
(読売新聞) - 1月22日22時37分更新
22日午前11時35分ごろ、大阪・伊丹空港を離陸直後の松山行きエアーセントラルのANA1633便(ボンバルディアDHC8―402型機、乗客・乗員57人)で、三つあるすべての車輪を格納できなくなり、同便は引き返し、約15分後に同空港に着陸した。
乗客にけがはなく、約1時間後に別の機体で松山に向かった。同社の親会社の全日空が原因を調べている。
カナダ・ボンバルディア社製の同種機は、昨年6月に潤滑油が霧状に噴き出して機内に充満する事故が起きたのをはじめ、車輪や計器などの不具合が頻発している。
<コメント>
国内近距離用旅客機として広く導入されているDHC-8Q400型機。飛行速度も速く使い勝手が良い機材。ですが、トラブルが多すぎる。今回も起こってしまった「脚」のトラブルを始め、オイル漏れなども起こしている。当然メーカーと改善策はとっていると思うが、まったく役に立っていない。そのうち「今日は脚が格納出来てラッキー!」などと冗談ではない現象さえ起こりかねない。
毎回思うが、「安全」「安心」につとめて欲しい。おどすつもりではないが、ハインリッヒの法則が現実とならないよう祈りたい。
<ボンバルディアDHC-8Q400のスペック>
座席数 74席
全長 32.8m
全幅 28.4m
全高 8.3m
巡航速度 650km/h
航続距離 1,000km
最大運用高度 7,500m
最大離陸重量 29ton
22日午前11時35分ごろ、大阪・伊丹空港を離陸直後の松山行きエアーセントラルのANA1633便(ボンバルディアDHC8―402型機、乗客・乗員57人)で、三つあるすべての車輪を格納できなくなり、同便は引き返し、約15分後に同空港に着陸した。
乗客にけがはなく、約1時間後に別の機体で松山に向かった。同社の親会社の全日空が原因を調べている。
カナダ・ボンバルディア社製の同種機は、昨年6月に潤滑油が霧状に噴き出して機内に充満する事故が起きたのをはじめ、車輪や計器などの不具合が頻発している。
<コメント>
国内近距離用旅客機として広く導入されているDHC-8Q400型機。飛行速度も速く使い勝手が良い機材。ですが、トラブルが多すぎる。今回も起こってしまった「脚」のトラブルを始め、オイル漏れなども起こしている。当然メーカーと改善策はとっていると思うが、まったく役に立っていない。そのうち「今日は脚が格納出来てラッキー!」などと冗談ではない現象さえ起こりかねない。
毎回思うが、「安全」「安心」につとめて欲しい。おどすつもりではないが、ハインリッヒの法則が現実とならないよう祈りたい。
<ボンバルディアDHC-8Q400のスペック>
座席数 74席
全長 32.8m
全幅 28.4m
全高 8.3m
巡航速度 650km/h
航続距離 1,000km
最大運用高度 7,500m
最大離陸重量 29ton
ここ一週間、機体異常の頻度が急激に増加して来ています。
14日 B767型機。自動操縦不能。原因は速度計関連の故障
14日 DC9-81型機。防氷装置に異常。
15日 B777型機。右エンジンの潤滑油が全抜落ち。
原因はパイプ継ぎ目のゴム割れ
19日 DHC8型機。主脚と前輪が収納されず。
20日 B747型機。主脚が収納されず。原因は主脚を動かす油圧装置破損
21日 サーブ340型機。防氷装置が故障
中に、防氷装置の異常がありますが、一見、防氷くらい大した問題ではないように思えるかもしれませんが、翼の表面に薄く広がって氷が着くだけで、浮かす性能が著しく低下し、失速して墜落します。海外では、これが原因で墜落した事故が実際にいくつかあります。防氷装置の故障も重大な機体異常です。
頻度がこれほど多いと、本当に過失なのか疑わしくなって来ますね。整備のとき、事故が起きたら起きたときだという気持ちで故意に行われている手抜き(未必の故意)やそれを強要する上層部からの圧力はないのでしょうか?
今回も深いコメントありがとうございます。
決して「手抜き」ではないと思いますが、航空会社同士のM&Aで、整備を含むルーティンの平準化がなされていないような気もいたします。現場の人は与えられた仕事を真剣に取り組まれていると思うだけに、トラブルの続出は残念でなりません。
DHC8型機の脚関係の故障が続いたのは、脚を動かすための油圧系統に製造段階でのミスがあり、空気の混入が原因だったことが27日にわかったそうです。
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=KCH&PG=STORY&NGID=main&NWID=2006012701003908