風 雑記

建築とその周辺で感じたこと、思ったこと

東京建築散策Ⅱ

2008-11-25 20:57:48 | インポート

Photo Photo_3 Photo_4 11月23日朝熊本を発ち、「多摩の家」工事契約立会いと近隣挨拶へ、 その後3時間で目白の吉村順三記念ギャラリーの「新宮殿」展を見に行きました。(土日の13:00~18:00しか開いてないので)初めて行ったのですが、目白駅から徒歩5分ほどの幹線から一筋入った高級住宅地の中にありました。周辺を歩くと「徳川黎明館」と在る鬱蒼とした大木の中に大きな洋館が建っています。路地には私有地進入禁止の文字、地図で調べると一帯の地名は「徳川ビレッジ」とあり、周辺は徳川家関係の住宅街でその一角に吉村順三記念ギャラリーがあるのでした。

駐車場の小さな入口から入ると約10坪程の展示室と旧応接室があり、「新宮殿」の写真と図面、そして今回40年ぶりに撮影されたスライドがパソコンで見られるようになっていました。見る時間が30分しか無く、3日前に発刊されたばかりの書籍「私はなぜ建築家になったか」を買いトンボ帰り、多摩センターに着くと大通りはイルミネーションと大勢の人でごった返していました。(東京は何処へ行っても人が多い)

Photo_5 Photo_6 ホテルが新宿だったので久しぶりに副都心をぶらぶら、やけに目立つトウモロコシのような東京モード学園の高層ビル、四角い高層ビルの中に「突然なに」と言った感じで建っています。最近名古屋でもデザイン学校関係のスパイラル形状の高層ビルの記事をみましたが、どうして高層ビルを建てられるほど資金(授業料?)があるのか、それが不思議に感じました。

「私はなぜ建築家になったのか」の中で「建築家は社会的、金銭的には恵まれないようですけれど、建築を造る自由と創作の喜びが与えられています。と同時に建築家の責任、自然破壊とか、公害とか、そういうものをコントロール出来るのも建築家ですから、そう言う特異な立場を理解されて、そして、やはり年をとるまで、建築の仕事に努力されて、その喜びを持って頂きたいと思います」吉村さんの優しい建築設計への思いに少し元気がでました。


液状触媒活性炭

2008-11-22 19:36:24 | インポート

P1050182 P1050187 今日は朝から「栄町の家」の現場に基礎床下内部に液状触媒活性炭(炭の液)をスタッフとメーカー、現場監督の四人で塗る作業に行きました。

今回が初めて採用ですが予算の関係から減額になり、材料だけを購入し、自前の施工となりました。製品名は「ヘルスコキュア」と言い炭と木搾液を混ぜたもので、防蟻防腐と炭の調湿消臭の効果があります。OMソーラーの採用で薬剤による防蟻処理をしないことと、「栄町の家」には夏場の床下涼風取り込みファンと地下水を利用したクールチューブを取り入れた関係で、床下の空気環境を良くしたい考えました。

コンクリート床は1回、外周基礎内側は2回塗りました。強い炭の匂いがし、最初緑かかった黒ですが、乾くと真っ黒になります。四人で9時から12時までで完了です。来週土台と大引が搬入され、木材の四面にも2回塗りをして完了です。

効果は住まれる建て主しか分からないのですが、同じものを塗っている住宅では室内空気が清々しい感じがするとの事なので期待しています。