
14日午前8時45分ごろ、和歌山県上空を飛行中の宮崎発伊丹(大阪)行き全日空502便(ボーイング767―300型機、乗員乗客155人)から「自動操縦が不能になった」と関西空港管制塔に連絡があった。同便は手動操縦に切り替えて約10分後、伊丹空港に緊急着陸し、乗員乗客にけがはなかった。
全日空によると、自動操縦で飛行中に、正確に航行しなくなるトラブルが起きたという。管制塔に連絡後、手動に切り替えると操縦可能となり、その後の航行や着陸に支障はなかったという。
国土交通省大阪空港事務所によると、着陸後に速度計の不具合などが見つかった。さらに詳しく原因を調べている。
<コメント>
他にも不具合が見つかったとあるので、単なるGPS関連のトラブルではないように思える。FMSも複数もっているし、コンピューターもある。なぜだろう???
速度計のエラーもピトー管が原因ではないのだろうな。
コンピューターで制御され飛行している現在、最も怖いトラブルの一つとも言える。ベストセラー機である「B767-300」だけに、原因究明を急ぎ、安全を徹底して欲しい。
全日空によると、自動操縦で飛行中に、正確に航行しなくなるトラブルが起きたという。管制塔に連絡後、手動に切り替えると操縦可能となり、その後の航行や着陸に支障はなかったという。
国土交通省大阪空港事務所によると、着陸後に速度計の不具合などが見つかった。さらに詳しく原因を調べている。
<コメント>
他にも不具合が見つかったとあるので、単なるGPS関連のトラブルではないように思える。FMSも複数もっているし、コンピューターもある。なぜだろう???
速度計のエラーもピトー管が原因ではないのだろうな。
コンピューターで制御され飛行している現在、最も怖いトラブルの一つとも言える。ベストセラー機である「B767-300」だけに、原因究明を急ぎ、安全を徹底して欲しい。
どの新聞社の記事を見ても、どうも以下のことがはっきりしません。
(a) 手動に切り替えたら、速度計は使えるようになったのか?
(b) 自動操縦はオートスロットルとオートパイロットに分かれているが、
オートパイロットも使えなかったのか?
(a)について、もし、手動に切り替えても速度計が使えなかったとしたなら...
「その後の航行や着陸に支障はなかったという」というのは、何か違うなあ、という気がします。着陸時の速度が 失速速度の1.3倍+α で失速まで30~40ノットくらい余裕があるとはいえ、風の強さは変化しますし、また、進路の修正は上下方向にも行わなければならず上下方向に行うと速度が変動しますので、思ったほど余裕はないと思います。もし速度計なしで体感だけで速度を推定して操縦しないといけなかったとしたら、それなりの危険はあったと思います。
この話は、あくまで、手動に切り替えても速度計が使えなかった場合の話ですが...
(b)について、もしオートパイロットも使えなかったとしたら...
ILSも使えなかったことになりますが、14日の朝は雨で雲も低く垂れ込めていて視程はかなり悪かったと思いますので、「その後の航行や着陸に支障はなかったという」というのは、何か違うなあ、という気がします。
進路の本当の真下には高いビルはないですが、京橋あたりで進路のすぐ左下にOBPのビル群がありますので、気圧高度計しか使えなかったとしたら、今ひとつ不安があります(京橋あたりですでに電波高度計が使えたのかもしれませんか...)。
もちろん、ILSが使えなくても、計器にはLOCやGSの位置が表示され手動でもILSに正確に沿って進入できたという可能性はありますが、もしそうならオートパイロットも使えたような気がしますし...
この話は、あくまで、オートパイロットも使えなかった場合の話ですが...
各新聞社は、その辺のことも書いてくれるとうれしいですね。
コメント感謝いたします。
自動操縦の不能、どのレベルにあったのかこの記事ではわかりませんよね。飛行をおおまかに分ければ「L-nav」「V-nav」があり、前者は飛行経路、後者はフライトレベルを制御しますが、ここが不能になったのか、それとも別だったのか・・・
私の勝手な憶測ですが、自動操縦が不能になり、緊急着陸を要請。通常シノダから北東に向かうコースをダイレクトに指示。その時はすでに自動操縦をディズエンゲージし、昔ながらのアナログ計器板をたよりにコース高度変更を行ったのでは・・・QNHは官制からの指示でセットし、京橋あたりではすでに2,500フィートの人工音声で確認していたのでは・・・
最終的にはVFRだと思いますが、これもシミュレーター、実機での飛行経験で降りたのではと思います。
後の当局からの報告を待ちたいですね。
そうですね。
実機のことはわかりませんが、FS2004のAeroSim社のB747-400で試してみると電波高度計は2500feet(750m)を切ったところから動くようですね。
降下距離は移動距離の約1/20で、750mは15kmの1/20ですから、電波高度計は、滑走路の15km手前あたりから使えたことになり、確かに、京橋(10km手前)あたりでは使えたのでしょうね。
しかしまさかそんなに高い高度(2500feet)で使えるとは思いませんでした。