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AKILA's えgo

気まぐれに、ドラムや音楽の気になった事上げとります。

響いてくれたら、と

2023-08-11 23:39:32 | 音楽・ライヴ

先程、MEISTERのライヴより帰宅。

あるスタジオ内でよく顔を合わせるバンドが主催、お呼ばれする形となった。
客入りがどうなるかというのを気がかりにしていたが、結果それなりの動員数は行った感じで、どのバンドも等しく盛り上がっていた様に思う。

まァ、オレにとっては今回、このライヴで一つ目的が出来たので、ソレを敢行した。

この間スタジオに入った時に、どうしても調整を行わなければいけなかった件というのは、このスネアの事。

コレは、ジェイソン氏の形見といえるもの。
実は今日が彼の3回忌というのを、2週間前に知る形となった。
ライヴの事があるので、参列は無理だった。

ならばと、
今オレの手元にある形見であるスネアの音を出す事で、せめても悼もうかと思った次第。

このスネアのスペックに関しては、もうケッコー前にこの状態で保管しており、いつかどこかの機会で使える様にと考えてはいた。
[準備はできている]という題名で、ココでも上げている。

できるならば、彼の所縁あるライヴハウスでの出演があれば、そこに合わせて使おうかと思っていたが、その気配もなく時間が過ぎて行った。

なら、その機会は、今回をおいて他にない。

チューニングに関していえば、完全にオレ仕様となっている。
尤も、このスネアに装着したものが、ジェイソン氏の好む組み合わせであるワケでは決してない。
飽くまでも、生前ジェイソン氏と話していて、彼が試してないだろうなと思ったものを装着。

もしかしたら、痺れを切らして「もうそろそろ聴かせてくれてもええやろ」と思ったのかな。
そうであれば、このスネア音は届いただろうか?

好みの鳴りではないだろう。
だが、少なくとも、このスネアの可能性を引き出せたのではないかと思う。
「もう自分の音になりよるね」と、耳に響いてくれたらと思う。

一先ずの目的は果たした。
また、次へ進もう。

 

2023.8/11 Various Colors Vol.13 @PEACE

~MEISTER Set List~
1.SOUL TAKER
2.ESCAPE
3.BAD MOON RISING
Guitar Solo~Drum Solo
4.PRIVATE RIDER
5.DARKNESS OF LIGHT


密かに話題にゃなりそう。

2023-07-30 01:01:44 | 音楽・ライヴ

色々と情報を見聞きして、興味が湧いたので入手。

CADAVERの『THE AGE OF THE OFFENDED』。
幾つか、このバンド名は存在していた様な気がするが、コレは1980年代後半に結成されたノルウェーのデスメタルバンドの最新作。

2回ほど解散を経て現在活動中。2014年には現MEGADETHのダーク・ヴェルビューレンが加入し、現在も在籍。
先ず最初に興味を引いたのはそこだが、今回の目玉は何と言っても、TNTのギタリストである、ロニー・ル・テクロが加入しているという事。

TNTがHR/HMバンドであるというのは誰もが認知するところだと思うが、その大ヴェテランのギタリストがデスメタルの括りに入る音楽形態のバンドに加入というのは、意外であり、衝撃だと思う。

ただ、インタビュー読んでいると、ロニーは自身が構えるスタジオで、幾つかのデス/ブラックメタル系バンドのレコーディングにも関与しているので、耳馴染はあったという事らしいね。
その中でこのCADAVERを選ぶというのは、誰も予測出来なかったろう。

中心人物であるアンダース・オデンは、最初にバンドを始める際にTNTの曲「DEADLY METAL」をバンド名にするほどにTNTのファンだったようで、今回のアルバムではそのカヴァー曲が収録されている。
ただ、ぶっ壊れ度合いが強いカヴァーとなっている為、一度ロニーに認可を得ようと曲を送ったら、当のロニーはいたく気に入って「是非ギター弾かせてくれ」と速攻で返事が来たらしく、あれよあれよという間に、バンドに加入する事になったようだ。

こう述べてしまうと、このアルバムの最大の魅力がカヴァー曲だけみたいになってしまうがちだが、個人的には然に非ず。

元々、アルバム毎に内容の変化が大きい事でも知られているバンドのようで、今回は前作と比べるとプログレッシヴ且つサイケデリックな要素が盛り込まれた内容となっているとの事だ。
その感性によって創られたのがオレとしちゃ好感触で、現代的なマシナリーなデスメタルとは確実に一線を画す、正に不穏さを主張する音作りとなり、緩急のついた曲調が飽きさせない様に集中させてくれる。
アンダースのデスメタルに於けるお手本としているのがMORBID ANGELという事で、成程そこかしこにそれらしい不穏且つ妖艶な雰囲気をギターで表現しているのに気付く。

