羽田空港管制ダウン

（産経新聞） - 8月2日15時5分更新記事より

　二日午前十一時半ごろ、羽田空港の管制塔の電源がダウンし、管制システムのほとんどが使えなくなった。このため同空港は航空機の離着陸をすべて見合わせたが、システムは約一時間後に復旧し、離着陸を再開した。国土交通省は対策本部を設置した。原因などを詳しく調べる。
　全日空、日航などによると、羽田空港に着陸予定だった二十一便が成田、名古屋などの各空港に目的地を変更したり出発地に引き返し、後続の十二便が欠航した。フライトプラン（飛行計画）を管理するシステムの復旧が遅れており、後続などに影響が残り、ダイヤは終日乱れる見通し。
　大阪空港では日本航空の羽田行き一便が欠航したほか、日本航空と全日空の計七便に遅れが出て千七百人以上に影響。関西空港では羽田行きスカイマークエアラインズ２０４便の出発が遅れ、乗客約百人に影響した。
　国土交通省東京空港事務所によると、ダウンしたのは羽田空港ターミナル近くにある同事務所庁舎のうち、管制塔のみの電源。無線やレーダーなどほとんどの管制システムが使えなくなり、九分後に非常用電源にいったん切り替わったが電源回復には至らなかった。
　正午すぎに別の電源に切り替え、通信機器などが復旧。さらに午後零時半ごろまでにレーダーシステムが回復した。
　電源がダウンした時には、空港事務所内の配電盤の日常点検が行われていたという。

＜コメント＞
今年は［航空］関連の事故・事件が続発している。
今回は国土交通省管轄。定期検査の中で今回の事故（事件？）が発生してしまった。通常電源エラーでバックアップの補助電源（バッテリー）が作動し、１時間弱はそれにて運用。しかし、蓄電は当然絶える。
問題は、その補助電源作動の表示がなかった？事だ。２重３重のバックアップがなされている［管制塔］でいったい何が起きたのだろう。
８月、新入社員の教育機関に入っている。基本的な見落としは無かったのだろうか。今後の報告を待ちたい。