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[ボンバルディア機]エンジントラブルで緊急着陸(仙台)

2008-01-23 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
1月23日、ボンバルディア社製のDHC8-Q400型機が仙台空港に緊急着陸した。この機材についての説明は不用と思いますが、原因を特定出来ないようなトラブルが続いている機材。記憶に新しいところでは、高知龍馬空港に胴体着陸したものと同型機です。

今回はテスト飛行中だったため、乗客は乗っていなかった事が不幸中の幸い。国内のローカル空港では、この機材の変更を強く要請している時だけに、波紋が広がりそう。

国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の早期完成と国内線導入を強く望みます。


<関連ブログ>
[国産ジェットMRJ]ANA導入予定、JALも検討中!
※ボンバルディアにつきましては、当ブログの検索でご確認ください。



ボンバル機のエンジン故障 仙台空港に緊急着陸 1月23日14時31分配信 河北新報
 23日午前10時25分ごろ、仙台沖上空で耐空検査中のエアーニッポンのボンバルディアDHC8―Q400から「左エンジントラブルで緊急着陸したい」との連絡が、仙台空港管制官に入った。同機は午前10時47分、仙台空港に無事着陸した。乗員4人にけがはなく、ほかの発着便への影響もなかった。
 エアーニッポンによると、同機は左エンジンを停止・再起動させる試験中、正常に作動しなかったため、左エンジンを止めたまま緊急着陸したという。同機は午前9時前に大阪空港を離陸し、上空で試験を繰り返した後、午後2時20分に仙台空港に着陸する計画だった。
 同機は昨年3月、高知空港で胴体着陸した飛行機と同型。昨年8月には松本発福岡行きの日本エアコミューター便が、左エンジントラブルで大阪空港に緊急着陸するトラブルがあった。


[着陸失敗原因]B777型機の不時着原因(ロンドン)

2008-01-23 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
1月17日、イギリスロンドン郊外のヒースロー国際空港で、北京発のブリティッシュ・エアウェイズ(B777型機)が滑走路手前の芝生部分に着陸し、乗員乗客6名が負傷した事故の原因が解明されつつある。

※現在判明している事実は以下の通り
・自動操縦(ILS進入)で、方向・高度・速度をコンピュータが制御飛行中。
・滑走路手前約3.2キロメートル(2マイル)、高度約180メートル(590フィート)でエンジン2基が停止。

※全エンジン停止の原因
・バードストライク(鳥などの吸い込み)か?


目撃者の証言として、最終的には「石のように」落ちたという事から、恐らくフラップは25度、速度も150ktを切っていたと思われます。
ここからは、まったくの想像ですが、操縦を担当していた副操縦士はエンジン停止に気付いたものの、再点火は不可能と判断。失速を避けるため、オートパイロットを解除し、フラップを10度または15度に引き上げる。
ギアは既に出ているのでそのままにして、失速寸前まで機首を引き上げたり、降ろしたりしながら滑空距離を稼ぐ努力をする。
しかし、最終的には失速し、「石のように」落ちたと推察できる。

不幸中の幸いだった事は、着陸約20秒前の事で、これが1分程度前で、低高度での進入の場合、失速墜落は避けようがなかったのではと思う。

年に数回は、日本国内でもバードストライクが報告されていますが、鳥対策は充分ではないと思います。精々離着陸前に、爆音をスピーカで流す程度。海上空港が多い日本、今回の事故を教訓とし万全の対策を行って頂きたい。


<関連リンク>
[着陸失敗]BAの777型機エンジントラブル(ロンドン)



エンジンが鳥の群れ吸引か 英・BA機事故 01/18 11:54更新
 ロンドンのヒースロー空港で17日、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)機が滑走路外に着陸した事故で、18日付の英紙デーリー・テレグラフは専門家の話として、エンジンがガチョウなどの鳥の群れを吸い込んだため出力が失われた可能性があると報じた。
 BBC放送によると、事故による負傷者はさらに増え18人になった。いずれも軽傷。在英日本大使館によると、乗客に日本人はいなかった。
 航空当局はフライトレコーダー(飛行記録装置)の分析に着手、原因調査を本格化した。テレグラフ紙によると、事故機は着陸の約20秒前、約120メートル上空でエンジントラブルが発生。目撃者によると、その後、機首を上下動しながら滑走路に近づき、最終的には「石のように」落ちたという。
 乗客らは英メディアに対し、着陸まで機体異常を知らなかったと証言、BBCは、BA機がエンジンなどの出力を失って滑空しながら着陸したとの情報を伝えた。英各紙はトラブル発生後に操縦士が滑空を維持し、空港周辺の住宅地に墜落する事態を避けたとしている。(共同)


[管制ミス]01年静岡上空ニアミスに画期的結審(東京高裁)

2008-01-23 | 業界ニュース
<コメント>
 このニアミスによる事故は2001年1月、日本航空907便と同958便が静岡県焼津上空で以上接近し、回避行動により乗客100名が重軽傷を負ったもの。以前から管制の人的ミスによる指摘がされていましたが、1審では管制官の無罪となったもの。

 別に行われていた民事では、国の責任を認め賠償金の支払いが確定している。

過去のブログにも、日本国内の管制について記していますが、まさに『質』の問題。適応と責任が最重要となる管制官。あせっていて便名を呼び間違えたのか定かではありませんが、もしあせっていたなら、適応していない事を裏付けるなにものでもない。

 機長は、否が応でも半年に一回試験を受け、心身技術知識すべてにパスしないと操縦桿を握る事はできない。が、管制官はどうでしょう?
内々でのOJTは当然ありますが、一度国家資格を取ってしまうと定年までOK!
はたしてこのままで、今回の管制ミスを防ぐ事が出来るのでしょうか?

 管制官の仕事に敬意を払って書かせて頂いておりますが、「頑張っている」から良いのでなく、「絶対に航空機を近づけない」事が重要だと思います。

 当然国は控訴しますが、客観的に事実を真摯に受けとめ、その上で対処していただきたい。なお、管制官当人の責任は当然ありますが、それ以上に『安全のしくみ』づくりがなされていない国こそが当事者であると私は思います。




<関連ブログ>
<国土交通省>焼津沖JALニアミス事故に和解金8246万円
<管制>誤指示2管制官にやはり無罪判決(日航機)
航空管制官トラブルについて考える



<ニアミス負傷事故>2管制官の控訴審結審 東京高裁 1月22日19時2分配信 毎日新聞
 静岡県上空で01年1月、日航機同士が異常接近(ニアミス)し乗客57人が負傷した事故で、便名を取り違えて指示したとして業務上過失傷害罪に問われ、1審で無罪になった管制官の蜂谷(はちたに)秀樹(33)、籾井(もみい)康子(39)両被告の控訴審が22日、東京高裁(須田賢裁判長)で結審した。判決は4月11日。
 検察側は「衝突を生じさせ得る極めて危険な行為。注意義務違反や事故との因果関係が認められ、罪が成立する」と1審・東京地裁判決(06年3月)の破棄を求めた。これに対し弁護側は改めて無罪を主張した。