そして、
個人的にやはり刺激となるのがダークのドラミングである。

ダークは今ではMEGADETHの凄腕ドラマーとして、一躍名声を得たように見られているが、その前まではSOILWORKでその腕を如何なく振るってきていた。
なので、人によってはSOILWORKでその凄さを知ったんじゃないかと思う。

まァ、実際彼はそれ以前にテクニカル/プログレッシヴバンドのSCARVEをメインに、様々なバンドでセッションドラマーとして活躍を見せていた事もあり、正直テクニックの突出の仕方は、同系バンドのドラマーと比べても明らかに違っていた感はあった。
とは言え、ここに来てまさかMEGADETHに加入するなんて、露にも思わなかったケドな。

クリス・アドラーも結果的にLAMB OF GOD脱退する形になっちまったが、もしかしたら今の状況を悔やんでるかもな。
「もう少しだけ辛抱していたら、俺は今頃MEGADETHのドラマーで留まれたかもしれないのに」と。

ま、これもタイミングだ。
どう転がるか判らん人生だ。

と、
話が脱線しちまったが、CADAVERに於けるダークのドラミングは、正にブルータルデスメタル流儀と言える、ブラストビート満載のドラミング。
SOILWORK時代でもブラストビートは多用していた記憶があるが、CADAVERはその比じゃない。

ストレートと言えばストレートであるが、その分だけ曲の持つ暴虐性をプッシュアップしている。
MEGADETHでのドラミングを聴いていても素晴らしいと思ったが、ダークの本領はやっぱりこっちだろと思ってしまうほどの苛烈さ。

まァMEGADETHを離脱するなんて事は当面ないかと思うが、仮にもエクストリームメタル出身のドラマーだからな。
CADAVERの様なバンドで、己のプレイアビリティの捌け口を見つける必要はあるだろうな。

ダークはともかく、ロニーがホントにいつまで在籍するつもりなのかが気になるところだが、彼にとっても一種の捌け口としては理に適っているんだろうね。

シーンの中で、色々と話題になっているバンドだろうね。


まだまだ。これからと思いたい。

2023-05-04 23:16:21 | 音楽・ライヴ

先程、MEISTERとしてのライヴから帰宅。

今回はまた随分久しぶりのライヴハウスでやる事になった。
約10年振りくらいになるかな?この4,5年間では客として観に行っていた事はあったが。

まァ出演バンドの数が少なかったってのもあったから良かったが、場所が小さいんで機材の持ち込みは厳選していくべき、というのを改めて理解させられた。

状況によっては、機材の搬入/搬出を迅速に行う必要があるのは承知していたが、今回はギリギリ回避できた感はあった。
ま、狭いライヴハウスあるあるだね。

んで、
肝心の演奏はというと、意外と言うのは失礼だが、演者側としてはやり辛さはそこまで感じない音響なんだよね。
そこは過去にやった時に、嫌な感覚がなかったんで今回も同じ。

ただ、セッティングっていう場合は、勝手が異なってくるものでね。
スタンドとかのハードウェアが自分が想定しているよりも貧弱だった場合、全体のセッティングにも影響してくる。

なので、今回新曲の為に使おうと思ったアイテムは、残念ながら止める事にした。

それ以外にも、正直演奏も安定してなかった部分はチラホラ。
ココもやっぱり反省だな。
慣れてない曲という事もあったが、それでもテメェの手腕の甘さを感じたね。

新曲は今後スタジオで改めて転がしていってちゃんとしたストラクチャーを作っていく事になる。
ココがどうなっていくか、まだまだこれから良い変化をして行けると思いたい。

次回のライヴまでには、完成形に持ち込めるだろう。

 

2023.5/4 @Public Space 四次元
~ハシモトジン Presents:本気で演れよ!! 遊びじゃないんだぞ!!!!!~

ーMEISTER Set Listー
1.PRIDE
2.WHITE OUT
Guitar Solo & Drum Solo
3.SOUL TAKER
4.NORTH WIND
5.DARKNESS OF LIGHT

 


人格形成の時

2023-04-26 02:02:10 | 音楽・ライヴ

まァ、買わないワケ無いじゃないですか。

前作から6年が軽く経過しているが、このバンドは最早このくらいの間隔が当たり前になってきているし、実際のところ、四天王と括られていたバンド達は2000年代に突入してからペースが遅々としていた。
あとは、『HARDWIRED...TO SELF-DESTRUCT』以降、このバンドはライヴ活動方面で賑わいを見せていた為、その情報を追っていたらそれ程待たされたという感じもなかった。

その一方で、METALLICA以外のバンドを注視していたというのもあったがね。
ソレはソレとして、このバンドがアルバムをリリースするという事が健全な出来事で喜ばしい。

