り、2時頃もう一箇所寄る予定で出掛けました。桜ももう終わりかなと思っていましたが、長塀越しも不開門(あかずのもん)前もまだ見応え充分、花見日和でした。

路面電車の中で藤原正彦著の「国家の品格」を読み終えたところで、彼は桜の花に無上の価値を置く日本人の情緒や感性、変化に富んだ四季と美しい自然が独自の精神文化を育てた。そのことをもっと大切にするべきと書いています。毎年見ている桜ですが確かに「美しい」と感じます。熊本城自体は人工的建造物ですがクスノキや桜など沢山の木々と共存していることで熊本の大きな財産になっています。現代建築も緑がないと様にならないとも。(建築のデザインに失敗したら木を植えろと言います)

01 02 03 県立美術館分館で「美に殉じた画家・丸野幸雄展」(3/28~4/9)を見ました。先に建て主でもあるI先生からパンフレットを頂いていて略歴や寄稿を読んでいました。丸野幸雄(1934~1989)終戦後の天草で育ち、父14歳で死去、4男2女の長男で美術を志し、苦学しながら多摩美術大学第一回の絵画科「首席」で卒業、その後美術講師などしながら作品製作、20代から肝炎と戦いながら平成元年他界、享年54歳。

高校時代の油絵は天草の明るい風景を感じさせ、「蝕壁」「円」シリーズ(写真-色が上手く出ていません)は、構成や色、質感に緊張感があり、心に迫ってくるものがあります。どの作品も才能の豊かさを感じますし、見ていて感動がありました。(明日で熊本での開催は終わりですが、行かれる方がおられれば県立美術館分館4階です)


秋津川公園パブリックトイレ

2006-04-03 21:44:19 | インポート

Photo_46 Photo_47 以前ブログでコンクリート打設を紹介したパブリックトイレが完成し、3月末の完了検査引渡しとなりました。ちょうど秋津川両岸の桜も満開、春休みの子供達や散策する人、休憩する人など多く、花見の人は特に利用したいだろうと、検査後早めの使用開始となりました。

Photo_51 Wc_1 構造的には鉄筋コンクリートと木造の混構造で、男性、女性、みんなのトイレの壁はコンクリートですが、屋根は木造で斜め方杖に挟まれた母屋材に40mmの杉板張り(天井材兼用)としています。コンクリート壁上は構造的なものを無くし、屋根が浮いているように見えることを意図しています。壁と屋根間には雨降込み防止の透明ポリカーボネイトを取付て採光と通風を確保しました。

Photo_50 夕暮れ時自動点滅の照明が点くと、設計イメージの屋根の浮いた感じが強調されます。パブリックトイレは不特定多数の人が利用するので、維持管理の難しい建物です。それゆえ利用者に愛着を持ってもらえるように心を込めて設計したつもりですが、その結果は10年、20年後に判るのだろうと思います。