90年代後半のMETALLICAは、メンバー自身でもどうしようもないくらいに内部軋轢があったし、アイデンティティ放棄したと思われた音楽性(『LOAD』、『RELOAD』の事)により、その活動ぶりからも「もうMETALLICAは終わった」と思われていたからな。

そんな90年代が終わったところから、バンド自身が縛り付けていた鎖を断ち切って、今日までの活動ぶりを見せているワケだが、初期より入れ込んでいるファンが諸手を挙げて喜べる様なアルバムが創り上げられているワケでもないのも事実。

今回の『72 SEASONS』も、どうかと言われれば、「う~ん・・・・・・」という感じではある。

『St.ANGER』以降、速い曲を作る事を拒絶しなくなったバンドは、所謂METALLICA印と言える様なリフ/フレーズを迷うことなくそーいった曲調で刻み込んでくるようになった。
そこに今のMETALLICAの活力というのを見出せるのだが、そうであるからと言って初期の様な❝先ず攻撃性ありき❞としたリフをメインとして打ち立てる構成では最早なく、速い曲でも感触がかつての様には感じない。

何というか、初期の頃は「全身に武器を纏って突き進む」感じであったのが、今は「信じる得物一つで突き進む」という感じへと変わった。
METALLICAの速い曲に対する昔と今の違いを、オレはそう捉えている。

ま、速い曲やってるから解決してるワケでもないからね。
ソレはこのバンドの一里塚であって、遅い曲にもこのバンドの魅力は沢山存在している。

ただ、それらの出来栄えに落差がある、って事なんだよね、問題は要するに。
意地悪な言い方すれば、昨今のアルバムの曲は中途半端な出来栄えの曲が多いという聴こえ方なんだわなァ。

METALLICAらしいものを聴かせてくれるのは良い事だが、そこから更に突き抜けたものをファンは求めている・・・というか、待ちわびているんじゃないかね。

 

さて、
今回の『72 SEASONS』だが、音楽的には前作の延長線上にありながら、それぞれの曲がジワリと個性的な印象を放っている。
前作の2枚分の余計なところを削ぎ落し、さらにストーリー性を持たせた内容となっている。12曲という収録曲数は同じだが、恐らく2枚に分けなければ集中が出来ないと思われた前作との比較がそこで明確にできると、個人的に思っている。

勿論、速い曲ばかりじゃないし、前述したように、個性的な印象を持っている曲が居並ぶと言っても、METALLICAとしての曲の出来栄えとして考えたら、何とも半端さを拭えないと感じる点も否めない。

それでも、METALLICAらしいリフ/フレーズが聴こえてきた時の嬉しさは、やはりこのバンドの持つ魔力なんだろうな、とも思ってしまう(笑)。

アルバムタイトルでもある一曲目「72 SEASONS」は、ジェイムズ・ヘットフィールド曰く、「人は18歳になるまでに、2つの人格が形成されていく」事を題材とした歌詞内容となっている。
以降の曲も、少なからず「人格の形成」という観点を当て嵌めた歌詞内容を覗かせる事もあり、ある意味コンセプトアルバム的匂いも漂う。

兎にも角にも、10代という時期が、人間に於いては重要な時期を示すという感じ方は、我々共通感覚なのだろう。

ターニングポイントがもっと遅い時期に来る事だって勿論ある。
ただ、それも結果として10代という時期を、どう過ごしてきたかという土台あったればこそ、と思える。
それこそ、今回の曲で言いたい事は、「人格形成によって、どう選択するのか」というものである。

この❝檻❞なるものをどう捉えるのかは、その人それぞれによる。
だが、10代で形成される人格は、その取り巻く環境によって影響される事は間違いなく、ソレは結果として鎖、或いは呪縛とも言えるんじゃなかろうか。

METALLICAは、「檻を壊して前に出る」というのを、アルバムジャケットに示している。
しかし、形成された人格は、良くも悪くも消去できるものじゃない。
ソレが消去出来てしまうという事は、❝その人❞そのものではなくなる。

渦巻く感情を抱えながらも、一つの選択でもって動かなければいけない。
では自分にとって最良の選択は何だ?

これもまた、日々我々に突き付けられるものである。
それがたとえ些細な事態であっても、だ。

そんな時間が蓄積し、振り返った時に自分自身というのがどういったものであるかを気付き始める。

・・・・・・そうなるのって、やっぱり相当に時間かかるものじゃねェのかなァって思ってしまうんだよね。
72の季節を通り越してから、って気がしないでもない(笑)。

早くからそこに気付ければ良い、というものでもないからね、こーいうのって。

ともあれ、
今回のアルバムに関しては未だにスラッシュメタル期を神と見做すファンの溜飲を下げるには至らないが、少なくとも2000年代からのMETALLICAとしては、妙な意識をせず無理もなく、これまでで一番焦点を絞れた内容となっているのは明らか。

あとは、ここに加えて鬼気迫る攻撃性を今一度剥き出しにした曲を生み出せるか・・・
このバンドが最後となる時が来るなら、オレが聴きたいのはそこだね。


このくらいの間隔で良かったりもする

2023-04-18 13:40:16 | 音楽・ライヴ

漸く次のアルバムをリリースしてくれた感がある。

前作『WINGS OF WAR』から4年。
この4年という間隔は、OVERKILL史上最長のアルバムブランクだという。
これまで長かったとしても3年ほどで、殆どが平均して2年に一度という間隔でリリース(アルバムという形体としては、今回で19枚目)というペースなのは、40年を迎えるバンドとしては驚異的なスピードだと言える。

同じ日にリリースされた超有名メタルバンドは6~8年くらいのペースが当たり前になっているのを横目に・・・と比較するのは野暮か(いや、そのバンドも好きですよ:笑)。

ちょっと前にIN FLAMESを取り上げた際に書いたが、前作『WINGS OF WAR』はIN FLAMESの『I,THE MASK』と並び2019年のベストアルバムだった。
因みにアルバムカヴァーは、個人的にOVERKILLで最も好きなアートワークだったって事もココで記しておく。

奇しくも、この2バンドはまた同じ年にアルバムをリリースする事になったワケだが、その事実もオレとしちゃ期待が膨らむ要因となっていた。

まァ前作があまりにも良かったんで、正直4年くらいの間隔空いていたくらいが丁度良い気もするんだよね。
メタルシーンで、オッサンキャリアの人間になると、ハイペースは耳が追っつかない。
個人差はあるだろうが、少なくともオレは良いアルバムであればそれなりに徹底して聴き込み入る方だから、次から次へという動きをされても、直ぐに対応はとらない。
OVERKILLの多作振りは確かに驚くべきところではあるが、それでもアルバム内容的に密度の落差があったりするんでね。こんくらい待たせてくれても良いんじゃねぇのかな、と。

今回の『SCORCHED』は、ドラマーにSHADOWS FALLのジェイソン・ビットナーが参加して2枚目。ギターチームは今年で20年を迎える。間違いなくバンド史上最長のコンビであり、当然ながら現編成が最強のラインアップだと言える。

コレはオレの持論であるが、このバンドはドラムのテンションに落ち目を感じると、大体アルバムの質がそこまで良いものじゃなくなってたりして、結果としてドラマーが脱退する。

飽くまでも個人的感覚でソレが当て嵌まっているだけである。
が、そこから新しいドラマーが加入してから1、2枚目辺りでのアルバム全体の引き締まり方は凄まじく、以降のテンションを引っ張て行く感じをよく受けるんだよな。

前作が正にソレ。
前任者のロン・リプニッキも加入してからの『IMMORTALIS』と『IRONBOUND』は当時のOVERKILLのマンネリしかけた状況を打破した(特に後者)印象だった。
ロン在籍時最後のアルバムである『GRIND WHEEL』は妙に低いテンションを特にドラムから感じたんで、残念ながらハマる事は出来なかった。

あと、今のジェイソンが良いのは、ドラムが生ドラムをマイクで通してという感触のある鳴りで聴こえてくる点かな。
音の粒が一つ一つ明確でリズムキープも正確なのは、SHADOWS FALL時代からも知られていたと思うが、OVERKILLに加入して、よりその強みが増した様にも思える。

で、
今回の『SCORCHED』は、❝バンドとしては多様な曲が並んでいる❞と言われている内容だが、基本的には❝OVERKILLによるスラッシュメタル❞という枠組みを逸脱していない(というか、出来ない:笑)。
オレとしては、こちらが聴き弛みを起こさせない程度に曲調の違いを感じさせる内容だと感じた。

今作と前作との関係を敢えてつけるとしたら、今から20年以上前にリリースされた『BLOODLETTING』と『KILLBOX 13』の関係に似ている気がする。

『BLOODLETTING』と『WINGS OF WAR』は、OVERKILLの核となるメタルを剝き出しにした、オラオラ感のあるテンションを終始保ったアルバムであったのに対して、『KILLBOX 13』と『SCORCHED』はそこからもう少し多彩な曲調を取り込んだアルバムの流れを伺える。

OVERKILLが、音楽要素として幅が狭いと言うつもりは無いケドね。
大事なのは、最後まで聴いていられるほどに興味を向けられる曲にしているか、だから。

その意味では、今作は4年のブランクもあって、良い状態で耳にする事ができそうだ。